2011/10/29

東京国際映画祭『大草原の独身男』『もしもぼくらが木を失ったら』『トーキョードリフター』  映画

『大草原の独身男』はちょっとクストリッツァみたいだなと思わせるところはあったけど、クストリッツァとはやっぱり格が違うという感じ。『トーキョードリフター』はいわゆるダイレクトシネマというものなのかもしれないが、もうひとつ、そういうものを見る気分でもなかったのか、いまいち乗れず(ただ技術的には頑張っているなあと感心するところはあったけれども)、今日、一番、印象的だったのは『もしもぼくらが木を失ったら』ということになるだろうか。木材業界関連の建物の放火を続け、「エコテロリスト」と称され、アメリカで話題になっているELFの活動の顛末を追うドキュメンタリーというホットな題材なので、この題材を扱ったことだけでも十分、興味深い。「エコテロリスト」と言われているが、この団体は必ず対象にする建物が無人の状態(夜間など)であることをたしかめてから、放火するので、死傷者は出ていない。なので、器物破損の犯罪者ではあるがテロリストではないのではないか・・という議論があるらしい。それにしても、ELFのメンバーの人達だけでなく、警察や被害企業の人間などにもインタビュー取材していて、それぞれの言い分を見せているのは、よくこれだけ細かく異なる立場の人達双方を取材できたなあと感心する。すでにメンバーの多くが逮捕されているからということはあるのかもしれないが、それにしても、活動や捜査の裏事情など、それぞれにとって都合が悪いこともけっこうELFの活動家たち、警察の捜査員たちの双方が証言しているところもあって、たとえば日本だったらこんな風に取材できないのではないかとちょっと思った。とにかく、インタビューされたら自らの主張や考えをきちんと言うというのはアメリカ的なのかもしれない。
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