2020/7/3

感想が書けない「若草物語」  映画

見てから半月も経つのに、まだ感想がまとめられない。と言いつつ、書き始めたら長くなってしまった。

「ストーリー・オブ・マイライフ 若草物語」。

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若草物語は何度も映画化された。古くはキャサリン・ヘップバーン、私が映画館で見たのはリバイバル上映だったジューン・アリスン、エリザベス・テーラーの若草物語。ウィノナ・ライダー、クレア・デーンズ、キルスティン・ダンストのは見ていない。

その時々の人気俳優たちが出演している。

今回はジョーがシアーシャ・ローナン、メグにエマ・ワトソン、ベスはエリザ・スカンレン、そしてエイミーにフローレンス・ピュー。

ローリーはティモシー・シャラメくん❤、ローリーの家庭教師でメグの夫となるブルックはジェームス・ノートン。彼はテレビドラマ「グランチェスターの牧師探偵」さんじゃないですか。

母親はローラ・ダーン。「ジュラシック・パーク」で恐竜と闘っていたのに、そうか、4姉妹の母親なのね。そりゃ、ジュラシックのあの少年が「ボヘミアン・ラプソディ」でクィーンのメンバーの一人を演じるのだから、月日の流れるのは早い。

どんな映画にも出てくるメリル・ストリープ、名前を見ていたのにミスターローレンス役と分からなかったクリス・クーパー。プロフェッサー・バーはフランスの有名俳優とのこと。

以下、記憶だけで書いているので間違いがあるかもしれません。

*****
7.4:何か書き忘れたような気がするので、追記・訂正します。
女性たちは10代の頃「若草物語」を読んでいると思う。そして好きなのは圧倒的にジョーだ。

活発で元気。「女らしさ」なんか鼻にも引っかけない。やりたい仕事(小説家)があって、それは当時経済的手段であった結婚よりも大切なものだ。

ジョーのように自由に生きたい、ジョーのように自分の夢を叶えたい、成功したいと願った女性たちは多いはず。

でも当時の社会、いや今でも社会の壁は厚く高い。

その切実な人生の問題を4姉妹の生き方を通して、今の私たちに提示している作品だと思った。
*****

だから最初の感想は、脚本・監督のグレタ・ガーウィグの若草物語だな、ということ。完全に自分の物語として作り上げたと思う。

作家性が強い映画と思った。

時系列はバラバラだし、この4姉妹の話なのかジョーの小説の中だけの話なのか(つまりジョーの結婚)の描き方、エイミーのパリ滞在のエピソードなどがそうだ。

時系列はバラバラでも混乱することはない。脚本、衣装などが実に巧みだ。

多くの人が言っているように一番の注目はエイミーだろう。

生命力の強そうな、ガッチリとしたフローレンス・ピューをキャスティングしたことの意味。最初は末娘のみそっかすの、強がり、何て嫌な子なの、から→家庭の経済の重みを伯母の言葉から受け止める、自分の才能への冷静な評価もする、女性の理不尽な社会的地位も理解している。彼女の心情がきめ細かに描かれている。

そうねえ、うまくまとめられないからバラバラな感想をつらつら書き連ねる。

美しい場面がたくさんある。特にジョーとローリーの2人は絵になる。

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とか

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ローリー必死のプロポーズには「シャラメくんだよ!なぜ断れるの!断るの!」と観客はみんな思ったよねぇ。

(しかし、ローリーってゲス男じゃない?シャラメくんが演じていても。ま、彼の屈折は分からないでもないが)

ジョーがニューヨークの街を疾走するシーンの躍動感。編集者とのしたたかなやりとり、ジョーの本が出来上がる過程もじっくり。こんな描写、見たことがない。

ローレンス邸のピアノを弾くベスの音に、亡き娘を思って涙するローレンス氏の姿にはいつも泣く。しかもこの時流れていたのはシューマンの「子どもの情景〜見知らぬ国」だからたまらない、大好きな曲だ。

メグ役にエマ・ワトソン(フェミニストとして有名)というのもなかなかと思う。メグがしとやかで優しいだけでなくちょっと軽薄な感じを入れたことが良かったかな。妻役とか貧乏に悩む姿とか、エマ・ワトソンのイメージから遠いからこれも味わいがあった。

海岸の4姉妹。「女系家族」は、私もそうだから、男性のいない気楽さ、楽しさ、結束力の強さはよくわかる。家父長的な上下関係がないのは、生きていく上でとても楽。互いに支え合っていて、シスターフッドと言われるものかしら。
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姉妹が一緒にいるだけで嬉しくなる。若手実力俳優さんたちの魅力よ。
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シアーシャ・ローナンの演技で印象的だったのは沢山あるけど、

ベスの病気が重いと聞いて帰郷したジョーが母親に自分の気持ちを語る場面、小説家としての行き詰まりやままならぬNY生活など悩めるジョーが、ローリーの求愛を断ったことを後悔してると言う。愛していない、でも愛されたい、lonelyと叫ぶのは胸に刺さる。

ローラ・ダーンの母親は聡明で包容力があってそれでいて毅然としていて、娘たちをいつも深いところで支えている。そういう人として説得力があった。

いくつかレビューを読んだ。
ハードボイルドとは思いつきもしなかったが、いつも示唆に富む北村紗衣さんの感想。
「運命の男とハーボイルドヒロインの誕生」
https://saebou.hatenablog.com/entry/2020/06/24/005159

北原みのりさん
「女の絆はこんなに強い!最新版『若草物語』からシスターフッドに迫る」
https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/a32864958/littlewomen-sisterhood/
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