2007/7/1

「光市母子殺害事件」について思うこと(雑感)  時事問題

もしかしたら、僕がものすごい勘違いをしている可能性もあるかもしれませんが、「光市母子殺害事件」について思うことを書き記してみたいと思います。

この事件の今回の弁護団の姿勢で疑問に思う点は、むしろ、僕からすると、この弁護団は、被告人は精神障害であるから責任能力がそもそもないのではないかと主張しているわけでもないことです。
この人は精神障害者なのではないか?と言っているのは僕が個人的な印象で勝手にひとつの推論として書いたことで、ちょっと僕も乱暴な発言だったかもしれないけれども、この弁護団は被告人は精神障害者であると主張しているわけではないんですよ。弁護団の主張は精神的に幼かったということで、精神障害の病者であるということではないですよね。だから、そもそも裁判を受ける責任能力がないのではないかということは何も言っていないんです。
でも、精神鑑定で責任能力がないという部分をきちんと実証していく目的で今回の陳述をさせているのならば分かるのですが、そうではなくて、陳述させているのだとしたら、今回の証言はあまりに信憑性がないものとして、被告人が反省していない証拠として、裁判官に悪印象を与えるかもしれない。実際、今回の証言によって、より死刑の判決が出る可能性が強まったのではないか?という見方も出来るのではないかと思います。 そうだとしたら、結果としてより被告人の不利益になるかもしれないような陳述をなんのためにさせているのか?ということになりますよね。

で、僕が弁護団が法廷戦術として創作話を偽証させているという説はやっぱり違うんじゃないかと思うのは、前に書いた通り、弁護団はこの被告人は責任能力がないということを主張しているわけではないからです。仮に偽証をして被告人の罪状を軽くさせようということなのだったら、この被告人は精神障害なので責任能力がないということを主張しなければ意味がない。でもそういう主張をしているわけではない。だいたい、仮に偽証だとして、検察側に反証されて偽証だということが明らかになったら、これほど弁護士が信用を失うことはないわけですから。安田弁護士はそれこそ弁護士を解任されて続けられなくなるんじゃないでしょうか?
それほどのリスクを賭けてまでそうしたことを弁護団が行うのかなあ・・という疑問があります。
だから、やっぱり今回の証言こそが「事実」なのではないかと僕には思えてくるのですが・・。

もっとも、可能性ということでは、偽証だとしても、弁護団側が被告人に指示してさせているわけではなく、被告人が自分で話をつくっていて、その話を弁護士たちがすっかり信じ込んでしまっている・・ということもあり得るのかもしれないけれども・・。

でも、それより、被告人当人が本当にそのように思い込んでいる、とにかく被告人の頭の中では今回の証言の内容が真実である・・という可能性が一番、高いんじゃないかなあ・・と僕には思えます。
でないと、なんのためにより被告人の不利益になるかもしれないような陳述をしているのか?が分からない。
「事実」といっても、もしかしたら「客観的事実」とはちょっと違うのかもしれないけれども。当人がそのように思い込んでいるという意味での、その当人にとっての内面的事実みたいなものなのかもしれないけれども。
でもとにかくこの被告人本人が「これが事実」と思い込んでいる・・のではないでしょうか?
つまり、僕は、罪を軽くさせるために計算してドラえもんや儀式の話を被告人がしているのではなく、本当にそのように思い込んでいる・・ということが「事実」なのではないかと思うのです。

精神的に未熟で、物事をなんでも自分に都合よく解釈する自分勝手な思考の人間が、異常な考えのもとにこういう犯罪をした・・ということが「事実」に近いのかなあ・・と。
で、そういう人間がこうした犯罪をした場合にどのような裁きを与えればいいのか・・というのは難しい問題で、精神障害だから無罪・・になるどころか、逆に、このような人間は更生する(変わる)可能性はない、だから死刑にするべきだ・・という考え方もあるのかもしれないし・・。
だけれども、それが「事実」であるならば、そのことをまず明らかにして、事実認定した上で、そうした人間に対してどのような判決を与えればいいのかを我々の社会は考えていくしかないのかもしれないとも思います。

(補足)
「精神異常」という言い方に問題があるのではないかという指摘を受けたので、「精神障害」という言い方に変えました。
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2007/7/12  21:39

投稿者:kusukusu

コメント、どうもです。
被告人が一審で殺意を否認する陳述をしていることは、以下の前記事のコメント欄で僕も指摘しています。

http://blue.ap.teacup.com/documentary/1181.html

2007/7/12  19:45

投稿者:司法記者です

被告は1審から「作業員になったつもりで気取って個別訪問しました。」「弥生さんが中に入れてくれたのは予想外で、パニックになりました。」「黙らせようともがいているうちに、首を絞める羽目になったのです。」「そのときは死んだ人間が生き返ることもあると本気で信じていました。」と供述しており、実質は否認だったのです。
マスコミは今それを書けませんが。

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