2006/10/3

『ヤサシイワタシ』  マンガ

ひぐちアサ『ヤサシイワタシ』全2巻(アフタヌーンコミックス)

作者は後半部の話をつくって編集部に持っていたら前半部の話を描いてと言われたそうなんですが、納得。
前半部があるから後半部を読み終えた時の感慨があるのだと思います。見事なプロットです。
わずか全2巻で、等身大の人生をこれだけ描き切った本作には感服。

自分を傷付け、諸刃のように同時に他人をも傷付ける言葉を発してしまう、周囲の人間をいつもイライラさせるヒロイン像の造形が秀逸ですが、対する男のほうも、まあ、学生なんだから仕方がないんですが、真っ向から言葉をぶつけてさらに溝を深めていってしまう感じです。もうちょっとうまく(要領よく)綱渡りをすればなんとか、なりそうな2人なんですが。
と読む側が本当にイライラさせられてくるぐらい、それぐらいリアルに等身大の学生生活を、人と人とのぶつかり合い(傷付け合い)を、描き出しています。
リアルで痛い、ヒリヒリするような傑作です。

『ヤサシイワタシ』(1)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063142671/ref=ase_blogzine-22/249-2677778-7959500

『ヤサシイワタシ』(2)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063142868/ref=pd_ecc_rvi_2/249-2677778-7959500
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2006/10/5  5:55

投稿者:natunohi69

ひぐち アサ(1970年 - )は、女性漫画家。埼玉県さいたま市出身。埼玉県立浦和西高等学校を経て法政大学文学部心理学科を卒業。大学在学中はスポーツ心理学を専攻。在学中は漫画研究会(市ヶ谷地区)に所属していた。

と、Wikipediaにありますね。
一巻目のカバーをめくると表紙に法大のサークル棟(?)らしき写真がいくつもあって、作中、そのまま使われていますし。飯田橋の『ラムラ』もまんまでてきてるし。
ちなみに私は、昨年の甲子園予選の浦和西の初戦で川越初雁球場でひぐち先生を見つけて、サインをいただき、『おおきく振りかぶって』の三橋と花井のお母さんのモデルも紹介してもらいました。あれも浦和西のユニフォームやら、球場やら、まんま出てきますね。
http://kodanuki69.blog.ocn.ne.jp/natunohi69/2005/07/index.html


2006/10/5  0:42

投稿者:kusukusu

コメント、どうもです。
すると、作者も法政大出身なんでしょうか?
法政大学って当時の落書きとかが残っていてすごい
雰囲気でしたね。いまだにそうなのかな?

2006/10/4  9:32

投稿者:natunohi69

この作品の舞台になっているのは、法政大学の写真部で、実話(?)も混じっているようですね。昔の学生運動でのリンチの話題が効果的に使われていますが、1969年春〜夏にかけて、高校生だった私は、当時、法大で結構力を持っていたプロ軍の高校生シンパ部隊として法大に出入りしていましたが、プロ軍の法大生から、他セクトの学生とのリンチの応酬の話を良く聞きました。眼をスプーンでえぐったりとか、指を一本ずつ折ったりとか。ああいう伝説(?)が残っているというのも良くわかります。

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