2006/10/25

クラスター爆弾、ヒズボラも使用か?  イスラエルとパレスチナ、中東

*イスラエルがクラスター(集束)爆弾はヒズボラ側も使用していると主張し出したことにはちょっと注目。

イスラエル攻撃に集束爆弾を使用 人権団体がヒズボラを非難
 【アルジャジーラ特約19日】国際的な人権団体、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は19日の声明で、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが、先のイスラエルとの戦争中に、クラスター(集束)爆弾をイスラエルの一般住宅地区などに撃ち込んだと非難した。

 それによると、ヒズボラは7月25日、イスラエル領モグハル地区のガリレー村に向けて、中国製の集束爆弾2発を撃ち込み、1人が死亡、6人が負傷したという。

 集束爆弾は、その中に多数の子爆弾が収納されており、非人道的な兵器として一般市民に対する使用に非難が強まっている。子爆弾は衝撃では爆発しないことがあるが、その後はちょっとした衝撃にも反応して爆発する恐れがある。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、ヒズボラが今回使用した集束爆弾は、中国製の81型の122ミリロケットで、このロケット使用が確認されたのは世界でも初めてという。

 中国製集束爆弾は、数百個の鉄製ボールベアリングを詰めた子爆弾39発を収納している。子爆弾が爆発すると、同ベアリングが周囲に飛散、被害を拡大させる。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチのグース兵器問題局長は、ヒズボラの集束爆弾使用が確認されたのはこれが初めてと述べるとともに、「今回の戦争でヒズボラまでが集束爆弾を使ったことに驚いている」と懸念を示した。

 さらに、同局長は「市民の密集地に集束爆弾を使用するのは絶対に許されない。同爆弾は精度を欠き、信頼性がないからだ」と指摘した。

 また、イスラエル軍のローゼンフェルド報道官はアルジャジーラの取材に対し、同戦争中にヒズボラがイスラエルに発射した集束爆弾数は113発で、その証拠をつかんでいると明らかにした。

 しかし、イスラエル軍が同戦争中にレバノンに撃ち込んだ集束爆弾数はヒズボラよりもはるかに多いとみられている。

 地雷使用禁止を訴えている非政府団体によると、レバノン南部には現在も、集束爆弾の子爆弾が約100万個も不発のまま残っているという。

 このため、停戦成立後でも、同南部では子爆弾の爆発によりレバノンでは死者21人、負傷者100人以上が出ているという。

 これに対しヒズボラの広報担当はアルジャジーラの取材に対し、ヒューマン・ライツ・ウオッチの発表を精査していると述べるとともに、「イスラエルからの情報には多くの誤りがある」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月21日03時13分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2605649/detail

*関連ニュース(イスラエルの新型爆弾使用のニュース)
イスラエルがパレスチナで新型爆弾を実験使用か イタリア記者団が調査報道
 【アルジャジーラ特約13日】イスラエル軍が使用する武器の調査を行っているイタリア人記者チームはこのほど、同軍がパレスチナでこの数カ月間にわたり、新型爆弾を実験使用したと告発した。

 同問題に関しパレスチナ・ガザ地区の医師たちはアルジャジーラの取材に対し、イスラエル軍が今年6−7月の間に、この新型爆弾を使用し、その結果、300人以上が負傷し、そのうち62人が足などを切断され、さらに200人が死亡したと明らかにした。

 この新型爆弾は米軍が実験使用した、「ダイム」と呼ばれる爆弾と類似しているとみられる。ダイムは「高密度不活性金属爆薬」の頭文字をとった省略語。

 また、イスラエルのヘブライ語日刊紙ハーレツによると、イタリア人記者チームの調査報道は、イタリアの大学研究所での検査に加え、ガザ地区の医師たちからの証言を基にしているという。

 その上でハーレツは「このイタリア人記者チームは、米軍部隊がイラク・ファルージャで反政府勢力と戦闘した際、3価リン爆弾を使ったことを暴露した実績を持っている」とも報道、同チームの調査報道の信頼性を指摘した。

 さらに、同紙によると、イスラエル軍の武器開発計画を指揮した経歴を持つイツハク・ベンイスラエル空軍少将はイタリア記者チームの取材に対し、「(新型爆弾の)開発目的のひとつは、周囲の者たちに被害を与えずに、狙った敵を確実に倒すことにある」と回答したという。

 イタリア人記者チームが新型爆弾に関する調査に着手したのは、「これまでには見られなかった傷を負った者たちがいる」という、パレスチナ・ガザ地区の医師たちの証言がきっかけとなった。  

 ガザ地区にあるシファ病院のジュマ・サカ医師によると、治療に当たった医師たちは(イスラエル軍の攻撃を受けた)パレスチナ人の死傷者たちの体内に小さな傷が残っていたことに気付いた。さらに、犠牲者たちの体の表面や内臓からは粉末も検出されたという。

 サカ医師は「この粉末は極めて細かな破片のようなもので、これらが内臓などを傷付けたと思われる」とも語っている。

 また、シュハダ・アルアクサ病院の緊急治療室長を務めるハバス・ワヒド医師は「ちょうど、のこぎりで骨ごと切り落とされたように、負傷者の足が切り取られていた」と明らかにした。

 新型爆弾ダイムは外側を炭素繊維で覆われ、その中にタングステンの粉末と爆薬が詰められている。こうした材料から、発がん性があるともみられている。 

 武器・爆弾専門のウェブサイトによると、ダイムは2004−05年に使用実験に成功し、その後さらに開発が加えられたという。

 ハーレツによると、調査に当たったイタリア人記者チームは、ガザ地区で負傷したパレスチナ人の体内から取り出した新型爆弾の粒子を、パルマ大学の研究室に送って調べてもらった。

 その結果、同大のカルメラ・バッカイオ医師は超高濃縮炭素とともに、銅、アルミニウム、タングステンといった、通常では見られない金属を検出した。

 同医師は報告書の中で、「これらの検出金属から推測して、爆弾はダイムの可能性がある」と指摘した。

 また、医師たちで構成する非政府組織はこのほど、イスラエルのペレツ国防相に対し、パレスチナ人たちがどうして不可解な傷を負ったのかを説明するよう求めた書簡を送った。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月14日04時09分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2570858/detail
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