2011/8/3

「ノーモア・ヒロシマズ」、見つかる  映画

*1948年の広島を描いた記録映画が出て来たようです。

(ニュース)
幻の記録映画:「ノーモア・ヒロシマズ」 川崎の博物館に

映画「平和記念都市ひろしま」のワンシーン。1948年の平和祭(平和記念式典の前身)で手を合わせる人たち=川崎市の川崎市市民ミュージアムで、久保玲撮影

 原爆投下から3年後の広島を描いた記録映画が、川崎市市民ミュージアム(同市中原区)に収蔵されていることが分かった。広島市などが製作したが、原爆の報道を規制した連合国軍総司令部(GHQ)に公開を禁じられ、所在不明になったとみられる「ノーモア・ヒロシマズ」の再編集版の可能性が高い。専門家は「戦後の空白を埋める貴重な映像資料」と評価している。同ミュージアムは詳細の解明作業を始めた。

 秋元憲監督(故人)の「平和記念都市ひろしま」(内外映画社、モノクロ30分)。弁士の徳川夢声さんがナレーターを務め、広島市公文書館に脚本案だけが残るオリジナルの「ノーモア・ヒロシマズ」と同じく、広島商工会議所や広島県、広島市でつくる「広島建設委員会」の製作となっている。

 映画では、商店街のにぎわいや都市計画の模型を紹介して着実な戦後復興をアピール。1949年5月に成立した「広島平和記念都市建設法」の国会採決の場面も収録する。一方で、被爆直後の写真や背中にケロイドを負う被爆者の男性をとらえ、原爆の惨状も伝える。戦災孤児施設では、子どもたちが「どんぐりころころ」の節に合わせ「みんなで平和を守りましょ」と歌声を披露。「ノーモア・ヒロシマズ。幾千、幾万の平和への力が一つに結集されたとき、広島は真の平和都市になるのだ」とのナレーションで結ぶ。

 ただ、オリジナルは所在不明に。秋元監督も存在を明かしてこなかったが、東京都内の自宅に残していたフィルムが見つかり、04年、遺族が同ミュージアムに寄贈した。三男で東京都文京区の翼さん(67)は「関係者に迷惑をかけまいとの思いと、広島の経験を次世代に伝えたいという願いが、父にフィルムを残させたのではないか」と話している。

 同ミュージアムの江口浩研究員は「再編集版の可能性が高く、製作過程などの詳細を解明したい」としている。【平川哲也】
 ◇空白埋める資料

 広島市史の編さんに携わった松林俊一さんの話 1950年ごろまで、GHQの検閲など、広島には原爆を伝えられない特殊事情があり、復興に関する映像資料はほとんどなかった。映画はこの空白を埋める貴重な資料で、東日本大震災が起きた今、復興とは何かを考えるための教訓にもなるのではないか。

毎日新聞 2011年8月3日 15時00分(最終更新 8月3日 15時53分)
http://www.mainichi.jp/select/wadai/news/20110803k0000e040063000c.html
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