2011/6/4

『までいの力』  原爆・原発問題

『までいの力』(SEEDS出版)
飯舘村の本です。
この小さな村の魅力を伝えるために、この本は昨年1月に企画されたそうです。そして、編集を終え、販売開始を控えた3月11日にあの大震災が起こったのです。
こういう形でこの本が出版されることになるとは誰も予測していなかったのではないでしょうか。

この本の販売収益は飯舘村復興のために役立てられるそうです。


<飯舘村 村長 菅野典雄さんのまえがき>

 まさかこのような中で「までいの力」の発刊になろうとは。
 今、飯舘村は村誕生以来の危機に瀕している。
 いわゆる原発事故という目に見えない災害との戦いを強いられているのだ。
 不安と憤りは計り知れない。しかし、飯舘村は負けてはいられない。
 私たちの先人は、あの第2次世界大戦後の荒廃の中から持ち前の勤勉さと努力を持って、今の日本や飯舘村を作って手渡してくれた。ここで私たちは、この難局に対し力を合わせ、歯をくいしばり、この村をしっかりと作って次の世代にバトンタッチする役目がある。
 幸い、多くの住民や職員などが、なんらひるむことなく頑張ってくれている。
 多くの方々から応援のメッセージや善意が村に届けられている。正にこれが、わが村が進めてきた「までいライフ」の実践の姿であろう。
 「までいライフの飯舘村」「飯舘村のまでいライフ」今や多くの方からささやかれる。
 私たちの村が進めている「までいライフ」の1つの大きなメッセージは、暮らし方を少し変えてみようではないかということだ。戦後、一貫して大量生産、大量消費、大量廃棄によって作られてきた今日の日本経済の中に少しスピードをゆるめてみようと。走っている人は歩く、歩いている人は立ち止まる、立ち止まっている人はしゃがんでみる。そうすると足元の花の美しさが見えてくるような気がする。
 もう1つの大きなメッセージは、人と人のつながりを深めようということだ。他の国に誇れる日本人の国民性は、「トラさんクマさん醤油貸してよ、味噌なくなったのよ」の関係であったはずだ。戦後一貫して効率一辺倒、スピーディーにお金が全てという価値観で進めてきた結果、人と人との関係が希薄になり「自分さえ良ければ病」になってしまった。
 「お互い様」のまでいの心が必ずや新しい日本を再生する基礎になると思う。
 私たちの「までい」の発信は、ささやかなものであるが、必ずや住みやすい地域をつくり、地方の生き残り策になるものと確信している。
 この「までいの力」がその役を十分果たしてくれるものと大いに期待してやまない。
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