2009/3/29

『オーストラリア』  映画

傑作。
まあ、例によって蓮實重彦が絶賛しているから見たわけで、改めてこの人の映画を見る目のたしかさに感謝したいと思うのだけど、でもたぶんハスミンの映画の見方と僕の見方は全然、違うような気がするので・・。
僕はこの監督、『ムーラン・ルージュ』というのはそれほどピンと来なかったんですね・・。そんなにニコール・キッドマンのファンというわけでもないし・・。
では、何が良かったんだろうか?
まあ、もともと僕はカチッとした映画よりもダラダラした映画のほうが好きなところはあるから、この映画のいろんな要素を盛り込み過ぎているところとかが欠点には感じられず、むしろ、楽しめてしまったのかもしれないが・・。
僕がいいなあと思ったのは、もちろんこの映画はいかにも作り物の世界で、史実に基づいているわけではなくて完全なフィクションと考えたほうがいいのかとは思うんだけど、でも精神(気持ち)として、先住民族、アボリジニーというのをちゃんと描いているように思えたところ。白人からどのように差別を受けていたかとか、きちんと描いていたし、日本のアイヌとも通じるような、先住民族の自然とのつながり、歌の伝承などを題材にしていて、ちゃんと描いているように思った。そういうのをハリウッド娯楽映画としてきちんと消化しているっていうのは凄くいいなと・・。もともと環境派(?)の僕は、この手の先住民族の話にはひかれるものがあるので、それがミュージカル(『オズの魔法使い』!)と結びついて話になってるなんて、実はツボではあるわけで・・。
「恋愛もの」として考えると、この主役の男女2人の「恋愛」部分の描き方、どうよ?と言われるとたしかにどうかとは思うんだけど(笑)、それも通常の「恋愛もの」というより、先住民族の子供と自分との関係性によって自分を問い直して行くという主題を絡めた「恋愛もの」なのだ・・と考えるならば(だから、現代日本の僕たちの「恋愛」と一緒に考えてはいけないのかもしれないと思ったりもする)これはこれでありなのではないか?とも思えてきて・・。まあ、自分が好きな映画だと、結局、そういうことはどうでもよくなってしまうのかもしれないが・・(笑)。
良かったです。
これ、アメリカではヒットしなかったそうだけど、オーストラリアでヒットしているということなので、なんといってもオーストラリアの話ですから、成功なんじゃないでしょうか?

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