2014/12/2

『祝宴!シェフ』  映画

チェン・ユーシュン監督の16年ぶりの新作が上映しているというのに、見逃してはなるものかとばかりに、『祝宴!シェフ』をようやく見てきた。とにかく笑える。無条件に面白い。これ程、無条件に、また無責任に笑えて、楽しめる映画はいったいいつ以来だろう。この監督は本当に頭がどうかしている。
『祝宴!シェフ』は全く上品な映画ではない。むしろ、猥歌(?)みたいな主題歌や、AVネタまで出てくるし、ひとつひとつのギャグは本当にバカバカしいが、どのシーンもまったく尽きることなくアイデア満載で、次々とギャグが繰り出されて、圧倒的なパワーでコメディ映画の祝祭的空間が立ち上がる。
しかもこの映画が凄いのは、愚直なまでに、そのひとつひとつのギャグのアイデアを画で見せていることである。ここまで画にしなくても…と思うところまで、映画は画(映像)なんだとばかりに見せることによって、映画というものの原初的な地点にまでさかのぼってしまったかのようだ。

そう、『祝宴!シェフ』の感動は原初的な感動とも言える。ヒロインのキミ・シアがダンボール箱を頭からかぶるだけで、文字通り、どこにでも行けてしまうということの、なんという、いい加減で、原初的な凄さ。
『祝宴!シェフ』を見る観客は、キミ・シアとともに、まるで子どもの時に初めてコメディ映画やマンガを見た(読んだ)時のような、初めてコメディというものに接した時のような、原初的な気持ちにまでさかのぼってしまうかのようだ…。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ