2005/5/14

台湾野党党首の中国詣の思わぬ効果  ニュース

*台湾野党党首の中国詣では思わぬ効果もあるらしい。

(ニュース)
中国誤算、「民主化」若者に衝撃 連戦・宋楚瑜氏の講演

 【北京=福島香織】台湾野党の連戦・国民党主席、宋楚瑜・親民党主席が十一日までに相次いで北京の名門大学で講演を行った。自由主義、民主化の賛美や台湾意識を訴える内容は、学生らから強い支持があり、ネットには「国民党が中国に来て二大政党になればいい」といった反応も。陳水扁政権への揺さぶりが狙いの中国の筋書きによる台湾野党の北京詣でだが、中国若者の政治意識に意外なインパクトも与えているようだ。

 4月29日に北京大学で行われた連氏の講演は入場券の抽選が数十倍の争奪戦で、テレビ生中継には、多くの学生がくぎ付けになった。中国では国民党へのイメージは「内戦で戦った敵」「搾取で民を苦しめた」など極めて悪い。

 ところがその悪の権化が35分の講演で少なくとも14回「自由」という言葉を使い、「大陸(中国)には政治改革の発展余地が相当ある」と中国の政治改革の必要性を訴え「一党独裁、報道統制をやめ、戒厳令を解いた」と蒋経国・元台湾総統の民主化への取り組みを評価。昨年の台湾立法委員選挙が民意を示した、と民主選挙の重みにも触れた。学生らは興奮し、拍手は16回以上にも及んだ。

 ある北京大学生は「共産党の指導者の演説よりずっといい。敗者の国民党は反省し続け発展した」という。また、ネット上のブログでは「統一への唯一の道は民主だ。統一を邪魔しているのは台湾ではない」「国民党は大陸に、共産党は台湾に行き、公平に競争すればいい。中国で二党制ができ統一の大事業が完成する」「連先生の講演には涙が出た。民主と民意の角度から民族の統一の方法を検討すべきだ」などのコメントが寄せられていた。

 一方、宋氏が11日に清華大学で行った講演では「台湾には特有の台湾意識というものがある」と説明。台湾独立意識とは別ものだとしつつも「台湾意識は長期の歴史的文脈のなかで自然に形成された土地に根付いた感情である」と訴えた。連氏に比べると中国寄りの内容だが、聴講していた化学部1年の男子学生は「台湾意識の話が印象に残った。中国は台湾の民意を尊重しないといけない」と述べていた。

 在北京の台湾系米国人記者は「学生たちは初めて台湾政治家の話をナマで聴き、相当刺激を受けたはず。台独派封じ込めを目的とした中台接近だが、中国の政治改革意識を高める思わぬ作用もありそうだ」と注目している。



 ■陳総統の支持率急落/連・宋氏は上昇
【台北=河崎真澄】台湾紙、中国時報が十一日に公表した支持率調査によると、陳水扁総統に対し「満足」との回答は39%と二月時点の調査に比べ5ポイント下降する一方で、「不満」は4ポイント上昇して43%となり、支持と不支持が数字の上で逆転した。
 先に訪中した最大野党、中国国民党の連戦主席は「満足」が47%と同16ポイントも上昇。また十二日に中国共産党の胡錦濤総書記と会談する第二野党、親民党の宋楚瑜主席も「満足」が35%で6ポイントアップした。訪中による中台関係の改善努力に、台湾住民が期待感を示したと受け止められる。
【2005/05/12 産経新聞、東京朝刊から】
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ