2015/1/22

古きから学ぶこと。  

毎年、5月の古丹別移住記念祭に行った時に、当時の入植、開拓の話を聞くことが楽しみで参列していました。郷土史研究会のメンバーとしても、大切な行事です。


かれこれ10年以上通っていますが、実は今、開拓当時の情景を思い浮かべ、想像しながら偲ぶお話しを伺うことが厳しくなっています。それは、当時を知る方が少なく参拝者もごくごくわずかです。先日、三渓地区へご挨拶に伺った際、雪がいっぱいでしたが三渓神社前に建立されている羆害慰霊碑の前に行き、先人に敬意を表してきました。


私は、この数年、町史の執筆や編纂作業に携わり、全く想像ができない長く厳しい開拓の歴史の中にあった苫前町の歴史に触れ、後世に伝えるべき大事な精神を学ぶことができたことは、とても貴重でありました。


そもそも苫前町とはどういう町でしょうか。


はるか数千年も昔の縄文時代から先住民が暮らし、豊かな資源があり、1600年代には交易がなされ、早くから運上屋が設置されていたなど浜や港、河口を中心に栄えてきた町です。そして明治の開拓により、山間深くまで開拓の鍬が入り、これまでの労苦を思うと私たちは大きな偉業のもとに繁栄させていただいてるという感謝がいつも込みあげます。


昭和、戦後の復興から高度経済成長、バブル期、デフレ不況とめまぐるしく変化してきたこの国日本。強く強靭な国創りの陰に、忘れてはいけない精神、心はどうであったか。これからは、成熟された社会において、全くちがった視点や物の見方で、田舎の在り方を確立していかなくてはいけません。


細かくは書きませんが、身の丈にあった町政運営をするという意識と時代に即したまちづくりに努めなくてはいけない一方で、苫前町という良い意味での特異的な(地理的・産業構造など)町をどう運営していくかというビジョン。

例えば、皆さんの関心ごとの高い、教育(学校耐震対策)をケースに考えてみましょう。


冒頭に申し上げた通り、苫前町は古くから漁業や交易で栄えた苫前地区と開拓により農耕を中心に山と生きた林業や炭鉱など苫前地区とは産業形態も風土も違う古丹別地区と同じ町でありながら、中心の市街地が形成されています。

これは、今もそう変わりありません。
以前は各集落ごとに小学校があり、商店なども存在していました。学校の統廃合が進み、近くは三渓、力昼にも小学校がありましたが、現在苫前、古丹別と2つに集約されました。

競争社会の中においては、学歴やステイタスによる意識が高いところですが、小さいころより育ったまちや地域で学ぶことは単に勉強だけでしょうか。地域の中で暮らす一人の社会の一員として見た時、学校や地域で心を育み、親の働く姿を見て育ち、隣近所のおじさんおばさんに目をかけられ育っていきます。学校では勉強を中心に行事や地域との関わりの中でのびのび育ちます。

学力の向上の基本は家庭での教育であり、学業をさらに磨きをあげたい子には夢を追いかけられるように支援し、例えこの町へ留まらず、戻ることがなくても、ふるさとを思う苫前町出身者として活躍を願います。


私はここで大事なことは、元に戻りますが苫前町には2つの市街地があり、この市街地を中心に風土が異なり多様な産業、文化が根付いているということを考えなくてはいけないと思っています。苫前町は苫前地区のように漁業を中心として行政事務機能(役場)がある街、古丹別地区のような農業や林業、建設業を中心とした街により成り立っています。

この成り立ちにより、米、蔬菜、酪農など農業生産や林産、そして漁業、海産物加工とこれからの地方の生き残りの最大の武器であります。それぞれの地区で生産性を向上させ、生産高、所得の向上が図られていくことを目指したとき、担い手の方々は家族を持ち、子どもを育て、次世代へ繋げる。


子は親の背中を見て育ち、漁師を目指す子、農業を目指す子、付随して技術を磨き大工になりたい子、建設に携わりたい子、商売をやってみたい子など様々な夢を与えます。

その夢は、身近にそういった姿を見ることが一番大事です。
そして体験をすることです。家業があるのなら、手伝いをし、友達の家に遊びに行ってそういった仕事に触れること。

子に背中を見られている親は、言わずと子どもに思いを伝える。その親はその親の背中を見て育ち、その親の親も・・・。代々にわたり根付いてきた産業。この産業を軸に苫前町はこれからも発展し続けます。そうあるべき理念を持ったなら、その地区に何が必要かを掘り下げてみます。間違いなく、学校が必要となるでしょう。
こうして、時代時代の子供たちにこれまで沢山のみんなが踏み固めたこの地や道を活かすためにあるべき教育の姿をみんなで理解し合いながら、組み立てていくことが大事です。


こうして一見、不効率と思われる公共的役割にも今後直面いたします。一般論ではなく、苫前町の歩んだ歴史と繁栄。「古きをたずね新しきを知る」苫前町に必要な教育とは、特異的な風土の中で子どもも大人も心を磨き、苫前や古丹別、力昼などお互いの地区同士が認め合うことではじめて一つになるということだと思います。


ただ、効率的にすべきところはどうなのかという点は、町有施設や分野の中で分散しているよりもまとめた方が良いことなどあるわけですから、そこはしっかりと時間をかけて効率化を目指し、時代に即した形へのリニューアルが必要です。


地域風土と教育を例えとして考えてみましたが、根本にもつビジョンや理念がいかに大事かという話です。一般的の考えの中では時に視点は大都市や地方都市といった規模での話がされることが多いと思います。苫前町の考え方の芯を持ち、みんなと共有することが必要です。


その考えが『ならでは』なのか『言われた通りの乗っかり』なのかをしっかりと見極めなくてはと思いながら北海道開拓使に残る苫前町の精神力をもう一度示すことができるように責任世代、頑張りましょう!!


本日は古丹別国道交差点で街頭演説行いました!
クリックすると元のサイズで表示します
2




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ