2011/8/10

『エッセンシャル・キリング』  映画

スコリモフスキ監督、前作(『アンナと過ごした4日間』)のように、なんとも狂おしい気持ちになることはなかったのだが、それにしても、圧倒的な画と音である。すべては具体的な画と音なのに、なぜこんな風に、無国籍というのか、どこで起こっていることなのかが曖昧であるという背景を残したまま、こうした圧倒的な画と音とを示すという離れ業が出来てしまうのだろうか。
今回の映画は、時間的には、ずっと進行形で、時間軸が入れ替わって構成されていることはないように見えたが、果たして本当にそうだったのか。ずっと現在時制の映画だったとして、それでは一体、何日間の話だったのか。
スピルバーグの『宇宙戦争』がメリエスを現在の映画技術でやろうとした作品であるなら、スコリモフスキはキートンを現在の技術でやろうとしているようにも思えるが、果たしてそれは本当か。
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