2014/4/19

キーシン@横浜  音楽

2011年11月にキーシンのピアノコンサートに行って、衝撃を受けて以来、絶対また聴きに行くぞと思っていた。

2014年4月にコンサートがあると知って、先行発売日に即チケットを購入した。1階席のかなり前の方を取ることができた。

いよいよコンサート。だけど、心配事がある。風邪をひいている。咳が出たらこまる。医院にも行って風邪薬は飲んでいる。

のど飴を多めに持っていくことにした。個包装だと袋を破く音がでる。だから包装から出してラップにくるんで、バッグでなくポケットに入れた。準備万端。

当日券の販売があるというので、チケット完売ではないことは知っていた。だけど、開始間近になっても空席が埋まらない。7割程度だったのではないか。もったいない。

女性が多い。8割方女性だったのじゃないかな。年齢層は30〜40代中心かな。もちろん小学生から杖をつく老人まで幅広い年齢層だ。

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このサイン入りのパネル前で記念写真を撮る人が多かった。

今回のプログラムは
シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 Op.53 D.850
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番「幻想ソナタ」 嬰ト短調 Op.19
スクリャービン:「12の練習曲」Op.8より 第2番、第4番、第5番、第8番、第9番、第11番、第12番「悲愴」

全部知らない曲

スクリャービンはホロヴィッツのCDに何曲か入っていたので、聴いてみた。う〜ん。あんまり好きじゃないかも。エキセントリックな感じがした。

忙しさにかまけて、結局プログラムの曲の予習はしなかった。

キーシンはいつものようにぎごちなく挨拶してピアノに向かった。

音が鳴る。うん?前回のような強いクリアな音ではない。なんかくぐもって聴こえる。

でも、それは曲に合わせての音だったのだと後でわかってきた。

シューベルトは好きだ。2楽章が美しくて、もうα波出まくり。一緒に歌いたくなるようなメロディだ。

twitterでフォローした日置さんが「歌曲『美しき水車小屋の娘』みたいな世界観で、キーシンここ好きなんだな〜って感じで」「別の国の草原や丘が見えるみたいで」と書いていた。本当にそう。

が、ここで危機が!(私に)

それまで何でもなかったのに、喉にイガイガが!どうしよう、咳が出る。こらえないと。我慢できない。唇をギュッと結んで咳をした。すると窒息しそうになり、一瞬パニック。あ〜どうしよう。ピアノの音も遠くなる。

時間にすると2〜3分だろう。悶絶しそうだった。「落ち着け」「大丈夫大丈夫」と言い聞かせる。少しずつパニックが収まった。そのうちピアノの音が戻ってきた。

あとはただ、音に浸るだけだった。喉のイガイガも嘘のように収まった。

終わった時、聴衆は聞き惚れていたという感じ。静かに反芻しているようだった。

とても美しい曲だったので、CDが欲しいと思ったが、会場のCD売り場では「本日のシューベルトのソナタはありません」とのことだった。

後半はスクリャービン。前回と同じように、ピアノによる空気の振動が伝わってきてバッグがビリビリと震えた。

シューベルトとはまた違う。こちらの方が前回の印象に近かった。

どうしてこんな音が出るのだろう。鋼鉄のように強いクリアな音、一つ一つ「真珠」「ダイヤ」のよう響く音。繊細であり、芳醇であり、強靭でもある。弱音も小さい音ではなく響き渡る。

小田島久恵さんのtweet「キーシンの音楽にはエゴを感じない。渇望感とは別の計り知れない大きなものに突き動かされている音楽。あれは本当に不思議だな」とあった。

音楽に浸っているうちに、スクリャービンはあっという間に終わってしまった。曲を知らないので、まだ続くのだと思っていたら、ブラボーの声が聞こえて、花束を持って舞台に駆け寄る女性二人。

にっこり受け取るキーシン。何回か拍手に呼び戻されて、アンコール曲の演奏が始まった。

知っている曲だ。確か「癒しの音楽CD」に入っていた。何だっけ何だっけ?バッハの「シチリアーノ」でした。

私が普段聞いているのよりもゆっくりだった。だがこの演奏が好き。とても丁寧に弾いていて心に沁み渡った。

プレゼントを持ってステージに行く人々。中央一番前の席の女性が袋入りのプレゼントを渡した。ピンクづくめのロリータ系ファッションの女性。服はもちろんバッグも靴もピンク。ちょっとびっくり。

次の曲は、スクリャービン8つの練習曲第5番嬰ハ単調

私の後ろの人が立ち上がって拍手したので、私も立ち上がった。そしたら、キーシンが一瞬私の方を見た。うわっ

アンコールは3曲だと聞いていたが、曲名は知らなかった。最後、音が鳴った瞬間、ショパンだ!!

英雄ポロネーズ。これ、素人感想ですが、しり上がりに演奏がよくなりましたよね?(詳しい方どうですか?…と言ってもこのblogを見ているはずもないが)

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最後の方は本当に素晴らしくて、わくわくしっぱなし。

終わった瞬間、わぁっと聴衆が立ち上がった。まるでゴールが決まった時みたい。スタンディング・オベーション。

火曜日もサッカーで手拍子をし続け、木曜日も拍手しっぱなし。二の腕が細くなるような気がする。

何度も何度もステージに出てきてくれたキーシン。にこやかだった。

前の席の若い女性たちが「素晴らしかった」「夢の中みたいだった」と言っていた。

私の後悔は、もっと曲を勉強してくればよかったということ。そうすれば、もっともっとくっきり記憶に残ったと思うのだ。知っている曲とそうでない曲とでは、感動の深さが違う。本当に後悔している。スクリャービンもちゃんと聴こう。

もっとまともな感想が書けるくらい、音楽に詳しくなりたいなぁ。
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