2014/5/22

大飯原発運転差止め訴訟  原発関係

昨日、福井地裁で画期的な判決があった。

「関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟」
 主文:大飯発電所3・4号機の原子炉を運転してはならない!

 ⇒福井から原発を止める裁判の会

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判決謄本 (原子力資料情報室HPに紹介があった)

関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本_前半部 ダウンロード

関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本_後半部 ダウンロード

特に
「被告は原発稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代に高い低いという問題を並べて論じるような議論に加わり、議論の当否を判断すること自体、法的に許されない。原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても豊かな国土に国民が根を下して生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失だ

後半部分、「豊かな国土に国民が根を下して生活していることが国富であり」の部分は、このblogでも2回にわたって掲載した中村哲医師の言葉と共通する。

「かつて『満蒙生命線』と日本中が勝手に思い込み、戦に狂奔したことがあった。だが、敗戦の小国・日本にとって、ほとんど唯一の拠り所が国土の自然であったことは、思い起こされるべきだ。戦争熱が覚めたとき、誰をも慰めて命を与えた。

敗戦直後の深刻な飢餓は、わずかな時期を除けば、自らの食糧増産の努力で克服された。豊かな郷土の自然こそが、実は「生命線」だったことは、ほとんど教えられなかったと思う。

天与の恵みをおろそかにせず、いのちを大切にする。それが国土を守ることだ。」

昨日は天皇、皇后が私的な旅行で栃木県を訪問、佐野市郷土博物館で、田中正造が明治天皇に渡そうとした直訴状を見学したそうだ。

私的な旅行で、渡良瀬遊水地と田中正造の直訴状と足尾鉱山を見に行くというのは、お二人の強い意志を感じる。

田中正造の言葉
真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし

そして2011年9月19日さようなら原発でスピーチした武藤類子さんの言葉を思い出す。

「皆さん、福島はとても美しいところです。東に紺碧の太平洋を臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫中通り。猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。そのむこうを深い山々がふちどっています。山は青く、水は清らかな私たちのふるさとです。」

このスピーチはもう一度ぜひ読んでいただきたいと思う。
さようなら原発・武藤類子さんのスピーチ

「3.11・原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。

大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。

すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。 毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない?食べる、食べない?洗濯物を外に干す、干さない?子どもにマスクをさせる、させない?畑をたがやす、たがやさない?なにかに物申す、だまる?様々な苦渋の選択がありました。

そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、

・真実は隠されるのだ
・国は国民を守らないのだ
・事故はいまだに終わらないのだ
・福島県民は核の実験材料にされるのだ
・ばくだいな放射性のゴミは残るのだ
・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ
・私たちは棄てられたのだ
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。

でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」です。

福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。

・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんがおじいちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、労働者たちが・・・
・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・・・
・ひとりひとりの市民が・・・ 国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと声をあげています。

私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。」

これらの言葉の上に大飯原発運転差し止め訴訟の判決文があったと思う。

関電は今日控訴した。まだまだ闘いは続く。あきらめない。
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