2005/5/28

「カネミ油症」2世、3世の被害実態の報告会  公害・薬害・環境・医療問題

5月25日付記事「カネミ油症被害者の子供の半数に症状」(記事カテゴリは「ニュース」)
http://blue.ap.teacup.com/documentary/162.html

の中で出ているカネミ油症の2世、3世の実態調査の報告会に行ってきました。

1968年に、PCBとダイオキシン類が混入していたライスオイルを食べたために起こった「カネミ油症」の被害者たちはあまりに国から見捨てられた状況に置かれていて、その被害の全貌は明らかになっていない。
当時、1万4000人あまりの人達が被害者として届け出た内、1900人しか、認定されていないのだが、さらに被害にあった人達の2世、3世の人達に及ぶ実態は全くといっていいほど、調査さえ、されていない。(2世の人で認定されているのは1人だけだという。)

「カネミ油症」の問題についてはトータルに書くのは大変なので、メモ程度のつもりで気づいたことを書きとめておく。(今回はまとまりのない記事で、すみません。)

4月8日付記事「水俣病の謝罪と言うけれども」(記事カテゴリは「時事問題」)
http://blue.ap.teacup.com/documentary/47.html

で書いた水俣病の「認定」「未認定」の問題と同じように、そもそも特定の症状の人を「認定」「未認定」と分けたこと自体がおかしい。今までなかった病気が出てきたのに、症状を限定して病気の実態をつかめるのだろうか?
今回の2世、3世の調査は国などがなんの実態調査も行っていない(ちなみに水俣病の2世、3世の実態調査もほとんど行われていないのが実情のようだ)状況の中で市民団体が行ったものであり、限られたサンプルによるもので、医学的、科学的に厳密な調査だとは言えない。
しかし、ホルモン撹乱作用の症状、死産や流産が多い、肝臓障害、低身長、多動性障害や学習障害の症状、失明や弱視、甲状腺の症状、骨や歯の健康被害、肥満、その他、様々な症例が見られた。これらがすべて「カネミ油症」と関連あるか否かまでは医学的に明らかになっているわけではないが、ダイオキシンの動物実験のデータ、あるいは「台湾油症」の被害者の2世の調査と重なるところがあるのだという。

そもそも「食中毒」なら、本来は特定のライスオイルを食べた人すべてを患者として認定して実態調査を続けるべきだったのではないか? 他の食中毒事件のように。
しかし、「食中毒」はそれを食べた人のみに一時的に起こることが多いが、カネミ油症の場合は、後から生まれた世代の2世、3世へと引き継がれているところに、従来の「食中毒」の概念でもとらえ切れないところがあると主催者のひとりが語っていた。

時間がたてば症状は軽くなる、たとえば2世より3世の子供の症状は軽いのではと考えがちだが、必ずしもそうではないケースも出ているようだ。その実態についてまではまだ分からないものの。
毒が胎児に蓄積されていくという女性の身体のメカニズムと関連あるのか?

「台湾油症」の場合は日本よりも実態調査がされている。

科学的な統計をとるところまでは現状では行っていないが、個別の症例を聞き取り、「事実を集めて語らせる」しかないのではないかと主催者のひとりが見解を語る。

PS
なお、以下も主催者のひとりから出た話。
ダイオキシンの被害ということでは、ベトナム戦争の枯葉剤の被害があるが、ベトナム戦争の帰還兵にも枯葉剤の被害の症状が現われている。帰還兵の子供に障害児が産まれることもある。
アメリカは因果関係を認めていず、症状が出た帰還兵への補償はしていない。ベトナム戦争に参戦した国の内、韓国だけが因果関係を認め、従軍し、枯葉剤による症状と思われるものが出た人間に対して補償を行っているという。この点では韓国の対応が進んでいる面があるようだ。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ