2009/2/19

『キャラメル』  映画

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初めて見るレバノン映画。これが面白い。素晴らしい。嬉しくなってしまうような、女性たちの群像ものの傑作。
レバノンというとどうしたって内戦とか戦争とかを思い浮かべてしまうのだけど、そういうことについては一切、描かれない。ベイルートのエステサロンで働く女性たちの、恋愛のことで悩んだりしている、生き生きとした日常が描かれているだけだ。でも、だからこそ、これこそ、イスラエルで公開してイスラエルの人達にも見てほしいもの・・。

かなり「説明していない」映画なので、いったい、このシーンの描写はどういうことなのだろう・・と最初、分からないところも多々、ある。だんだん展開していって、ああ・・と分かってくるのだけど。そうしたつくりが洗練されている。
たとえば、このエステサロンで働いている女性たちにはイスラム教徒の人とキリスト教徒の人とがいて、そういうことでも結婚に対する家族の考え方の違いなどもあってそれがそれぞれの女性の悩み方の違いにも影響しているらしい・・ということが中盤まで見ていって、だんだん分かって来て、ああ、これはいろいろな宗教の人達が暮らしているレバノンの姿を描いたものなんだなあと気がつくわけだけど、そういうことも途中までは分からない。エステサロンで働く女性たちの姿を描いたところだけでは、素晴らしいことにこの女性たちはそんな宗教が異なることなんてまったく気にもせずに友情で結ばれているようなので、普通の仲のいい女性たちの日常の描写としか見えないからだ。だから、そうか、これは異なる宗教の人の話がごっちゃになっている群像ものなのかと途中で気がついた時、そういうことに途中までは気がつかないぐらい、そんな宗教の違いなんて気にもせずに女性たち同士の間では友情が結ばれているのだ・・ということが描かれていることに気がついて、それこそ、素晴らしいことじゃないかと思ったのだ。
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