2015/11/25

『クライム・スピード』と『エール!』をはしご  映画

『クライム・スピード』と『エール!』をはしごする。じゅうぶん、映画を見たなあという感じがする。
『インディアンランナー』と『セインツ』を合わせたような『クライム・スピード』…と書くと明らかに褒めすぎで、それほどのことはなく、映像の凝り方も『セインツ』ほどではないけど、しかし、雨中のラブシーンとか結婚式場のシーンとか、かなり画で見せているし、それもさりげなくという感じでけっこう画的に凄いことをやっているの、この監督、かなりの方なのでは…。(特に『クライム・スピード』の雨中のラブシーンが秀逸なのは、屋内のシーンだったのに、外で雨が降ってきてヒロインが駆け出していって雨に当たりながら「雨まで暖かい!」とかなんとか言って、ラブシーンに突入していってしまうという…。つまり、屋内と屋外という区分けが無効になってしまう…。さりげなく、すげえこと、やってるなあと思った。)『セントルイス銀行強盗』のリメークで元の映画を見ていないのでどれだけ新しいものを盛り込んでいるのかは分からないが、ラストのあの展開は、普通だったらそれは無理では…と思ってしまいそうだけど、この物語だとこれしかないよなあと納得できる。そこがやっぱり新しい何かを見たなあと思えるところなのかなあ…。
『エール!』は、聾唖障がい者の家族の中でひとりだけ健常者の娘、当然ながら家族の通訳を務めているのだけど、親子の子離れ・親離れがきわめて難しい状況であるわけだが、そういう障がい者の両親に健常者の娘の子離れ・親離れという話に、「歌」というのを絡ませたのが、まさに特筆もののアイデアだろう。それも、障がい者ものにありがちな押し付けがましい作りではなく、上質のエンターテイメントの作り。
じゅうぶん、『クライム・スピード』と『エール!』のはしごは、まるでプログラムピクチュアの映画2本立てをはしごしたかのような味わいがある。映画って、やっぱり、そういうものであるわけで…。
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