2009/6/17

荒れるイラン・・ん、ん、でも本当に不正選挙だったのかどうかは???  イスラエルとパレスチナ、中東

*イラン選挙、分からないことだらけ。
選挙前に、マスコミなどが接戦とか言ってたから大差の投票結果に国民が愕然となり暴動騒ぎになっているのだろうけど、実際にどの程度、不正があったのかが分からない。
ある程度、不正があったとしても、まさか、投票結果自体がひっくり返るようなことはこの大差ではないように思うのだが・・。
下記の記事にあるようにイラン国民はそれでもアフマディネジャードを支持した・・ということなのかもしれない。
そうだとしたら、マスコミの報道(予測)や西側の期待とイラン国民の選択とにどうしてこれほどの開きが生じたのか?がむしろ、興味深いことだと思う。

(関連記事)
コラム:イラン大統領選の結果について
2009年06月15日付 al-Hayat紙

■ 辞典の番人
2009年06月15日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPコラム面

【ガッサーン・シャルビル】

英国でもオーストリアでもなく、イランである。民主主義ゲームが開けっ広げに行われるわけがない。ホメイニ師の絵姿の元、最高指導者の監視下で行われる民主主義である。投票者は、自らの怒りや反対で体制を脅かすことはできない。候補者たちが最終的競争に行きつくまでに、不穏分子は確実にいなくなる。つまり、選挙とは、革命がつくりだした体制への忠誠心を改めて示す機会にすぎない。停滞を和らげる装置である。名前を入れ替える、あるいは、大物には手をつけず、入れ替えを行う事なら自分たちにもできると勘違いするための良い機会なのだ。

イラン大統領は政策立案者ではない。決定も行わない。外交、国防、治安、情報、文化の全般にわたり決定権を持つのは最高指導者である。イラン大統領は、こうして決定された政策を通訳し、それのセールスを行い、外へ向けて表現して見せるだけである。しかしこれが、その大統領の個性や独自の方針、彼の人気などを完全に無に帰すというわけでもない。ハタミの例がそれを示している。今回最高指導者がアフマディネジャードの側についた事を通じても、それは確かである。

イラン大統領選挙について持ち上がっている疑惑も、アフマディネジャードが広範な支持を得たという事実を無効にはしない。彼の勝利は、最高指導者、軍部、治安組織の影響力、並びに治安、経済社会における「革命防衛隊」の比重などから理解できる。しかしそれだけではない。石油収益を国民の食卓へとの公約は実現されなかったにも関わらず、イラン国民は再びアフマディネジャードへの忠誠を示して見せた。増大する失業率にもかかわらず、彼に投票した。ここで疑問が生じる。イランの人々は経済的繁栄よりも力の方に関心があるのだろうか。「大悪魔」の顔面に振り上げられた拳に、彼らは投票したのか。アフマディネジャードが域内、イラク、レバノン、そしてガザで達成した事が彼らを喜ばせたのだろうか。国内経済の破たん、国際的孤立という反体制派の警告には、なぜ耳を貸さなかったのだろう。最高指導者がアフマディネジャードの勝利を祝ったことは、イランが、国内外の選択をめぐって深い分裂へ向かおうとしている事を露呈してる。そして、体制が「ビロード革命」を抑えるために用いた強権によっては、変化を起こしえなかったという人々の挫折感や失望まで禁じることはできない。

イランは、アフマディネジャード辞典を権威として今しばらく存続することにした。それは、バラク・オバマ辞典とは程遠く、また、イスラム世界へ向けた彼のスピーチが起こした風とも無縁である。イラン辞典が用いる言葉は、トルコ辞典のそれとはかけ離れている。そしてシリア辞典の用語とも異なる。言葉と振る舞いを近づけようというオバマが真面目にそう言っているとすれば、その分だけイラン辞典は国際的に、また地域的にも、奇異にみえることだろう。イラン辞典が現在の国際的地域的な穏健ムードとぶつかれば、まず利を得るのはイスラエルの極右政府である。

力だけでは十分ではない。カードを集めただけでは何にもならない。それらのカードを重荷に変えることなく、うまく用いるところが肝要である。アフマディネジャードは、「大悪魔」の姿が変わったことに気をつけなければならない。アラブは、彼が地図から抹消せよと呼び掛けた国と和平を確立しなければならない状況にある。もしアフマディネジャードが、イラン辞典の番人を演じることを自分の第一の任務だと心得れば、彼の新任期はイラン国民とその周辺国にとっての負担となるだろう。厳格な過去の辞典は、変転する世界を恐れている。柔軟さを持たない絶対の辞典である。かつて、ソビエト連邦という名の国が、辞典の一字一句に固執しすぎたため変転する世界に飲み込まれていった。そのことをイランは思い返す必要があろう。
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=16700


*毎日新聞の報道では、投票用紙が足りなくて投票できなかった人もたくさんいたというようなことが書いてあったのだけど・・。それが事実ならたしかに再集計とかいう以前に再投票をするべきだと思うのだが、しかし、それなら投票結果が出る前に、なんで投票できないんだ!と、投票の時点で暴動が起こっていたのではないか?と思うんだけど・・。

*たとえば以下のような見方もあり。まあ、これは阿修羅掲示板にあったものだから、これもどこまで信用していいのかは分からないけど・・。こういう見方もしてみて、ちょっと冷静に見る必要があるのかもしれないなあ・・と。

(以下、阿修羅掲示板より)
西側マスコミによるイラン「グリーン革命」茶番プロパガンダ
http://www.asyura2.com/09/wara9/msg/356.html

投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2009 年 6 月 16 日 16:17:36: SO0fHq1bYvRzo

西側マスコミによるイラン「グリーン革命」茶番プロパガンダ
こちら(スペイン)にいますと、新聞からテレビからラジオからインターネットから・・・、ありとあらゆる報道機関が、イランの騒乱状態(俗称「グリーン革命」)をトップで報道しています。ウクライナやベラルーシ(失敗!)などで画策された《カラー革命》のイラン版で、「またか!」といったウンザリした気分です。
どうせごく少数のソースからの配信を各報道機関で膨らまし粉をぶっ掛けて猛毒料理を作っているのでしょうが、こんな報道をまともに食わされた日には下痢が続いて七転八倒、意識を失い活けるゾンビ化することは保証します。
日本では、16日の各新聞のインターネット版を見る限りでは、これをトップにもって来ているところは朝日新聞だけですが、
http://www.asahi.com/international/update/0616/TKY200906160223.html

産経新聞は写真を最上段に掲げています。
http://sankei.jp.msn.com/(日付や時間が変わりますと変化します)
top090616007.jpg(これは写真のUrl)

次は記事
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090616/mds0906161018007-n1.htm

まあ、何とすばらしい報道ぶりですね。
毎日新聞は次のような記事ですが、
http://mainichi.jp/select/today/news/20090616k0000e030077000c.html

写真ではムサビ支持(反政府側)が政府側民兵に暴行を加えている写真を掲げています。
http://mainichi.jp/select/today/news/images/20090616k0000e030079000p_size5.jpg

そしてさすがに米国プロパガンダ直属機関の日本出張所は連日のようにこの話をトップに持ってきていますね。

以下、CNN.co,jp
ムサビ氏、抵抗姿勢を強調 デモで死者との報道も
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906160001.html

米英独と国連、大統領選後のイラン情勢を懸念
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906160002.html

そしてこれはいつものことなのですが、「不正選挙疑惑」の具体的根拠はいっさい無しで、「政権側の不当性」と「民衆の平和的抗議」ばかりが思い切って強調されます。2002年のベネズエラクーデター劇(失敗)のときも同じでした。
このときには、反チャベス「民衆の平和的な抗議」に、チャベス支持者側が発砲して反チャベス側に多数の死傷者が出たかのような報道が、連日のようにまことしやかに報道され、あとでそれが全て逆だったことが明らかになったときには、マスコミは口をぬぐって知らん顔をしていましたね。
今回のイランもどうせいっしょでしょう。しょせんはウクライナの「オレンジ革命」、グルジアの「バラ革命」などなど、米国を中心にした西側各国諜報機関と「民間平和団体」による茶番「革命」のイラン版。
(参照)
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/174.html

NGO:米国外交の新たな腕:CIAのトロイの木馬(レッ・ボルテール)
米国オバマ政権は、イラン核攻撃という代償の大きな作戦をいったん中断して、「イラン民衆自身による合法的クーデター」演出という、使い古された手段を実行しつつあります。そして、例によって西側の報道機関は、判で押したように、というか、号令に合わせて一斉に一方向に動き出す小学校の運動会のように、というか・・・、ヒステリックにこの「グリーン革命」報道に精を出しています。
どうせ、「騒乱の拡大」→「イラン国家当局による弾圧」→「死傷者の続出」→「西側各国によるアフマディネジャッド政権非難拡大」→「国連による制裁の強化」→「《合法クーデター》賞賛と承認」という具合に進んでいくのでしょう。
(もちろんこれが成功したら、イラン国民の運命はウクライナやグルジアが指し示している通りになるでしょう。もっと悪いかな? 参照:)
http://www.asyura2.com/09/wara7/msg/491.html

【民主化バラ革命で政権を奪取した権力者の哀れな末路】グルジア大統領、強まる退陣圧力 野党が来月大規模デモ
http://www.asyura2.com/09/wara7/msg/493.html

Re: 【米国に操られた民主化オレンジ革命の今】ウクライナ:経済どん底 オレンジ革命5年「何も変わらなかった」
米国(NATO、イスラエル)としては、これが成功したら万々歳、たとえ失敗しても、イラン攻撃の絶好の口実をつかむことになります。シリア以外のアラブ諸国はシーア派の攻勢に悩んでいますので、知らん顔をするでしょうし、シリア孤立化推進にも役に立つでしょう。
もっと言えば、イランと関係を深めるロシアを押さえつけ、中国を牽制するために大いに役立つことになるでしょう。今後はロシアと中国の動きが最も鍵を握りそうです。
最後に、ネット誌「ロシア経済ジャーナル」で北野幸伯氏が言う「バイデン恐怖の大予言」とは、具体的にはこのことだったのかもしれませんね。どうせ中東・イラン・ロシアがらみだということはミエミエでしたが。
(参照)
http://www.asyura2.com/08/wara4/msg/588.html

バイデン恐怖の大予言→オバマ就任後6か月以内に、中東・ロシアで戦争が起こることを「約束」「保証」するその真意は??


*ここまで阿修羅掲示板からの引用でした。でも、逆にこういう見方もあるよう。情報が混乱していますね・・。

(以下、引用)
■ 混乱するイランの大統領選挙はイラン攻撃の引き金になるか? 桜井晴彦氏

2009/06/16
http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/

 イランの大統領選挙で現職のマフムード・アフマディネジャドが圧勝した。「改革派」のホセイン・ムサビ候補の支持者はこの結果を受け入れず、選挙に不正があったと主張して抗議活動を開始、数万人規模のデモが展開され、放火や破壊で混乱しているようだ。

 アフマディネジャド大統領に敵意を持つ日米欧の勢力が監視する中で行われ、具体的な不正行為が指摘されていないところをみると、反対派の主張を鵜呑みにすることはできないのだが、選挙が「出来レース」だった可能性を伺わせる話は伝わっている。選挙前、ムサビの勝利を拒否すると発言していた人物がいる。イランの国家元首は「最高指導者」であり、「大統領」ではない。その最高指導者、アリー・ホセイニー・ハメネイがムサビの敗北を予告したというのだ。

 ただ、その一方で、ムサビに対して、勝利してもライバルを刺激する演説はしないようにと伝えられていたとも言われている。こうした情報が正しいならば、ムサビ敗北はハメネイの「命令」でなく、「希望」だったのだろう。選挙後、ハメネイは選挙について調べると発言しているが、どちらに有利な結論に達しても、混乱は避けられないかもしれない。イスラエルやアメリカの親イスラエル派にとっては好ましい展開だ。

 本コラムでは前にも指摘したが、アメリカとイスラエルは2006年の春頃からイランでクルド人グループなど少数派と連携しながら秘密工作を続けてきた。レバノンからアフガニスタンに至地域で展開されている工作の一環で、テヘランで起こった「爆弾テロ」に関わっていた可能性も指摘されている。

 2007年1月に「サンデー・タイムズ」紙は、イスラエル空軍の2飛行大隊が攻撃訓練を行っていて、レーザー誘導爆弾で目標に通じる「トンネル」を作り、「小型核爆弾」を撃ち込む計画だと報道している。イスラエル政府は否定しているものの、攻撃が実施されれば、中東全体がイラク化することを覚悟しなければならない。

 また、つい最近、ヒラリー・クリントン国務長官はABCの番組で、イランが態度を変えないならば先制攻撃も辞さないという趣旨の発言をしている。イランの不安定化に成功すれば、アメリカ軍が侵攻するチャンスが生まれるはずだ。

 ジョージ・W・ブッシュ政権時代、親イスラエル派はアメリカ軍の粛清を進めたが、それでもイラン攻撃に反対する声は小さくない。
ロバート・ゲーツ国防長官はイラン攻撃がイスラム世界に「聖戦世代」を作り出し、孫の世代にはアメリカが戦場になると発言したとも伝えられている。

 こうした軍事的な緊張が続いているイランなのだが、内政の問題も深刻だ。高い失業率、燃料不足、インフレなどで国民の間で不満が膨らんでいることは確かで、不安定な状態になっていることは否定できない。
イランの不安定化はこうした戦争に反対する力を弱めることになるだろう。イスラエルや親イスラエル派にとっては、それで良いのかもしれないが、アメリカを祖国と感じている人々に取っては深刻な事態だ。

 1951年にイランの首相に選ばれたモハメド・モサデグを倒した際にもデモは有効に使われた。デモでモサデグ政権を揺さぶり、1953年のクーデターにつなげたのだ。1958年には、イスラエル、トルコ、イランの情報機関が協力関係に入っている。この関係はイランのイスラム革命で一角が崩れ、昨年のガザ侵攻でトルコとの関係も悪化して崩壊状態だ。イランを破壊したいイスラエルも追い詰められている。
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