2016/2/8

『ビハインド・ザ・コーヴ』  映画

『ビハインド・ザ・コーヴ』、見てきました。
感想としては、全体にあまりに情報がとっちらかっているので、もっと整理したほうがいいのではないかとは思いましたが、でも太地町の人々と、シーシェパードやイルカプロジェクトなどの人たちと、双方の人たちに取材しているので、とっちらかっていても客観的に考えてみることが出来るようになっているとも言えるかもしれません。
割と客観的で公平な立場の人というのか、間にオスロ大学のラーズ・ワロー教授のインタビューが入っているのは良いと思いました。個人的には、この先生の話が一番、納得できるように思いましたので。

私は以前に、自分は日本の調査捕鯨に批判的と書いたけど、私は調査捕鯨というやり方はどうなのかとか、日本がこれだけ国際的な批判をされているのに南極あたりまで行って捕鯨をするのはどうなのかということをこれまで言ってきたので、むしろ、日本は調査捕鯨や南極まで捕鯨に行くのをやめて、日本近海に限って商業捕鯨を行うほうがいいのではないかという考えです。
この映画では、商業捕鯨が出来なくなったので、禁止されない小型のイルカ漁に頼っているという話も出ていましたが、それならいっそう商業捕鯨を再開したほうが相対的にイルカ漁に頼らなくなりイルカ漁をしなくてよくなるということもあるのではないかと思いました。
何より大事なことは、世界には多様な文化や価値観があるのですから、それをいかに平和的、文化的に解決していくか、暴力や軍事による衝突ではない形で解決していくかということだと思います。映画の後半でベトナム戦争の話が出てきたのは、そうしたことを八木監督が訴えたかったのかと思いました。八木監督の意図は、こうした文化的な価値観の違いの衝突を、戦争ではなく、話し合いで文化的に解決していけないかということだと思いました。これは共感できるものだと思いました。
八木監督、このような作品の製作、本当にお疲れ様でした。

以上のように考えていくと、『ザ・コーヴ』にしろ『ビハインド・ザ・コーヴ』にしろ、とにかく映画表現という形で、文化的に訴えようとしているものにほかなりません。少なくとも、映画は暴力ではありません。たとえ内容に批判があったとしても、反論すればいいし、反論する権利は見る人に与えられています。しかし、まず上映されることは守らなければなりません。
なので、『ザ・コーヴ』の映画館上映を求めることと、『ビハインド・ザ・コーヴ』へのサイバー攻撃を非難することはどちらも表現の自由を守るためのものとして、矛盾なく両立することだと改めて私は思いました。
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