2012/8/10

尖閣諸島、竹島は本当に日本「固有の領土」なのだろうか?  時事問題

『世界』8月号の、豊下楢彦氏「『尖閣購入』問題の陥穽」より。

<主権国家が成立して以降も絶えず国境線が動いていたヨーロッパにおいて「固有の領土」といった概念は存在しない。
というよりも、そもそも「固有の領土」とは国際法上の概念では全くなく、北方領土、竹島、尖閣といった領土紛争を三つも抱え込んだ日本の政府と外務省が考え出した、きわめて政治的な概念に他ならないのである。>

<まずは「固有の領土」という不毛な概念から離脱することである。
政府やメディアが、国際法上の根拠もないこの概念を綿密な検証もなしにお題目のように繰り返すことで、日本外交が呪縛され柔軟性が失われてきた。>


「固有の領土」という日本政府の独自の主張が、尖閣諸島や竹島の領土問題の外交的解決をより難しくしていることが指摘されていると思う。
尖閣諸島にしろ、竹島にしろ、国際法上で日本の領土だという主張にはたしかに一定の理があるものだとは僕も思う。
しかし、尖閣諸島も、竹島も、日本が領土として正式に主張したのは明治以降である。
果たして、それ以前からの、日本古来の領土と言えるのかは疑問なのだ。
つまり、日本政府は、国際法上で日本の領土であるのみならず、「日本固有の領土」であると主張しているのであるが、国際法上で日本の領土であるという点については僕も理があるとは思うのだが、「日本固有の領土」という点に関しては疑問なのだ。
従って、「領土問題は存在しない」といった主張については、「日本固有の領土」であると考えることから出てくる主張だと思われるので、僕は認めない。

以上、以前に僕が書いた下記のことと重なるが、微妙に観点が違うところもあることなので、改めて書いてみました。

APEC、尖閣諸島について雑感
http://blue.ap.teacup.com/documentary/1689.html
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