2007/10/3

『ホステル2』  映画

うまいよなぁ。前作もそう思ったんだけど、このイーライ・ロスって監督、ちょっとうま過ぎない?
相変わらずタランティーノがプロデュースなんだけど、たとえばタランティーノ監督の『デス・プルーフinグラインドハウス』のようにやり過ぎない。(まぁ、逆にとことんやるのがタランティーノの魅力なんだろうけど。)基本的にはもちろん残虐きわまりない話のホラー映画なんだけど、残虐シーンをとことん見せるのではなく、あくまで必要最小限のものを見せていって、しっかり話の語り口で引っ張るという感じなのだ。いろいろ伏線も張られているんだけど、さりげない短い台詞が伏線になっていたりして、こういうピリッとした語り口のうまさは最近の映画監督では珍しい資質なのではないか?と。
またちょっとした台詞やディテールで各人物のキャラクターをしっかりと表現しているし。特に、今回、殺すほうの側も、単に変質者としてだけではなく、女房に尻に敷かれている男で、女性コンプレックスを持っている自分を変えようとして・・みたいなキャラクター設定で作り上げていて、こういうところがリアルだよなぁと。リアルというのか、たとえばタランティーノの映画は面白いとは思っても登場人物に自分を重ねて感情移入したりするようなところはあまりないんだけど、こういうキャラクターのつくりだと自分としてもピンとくるというのか、無視できないなぁと。で、分かるだけに、ゾッとさせられてしまうわけだが・・。というわけで、個人的には評判の『デス・プルーフinグラインドハウス』よりもグッとくるところが多いことを認めざるを得ません。この監督には脱帽。

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