2011/8/29

『ホームランが聞こえた夏』  映画

先週の土曜日(27日)からポレポレ東中野で上映している『タケオ −ダウン症ドラマーの物語−』は本当に素晴らしい音楽ドキュメンタリーの傑作です。個人的なおすすめ作。

もう1本、韓国映画『ホームランが聞こえた夏』(カン・ウソク監督)。良作でした。ストーリーだけを聞くと、いかにも実話をもとにした感動お涙頂戴もののように思われるかもしれませんが、「お涙頂戴」の美談をそのまま画にしたような作品ではありません。むしろ、この作品の主人公は、自分が美談の主役にさせられようとしていることに冒頭からあからさまに苛立っていて、美談の裏側も巧みに盛り込んで描いています。それがこの作品にリアリティを与えているのだと思います。美談を斜に構えて見ているのですが(会話のはしばしにそれはあらわれている)、しかし、かと言って斜に構えることばかりにとらわれてしまい、ひねり過ぎた作品にもおちいらず、爽快な方向へこの作品は進んでいきます。丹念な描写の勝利だと思います。
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