2005/6/28

イタリアの法廷で元ナチス親衛隊10人に終身刑  ニュース

*この件については知識がないため、下記の報道以上にほとんど何も知らないのだけど、興味をひくのはドイツとイタリアは戦争の同盟国だったことだ。その間に起こった虐殺事件についてどのような裁判を行えるのか?という点で興味深い報道に思える。

(ニュース)
●親衛隊の住民560人殺害、元兵士10人に終身刑判決
2005年 6月23日 (木) 10:59 読売新聞
【ローマ=藤原善晴】第2次大戦中の1944年8月、ドイツのナチス親衛隊がイタリア中部の村の住民約560人を殺害した事件で、同国北西部のラスペツィア軍事裁判所は22日、虐殺罪に問われていた被告の元兵士10人に対し、求刑通り終身刑を言い渡した。

 判決は、検察側の「計画的な無差別殺りく」との主張を支持した。被告は全員欠席したが、弁護団の1人は、「被告らは、対独抵抗運動参加者の捜索作戦だと思っていた」と述べ、控訴する意向を表明した。

 被告らは全員80歳以上で、今後、実刑が確定した場合でも、ドイツからイタリアに身柄が移送されて服役する可能性は薄い。事件の生存者、エニオ・マンチーニさん(68)は、「判決で事件の真実が明かされたことが重要」と言う。

 今回の裁判は、94年、ローマの軍事検察局で半世紀ぶりに発見された、終戦直後の大量の捜査書類によって可能となった。書類にはイタリア各地でのナチス・ドイツによる住民虐殺の目撃証言や容疑者リストが含まれており、今回の有罪判決で、真相解明の動きが広がりそうだ。

 7月上旬には、別の裁判所で2つの虐殺事件の予備審理が予定されている。


●元ナチス親衛隊10人に終身刑、イタリア住民虐殺で
[ラスペチア(イタリア) 22日 ロイター] 
イタリアのラスペチア軍事法廷は22日、第2次大戦中、トスカーナ州の村で住民560人がナチス親衛隊のドイツ兵に虐殺された事件で、関与の罪に問われていた10人に終身刑を言い渡した。

 ただ、10人はいずれも80歳代になっており、イタリアで服役するのは困難で、ドイツが10人の身柄をイタリアに引き渡す公算も小さいことから、この判決は象徴的なところが大きいとされている。

 10人は全員出廷しなかったが、傍聴していた生存者や遺族は、判決が読み上げられると喝采し、多くは涙を流して抱き合った。

 この事件は、1944年8月12日未明に、ナチス親衛隊がトスカーナ州サンターナ・ディ・スタゼマ村の民家を包囲し、住民を通りに連行して射殺したもの。犠牲者の大半が女性と子供で、そのなかには生後20日の乳児もいたという。

 この虐殺は、第2次大戦中にイタリアで行われたナチスドイツの虐殺としては最悪の事件。


●伊、61年前の村民虐殺で元ナチス親衛隊10人に終身刑【日経】

長年ローマで埋もれていた関連書類が発見されて実行犯が判明したため、トスカーナ州など5団体が訴えを起こし、昨年4月に裁判が始まった。

判決によると、被告らは同州サンターナ・ディ・スタゼマ村で、農民などで組織された非正規軍であるパルチザンの隠れ家を教えるよう教会の司祭に要求。司祭が「パルチザンはいない」と答えると、村民のほぼ全員、560人を射殺しガソリンをかけて燃やした。10歳以下の子ども72人が含まれ、腹を割かれた妊婦もいたという。


●朝日新聞より 【ローマ=郷富佐子】 

ANSA通信などによると、被告10人のほとんどがドイツに住んでいるという。裁判は被告人不在のまま行われた。独政府は独自に事件についての調査を進めており、ドイツから身柄が引き渡されて服役する可能性はないと。それでも、検察側の求刑通りの終身刑判決が言い渡された瞬間、数少ない生存者や被害者の遺族らは「正義が勝った」と拍手し、泣いて抱きあった。

検察側は「計画的かつ組織的な行為だった」と主張。被告側の弁護士らは「パルチザン捜索作戦に参加中で、絶対服従を義務づけられ、命令に反すれば殺されると脅されていた」などと訴えていた。一部の被告側弁護士は判決後、後日開示される判決理由次第で控訴する可能性を示唆した。

同事件は戦後、米軍が戦争犯罪として調査したが結論が出ないままになっていた。50年後の94年、別件を操作中の検察官が目撃証言などの記録が詰まった保管棚を発見。さらに10年後の昨年4月から生存する10人に対する裁判が始まった。

昨年8月には、シリー独内相が60周年記念式典に出席。「44年8月12日は我が国にとって恥ずべき日だ」と話した。


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