2005/8/4

『亡国のイージス』  映画

阪本順治監督は金大中事件を題材にした『KT』は左寄りかと思いましたが、今度は右寄りか?
なんてことを思いながら見に行きましたが、見出したら、そんなこと、どうでもよくなりました。
たしかに破綻していてつっこみどころも満載ですが、阪本監督らしい、男っぽくてかつ人情味もある(というか、浪花節的なところもある?)アクション映画かと思います。
防衛庁に協力してもらってこんな出鱈目なB級アクション映画をつくっちゃっていいのかなーとは思いましたが。
結局、大向こうの「国家」ということがテーマなんですが、そう言いながらもこの『亡国のイージス』の登場人物たちは、家族とのことや上司との人間関係など、個人的なことが最終的にはベースになって動いている部分があるように思います。結局は人を動かすのはそうしたことだということなのでしょうか? そうした人物の行動の動機の「国家」と「個人」のことの絡み合いを描こうとしていたのは、『KT』もそうだったのですが、『KT』に続きこの『亡国のイージス』という映画でも主要な部分なのかと思いました。
冒頭の喧嘩のエピソードや絵をめぐるエピソードで男の登場人物たちのキャラクターと関係性(どのような上司と部下の関係かなど)を示して描くのが巧みかと思いました。
一方、女性が絡むエピソードがいまいち、分かりにくい気はします。特に、女の某国の工作員(チェ・ミンソ)のエピソードが説明不足で展開が唐突に思えます。この女工作員の兄(中井貴一)との関係とか、もっとエピソードを盛り込む必要があったようには思います。
北野武監督の映画もそういうところがあるのですが、どうも阪本監督も、男同士のハードボイルドな関係はうまく描くのだけど、男と女の間の感情の機微みたいなものは描かれず、そうした面が説明不足になってしまっているので、展開が唐突になってしまっているところがあるように思います。
それにしても、原田芳雄が演じる総理大臣をはじめ、政府首脳がやたらと「アメリカはどう言っている」とアメリカの意向を気にしているのはリアルな気がして笑うに笑えませんね。
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2005/8/15  11:12

投稿者:kusukusu

僕は原作は読んでいませんが。
真魚さんはそうでもないようですが、わりと原作が
好きな人は映画には否定的で、原作を読んでいない
人には映画の評判は悪くないような傾向があるよう
ですが。
まあ、たしかに説明不足だったり話が分かりにくい
面はあるのですが、僕の場合は阪本順治監督のファ
ンではあるので、演出的な部分だけでも楽しめまし
たけどね。

2005/8/14  23:17

投稿者:真魚

TBありがとうございました。
あの原作をうまく映画化しているとは思いましたが、最後のシーンで原作にある渥美と宮津夫人の会話のシーンを出して欲しかったですね。

http://night-news.moe-nifty.com/

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