2007/11/23

『女の中にいる他人』  映画

『女の中にいる他人』(1966年、成瀬巳喜男監督)
新文芸坐で。なんと、小林桂樹氏の84歳の誕生日とのことで、小林氏も来場されていた。
小林桂樹と新珠三千代の夫婦というキャスティングは、小津安二郎監督『小早川家の秋』(1960年)を意識していたのかと思うが、成瀬が小津に返答を出すとこうなるというのはやはり尋常ではない気がする。
話は一見、テレビの2時間ドラマでもよくありそうなサスペンスものなのだけれども、どこか、ヘンなのだ。見終わってから、成瀬映画の美術監督、中古智氏へのインタビュー本『成瀬巳喜男の設計』を読み返して、何がヘンなのかを納得。中古氏が明言されているのだが、これ、要するに心理的なSMものなんだな・・。「女の中にいる他人」というタイトルだけれども、実は小林桂樹が演じる生真面目なサラリーマン男の中に眠っていたサディズムとマゾヒズムを描き出した、つまり、「生真面目なサラリーマン男の中にいる他人」という映画だったりして・・。
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