2008/3/4

韓流シネマフェスティバル『まぶしい日に』  映画

シネマート六本木の韓流シネマフェスティバルで『まぶしい日に』(パク・クァンス監督)。この監督が並々ならぬ演出力を持つ監督であることは、すでに『イ・ジェスの乱』やオムニバス『もし、あなたなら 〜6つの視線』の1編を見て知っていたけれども、これほどのすごい監督だったとは・・。まるでマキノの映画を見ているかのように、次から次へと卓越した演出のシーンが炸裂するこの傑作によって、パク・クァンス監督は一気に突出した地平に躍り出たかのようである。まあ、『イ・ジェスの乱』はとんでもない野心的な作品だったけれども野心的すぎてちょっとATG映画でも見ているような気さえしてくるものだったし、『もし、あなたなら 〜6つの視線』のパク・クァンス監督の短編は絶品のしゃれたホラー映画だったけれども短編なのでまだこの監督の真価は判断がつかないところがあったのだけれども、今度の『まぶしい日に』は、もしかしたら変に野心的に気張らずにひたすら職人的な演出に徹しようとしたのかもしれないが、とにかくいい意味でのプログラムピクチュアの快作のように、弾けまくった超絶品の作品に仕上がっているようである。それにしても、あのぞくぞくするような電球がついたかと思うとシュートするシーンや、テレビの映りが悪いのでアンテナを動かし映りをよくするために屋根の上にのぼった子役のソ・シネに降り出した雨が吹き付けるシーンや、そして極め付けの韓国チームがサッカーで勝ったのに興奮して群衆が踊るシーンのような演出をやってしまう(やってしまえる)監督が、今の(同時代の)韓国にいたのだということに驚きと喜びを隠しようがない。特に、この群集シーンでは、乱舞する群集たちの中でまったく別のドラマが進行しているのだけれども、まるでマキノの映画とグリフィスの映画が同時に共存してシーンとして進行しているのを見るかのような、この感触はいったい、何事なのか。とにかく、パク・クァンス監督が何か、すごい領域に進もうとしていることはたしかであるように思う。

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