2014/11/13

奈良5・正倉院展  展覧会

奈良旅行、肝心の正倉院展について書いていなかった。

とにかく11月の連休に出かけたのがいけなかった。

夕方からの入場で、あの混み方では意欲を削がれてしまう。幼稚園児まで連れている人がいたけど、それはどうなの?まぁ、家に置いてくるわけには行かないから連れてきたのだろうけど、私だったら自分が展覧会に来るのを我慢するなぁ。(だから50代過ぎてから来たわけだ)

さて、今年の目玉は
鳥毛立女屏風 [とりげりつじょのびょうぶ]と桑木阮咸 [くわのきのげんかん]
詳しくはこちら⇒第66回正倉院展
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2014toku/shosoin/2014shosoin_index.html

鳥毛立女屏風は「教科書」や「資料集」でよく目にした。樹の下に豊満な女性が描かれてている。唐風のふくよかな顔だ。展示の最後の屏風が一番墨の色が鮮明だった。

「鳥毛」というのは屏風に「山鳥の羽毛」が貼られていたからだそうだ。「日曜美術館」で復元したものを見たが、毛むくじゃらで優雅とは程遠い。美しくなかったけど、本当に羽毛を張ったのだろうか?

桑木阮咸 [くわのきのげんかん]
円形の胴を持つ四絃の楽器。楽器に絵が描かれているが、展示に拡大写真があり、それでないとよくわからなかった。意外に地味。形は均整がとれていて美しいと思った。

衲御礼履 [のうのごらいり]儀式用の靴
クリックすると元のサイズで表示します
これが一番印象に残った。とにかく赤色が鮮やかだ。反り返った部分には真珠や宝石がちりばめられている。

32cmの大きさだというので、聖武天皇はそんな足の大きな人だったのだろうか目
底敷きの布が擦れているので実際に履いたとのこと。

紫檀木画挾軾 [したんもくがのきょうしょく]肘(ひじ)つき
脇に置くのでなく、自分の前に置いて、肘をついたとか。聖武天皇遺愛の品。両端を丸くした細長い天板に、2本の脚を付けた形式。

御床(寝台)
これを見ていた親子が「『エアーウィーグ』を乗せて寝たら完璧」と言っていて笑ってしまった。木製の格子状、二つ並べて使ったというが、そうすると結構大きいベッドだと思う。

白瑠璃瓶 [はくるりのへい](ガラスの水さし)
ペルシャ風の透明ガラス水差しだ。見事なもの。

鳥獣花背方鏡 [ちょうじゅうかはいのほうきょう]
唐製の白銅鏡。鳥獣文と葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)みごとな鋳上がりと生き生きとした文様表現で、方鏡の白眉と言われている。現代の技術では復元できないそうだ(日曜美術館より)
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その他革製の箱が幾つか出品されていて、どれも精巧で美しかった。

文書はよくわからないので、すっと通り過ぎるだけ。でも藤原仲麻呂=恵美押勝の文書だけは見た。

最後の署名の「藤原恵美朝臣」、「朝臣」が窮屈になってるところがいかにも手書き、人柄や署名している有様まで思い浮かぶようで、興味深かった。

仲麻呂は正倉院の武具を持ち出したとか、展示の中で何度も名前が出てきて、裏の主役みたいだった。

武具も珍しい形のものが展示してあった。武具はどうも苦手だ。これで切ったり突いたりするのかと思うと恐ろしくなる。

見終わった後、夫や次女と、聖武、孝謙=称徳、桓武時代の話になった。

天智天皇、天武天皇、額田王、大友皇子、十市皇女、持統天皇、元明・元正天皇、大津皇子、長屋王から、井上内親王、藤原四家の天然痘の死、藤原仲麻呂、道鏡、吉備真備、桓武天皇、早良親王、藤原種継、藤原薬子とか、歴史上の人物の名前が次々に出た。

結構、血みどろだよねぇ、すごい劇的だからもっとドラマとか取り上げられてもいいのに、天皇の政争タブーなのか、時代が古すぎて時代考証ができないからなのか、残念だよねぇなんて話した。

折口信夫「死者の書」や坂口安吾「道鏡」、石川淳「六道遊行」、井上靖「額田女王」、黒岩重吾「天翔る白日」(未読)、里中美智子「天井の虹」まで、話が及んだ。石川淳「六道遊行」は訳が分からず、多分途中で投げ出したと思う。

この時代の歴史をもっと勉強したくなった。
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