2008/4/30

4・11 喪失の記憶  文学

どうしても命日には書けなかったので、四月のうちに書いておく。


四年前、突然逝ってしまった命。
私はそれを事実として粛々と受け止めた。
生前、ご本人と直接話をしたことはない。
それなのに、とてつもない衝撃に揺さぶられた。
悲しいのは、彼女を知ってしまったからだ。
著作を読み、その言動の奥深さに驚嘆させられた。
作中の人物に共感し、涙したり笑ったり一緒になって怒ってみたこともある。
だが、彼女を知らないままで大人になっていたならきっと今の私はいなかった。


あの日から四年が過ぎ、私はもうすぐ31になる。
あの時まだ生まれていなかった姪2はこの夏、四歳になる。
彼女を思い出すことも以前よりは少なくなった。
そして数年後には確実に私は彼女の享年を越える。
『この人と出逢わなければよかった』
人生も30年近く生きれば、相手に男女の区別なくそう感じてしまうこともままある。
だが、この人だけは『出逢うべき人』だった。
葉桜の季節に逝った彼女。
鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)・享年35。


喪失の記憶を抱えて、新しい季節を歩こう。
前へと。
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タグ: 鷺沢萠 急逝



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