2006/8/12

レバノン停戦決議、国連安保理で採択  イスラエルとパレスチナ、中東

いろいろ問題が多く(イスラエル側に「自衛」のためなら攻撃継続をしてもいいと認めている点とか)、果たしてこれで実際に停戦が実現するのかは不透明であるが、とりあえず国連安全保障理事会で停戦決議が満場一致で承認。停戦への一歩になることを望みたいところ。なお、「首相は13日の定例閣議で安保理決議を承認する予定で、それまではイスラエル軍はヒズボラ攻撃を続行する方針」とのことで現在はイスラエル軍による攻撃は続いているようです。

(ニュース)
<レバノン情勢>「撤退」引き換えに「国際部隊」
 イスラエル軍とイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの停戦実現に向け11日に採択された国連安保理決議は、米仏が5日に合意した決議案に比べレバノンやアラブ連盟の主張を取り入れた内容となった。イスラエル軍の撤退を明記し、多国籍部隊の展開が可能となる国連憲章第7章(平和の脅威への対応)への言及を削除した。
(毎日新聞) - 8月12日14時2分更新

停戦決議、イスラエル・レバノン両政府が受諾の意向
 【エルサレム=三井美奈】イスラエル政府報道官は12日、国連安全保障理事会で採択されたレバノン停戦決議について、オルメルト首相は受け入れる意向だと述べた。
 同報道官によると、首相は13日の定例閣議で安保理決議を承認する予定で、それまではイスラエル軍はヒズボラ攻撃を続行する方針。同報道官は閣議決定後にただちに攻撃停止するか否かについては、言及しなかった。
 イスラエル政府にとっては、レバノン領内からの撤退時期が最大の焦点だが、決議は「即時撤退」を求めていないため、政府は、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の増強とレバノン軍の展開まではイスラエル軍駐留が継続でき、さらに必要な場合は「自衛」のためのヒズボラ攻撃継続も可能と解釈している。
(読売新聞) - 8月12日14時4分

レバノン情勢:国連安保理「戦闘の完全停止」決議
 【ニューヨーク坂東賢治】国連安全保障理事会は11日夜(日本時間12日朝)、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの「戦闘の完全な停止」を求め、レバノン南部に駐留する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の大幅増強に伴うイスラエル軍の段階的撤退を要請する米仏英など提出の決議案を全会一致で採択した。レバノン、イスラエル両国はそれぞれ12、13日の閣議で受諾を決める見通し。7月12日以来1カ月にわたり多数の死傷者を出した軍事衝突は大きな転機を迎えた。
 しかし、決議はイスラエルの自衛権を容認している上、レバノン撤退時期も明示せず、ただちに戦闘停止につながるかどうかは予断を許さない。レバノン政府の説得でヒズボラがイスラエル攻撃の停止に応じるかが今後の焦点となる。
 決議はヒズボラの攻撃と、イスラエルの「すべての攻撃的な作戦」の即時停止に基づき、戦闘の完全停止を実現するよう要請。イスラエル軍撤退の明記を要求したレバノン政府などに配慮し、UNIFILとレバノン国軍の同国南部への展開と並行する形でイスラエル軍に撤退を求めた。
 UNIFILについては現在の2000人の兵員を1万5000人に拡大して任期を来年8月31日まで1年間延長、レバノン国軍によるヒズボラ武装解除の支援などの任務を与えた。これにより、国際部隊派遣のため当初想定されていた国連憲章第7章(平和の脅威への対応)への言及や第2の決議は見送られた。ドストブラジ仏外相は増強UNIFILへの参加検討を表明した。
 決議はイスラエル、レバノン両国に永続的な停戦に向けた協力を呼びかけ、国連が画定した国境であるブルーラインとリタニ川の間にレバノン国軍とUNIFIL以外の武装勢力の存在を認めない緩衝地帯を作ることや、ヒズボラへの武器供給を防ぐための禁輸措置の実施などを盛り込んだ。また国際社会に対しレバノンへの財政的、人道的支援を呼びかけた。
 安保理協議にはアナン事務総長やライス米国務長官、ドストブラジ仏外相、ベケット英外相らも出席。アナン氏は決議採択を歓迎する一方で「安保理がもっと早くここに到達できなかったかと失望している」と対応の遅れを嘆いた。ライス長官は「誰もただちにすべての暴力が終わるとは考えていない。永続的な平和の条件を作るには長い時間がかかる」と強調した。
 ◇採択された国連安保理決議の要旨◇
 一、ヒズボラのすべての攻撃の即時停止とイスラエルのすべての攻撃的な作戦の即時停止に基づく戦闘の完全な停止を求める
 一、完全な戦闘停止の上、レバノン政府と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)にレバノン南部全体への兵力配置を求める。それと並行しレバノン南部から軍を撤退させるようイスラエル政府に求める
 一、49年3月のイスラエル−レバノン休戦協定で想定され、国際的に認められた国境内におけるレバノンの領土保全、主権、政治的独立への強い支持を改めて表明する
 一、イスラエルとレバノンに以下の原則、原理に基づき、永続的な停戦と長期的な問題解決を呼びかける
 ・双方のブルーライン(国境)の完全な尊重
 ・ブルーラインとリタニ川の間にレバノン軍とUNIFIL以外の兵員の存在を認めない地帯の確立
 ・タイフ合意の関連条項と、レバノン内の武装グループの武装解除を求めた安保理決議1559、1680の完全な履行によりレバノン内から外国の武器や権力をなくす
 一、UNIFILの規模を最大1万5000人に増加。UNIFILに以下を認める
 ・安保理が定めた権限に基づく任務に対する武力妨害への対抗
 ・国連要員、人道支援要員の安全と移動の自由の確保
 ・レバノン政府の権限を侵害しない範囲での、物理的暴力の差し迫った脅威の下にある民間人の保護
 一、UNIFILの任期を07年8月31日まで延長し、同軍の権限の追加的強化やその他の手段を含む追加決議を検討する意志を表明する
 一、本決議の実施状況について1週間後に安保理に報告するよう国連事務総長に要請。報告はその後も定期的に行う
 一、安保理決議242、338を含むすべての関連決議に基づく中東の包括的、公正かつ永続的和平実現の重要性を強調する
毎日新聞 2006年8月12日 11時07分 (最終更新時間 8月12日 13時03分)
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