2017/4/30

ヴィスコンティの映画  映画

WOWOWでルキノ・ヴィスコンティの映画を連続放映していた。

「夏の嵐」、「若者のすべて」、「ベニスに死す」、「ルードウィヒ」、「家族の肖像」

そのうち、「若者のすべて」と「ベニスに死す」はテレビで放送していたのを見たので、除外、3作を録画して見た。

「夏の嵐」は若かりし頃、映画史の本で写真とあらすじだけを見た。公爵夫人と敵国軍人の破滅的な恋。モノクロのスチール写真は格調高かった。

映画はオペラ「イル・トロヴァトーレ」から始まる。アリア「見よ、恐ろしい炎を」の時にイタリア独立運動の活動家たちがビラを撒く。

そういう映画かと思って見ていたら、段々、通俗恋愛ドラマになって行った。

最終的には「え〜、何だよ、これ」だった。

退廃的耽美的な演出が見ものなのだろうか。アリダ・ヴァリは美しい。大人の女よねぇ。声が低いのも魅力的だ。

私は「第三の男」とか美しいアリダ・ヴァリは知らなくて、初めてスクリーンで見たのはパゾリーニの「アポロンの地獄」で、オイディプスの育ての親役だった。

それと、関係ないけど、当時、公爵夫人てこんなに自由だったのかとちょっと驚き。お付きを連れず一人で兵舎まで愛人を訪ねて行ってしまうし、夜の街も一人で歩く。

「ルードヴィヒ」は文句なしの傑作。美術、衣装、照明、撮影、登場人物、全部美しい。ルードヴィヒ2世が時代の波にジリジリと追いつめられていく様がリアルに描かれていく。

4時間の長編なので、何回かに分けて見た。しかも途中ふっと記憶が途切れた所がある。

精神的にはかなりキツイ映画だった。

それにしてもロミー・シュナイダーとヘルムート・バーガー二人のアップはため息が出るほど美しかった。

ワーグナーも主要登場人物。あやしげな人物だよねぇ。ルートヴィヒはあんなに尊敬していたのになぁ。コジマ役はシルバーナ・マンガーノだった。彼女はいつの時代も細眉。

ワーグナーの音楽はローエングリンくらいしか気づかなかった。あ、シューマンの「子供の情景」(ピアノ曲)も流れた。

「家族の肖像」は以前も途中で断念だったが、今回もあきらめた。テンポが遅くて、見てられない。狭い空間で、電話のやりとりや賃貸契約のやりとり、痴話喧嘩。後半は話が進んだのかどうか?そこまで見る気力がなかった。

ヘルムート・バーガーはルートヴィヒとは全く違う雰囲気で魅力的だったが、映画自体が退屈でダメだった。「ベニスに死す」も途中で寝てしまったし、ヴィスコンティの映画世界が私には理解できないのだろう。

でも、「ルートヴィヒ」がもしまた放送されることがあったら、もう一度見てもいいかなと思う。途中寝てしまったところがあるので、ちゃんと見ないといけない。
0



コメントを書く


この記事にはコメントを投稿できません




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ