2019/4/2

女性激励映画  映画

久しぶりに映画を見に行った。二つとも女性を力づける映画だ。

「キャプテン・マーベル」。娘たちが見に行って「エンパワー」されたと言っていた。

キャプテンマーベルは「アベンジャーズ」の前日譚ということのようだ。
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 記憶を失ったヒーロー、キャプテン・マーベル。
彼女の過去に隠された “秘密”が、恐るべき戦いの引き金となってしまう。
自在に姿を変える正体不明の敵に狙われ、孤独や不安に打ちのめされても、
彼女は不屈の精神で何度も立ち上がる。
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女性への呪いの言葉、「感情をコントロールしろ」、それは「怒りを抑え込め」ということ。

彼女は女性であるがゆえに可能性を否定され、否定されるには理由があるのだと教え込まれてきた。しかし、その罠、その檻、に彼女は気づいていく。彼女が怒りをストレートに表出した時、彼女は力を得るのだ。

映画はアクション映画らしく大味だが、娯楽映画なのでハラハラドキドキ、拍手喝采、スッキリだった。ジュード・ロウが彼でしかできない役だった。

私はアベンジャーズシリーズは何も見ていないのだが、楽しめた。ずっとシリーズを見て来た人はいろんな伏線がわかって、面白かったのだろうな。

もう一つは「ビリーブ 未来への大逆転」。変な邦題。原題は「On the Basis of Sex」。性に基づく差別(女性差別)の話。

85歳の現役最高裁判事ルース・ベター・ギンズバーグの半生を描く。

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この邦題「ビリーブ」は、NASAで重要な役目を果たした黒人女性たちを描いた映画「ドリーム」(HIDDEN FIGURES)と同じようにカタカナ4文字にしたかったのだろうな。

また「サフラジェット」が「未来を花束にして」という邦題になったから「未来」を入れたのかも。「肯定と否定」も原題はDanialだったのに、両論併記のような邦題になった。

本当に変だよ。

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時は1970年代、アメリカ。女性が職に就くのが難しく、自分の名前でクレジットカードさえ作れなかった時代に、弁護士ルース・ベンダー・ギンズバーグ(RBG)が勝利した、史上初の〈男女平等〉裁判。なぜ、彼女は法の専門家たちに〈100%負ける〉と断言された上訴に踏み切ったのか?そして、どうやって〈大逆転〉を成し遂げたのか?
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映画は裁判劇なので、その辺は「肯定と否定」と同じようにハラハラさせる。俳優さんたちがとても良かった。そして、70年代がほんとに70年代に描かれていて、この辺の美術撮影衣装は見事よね。

とにかくスーパーウーマン。

子ども一人いてハーバード大学法科大学院500名のうちの9人の女子学生として入学。夫は同じ法科大学院だが癌に倒れ、その看病と子育てをしつつ、夫の分も授業を受けてノートを取って支える。法科大学院でもトップの成績だ。

―どうしてそのようなことが可能なのだろう!!―

夫の就職に伴いニューヨークに移りコロンビア大学へ。そこを首席卒業する。子どもは二人になっている。

しかし、彼女は13の法律事務所を受けてもどこにも採用されなかった。最後の面接ではさんざん理解あるようなことを言った挙句

「うちの事務所で女性を雇うと妻が嫉妬するのでね」

これ、すごく卑怯。女同士の争いに理由を転嫁して、自分たちの差別を巧妙に言い逃れる。腹がたつ〜!!

それまで「スーパーウーマン」の話はちょっと抵抗あるなぁと思って見ていたが、この辺から、彼女に感情移入し始めた。

こんな最優秀な女性ですら、こういう壁に阻まれたのだ。

そして彼女は闘い続けたのだ!!困難な闘いだった。

黒人差別や徴兵制など人権にこだわる男性弁護士ですら、女性差別は大きな問題とは思わなかった。

彼女は大学教授となり、法曹界で働く女性たちを育てていた。「私は弁護士になりたかった!」と彼女が叫ぶ場面にはぐっときた。そうだよねぇ。

その後、裁判で彼女に向けられる女性差別の言葉のいちいち、全部私も受けた言葉だった。

判事たちからは男性弁護士には決して発せられない軽侮の言葉がかけられる。軽蔑の表情(ニヤニヤ)がある。「女性は家庭に生きるよう作られている」「女性を守るための法律だ」

映画のクライマックス。「彼女の5分32秒にわたる『おそらくアメリカの映画史上一番長い女性によるスピーチのシーン』」は素晴らしかった。

彼女の闘いは、将来の女性たちの為でもあった。

そもそも彼女が法廷で弁論に立ったこと自体が、何度も負け続けた女性の権利獲得のための裁判、訴えた女性たち、弁護士たちが切り開いたものでもあった。

この場面には心が熱くならざるを得ない。

宣伝で一つ気に入らないのは「夫が彼女を支えた」という点が強調され過ぎること。彼女の才能、彼女の闘いの意義、そして夫の癌闘病を支えたこと、共働きと言うことを考えれば、これくらい当たり前のことじゃないか。

もちろん、映画は自然なこととして描いているのに、宣伝がね、嫌だった。

抜きん出た人たちの闘いがあって、今の私たちだということを改めて感じた。

キャプテン・マーベルだって抜きん出た特殊能力、RBGだって抜きん出た能力、平凡な女には関係ないじゃん、と思いそうだったが、そうじゃなかった。自分のため、そして私たち、私たちの子ども孫世代のために戦っているのだ。

サフラジェエット(未来を花束にして)は下層女性の闘いで、最初から感情移入して見たけれど、この映画もまた、同じように感情移入して見ることができた。

日本ではなかなかこういう映画が作られないね。朝ドラはこういう試みをしてきたが、最近はダメになった。一番人気が「びっくりポン(朝が来た)」じゃ、ひっくりかえっちゃうわ。

とにかく、日本が安倍政権になってから、何周も世界から遅れてしまったことも痛感した映画であった。

この後、「RBG」というルイス・ベーダ―・ギンズバーグのドキュメンタリー映画も公開されるそうなので、見る機会があれば見たいと思う。
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