2009/12/2

ジャック・ロンドン 「白い牙」  

クリックすると元のサイズで表示します

ジャック・ロンドン(1876〜1916、アメリカ)

寺山修司がきっかけで知りました、ジャック・ロンドン。

「少年時代、私はボクサーになりたいと思っていた。しかしジャック・ロンドンの小説を読み、減量の死の苦しみと『食うべきか、勝つべきか』の二者択一を迫られたとき、食うべきだ、と思った。(中略)そのかわり私は、詩人になった。言葉で人を殴り倒すことを考えるべきだと思った」(ポケットに名言を)

(今気が付いたんだけど、ここで寺山修司の念頭にあるのはおそらく「白い牙」ではないですね)

北国の荒野に生きる孤高の狼が、人間に触れることで様々な葛藤をする。
読んでいると、本当に著者の文章力を感じます。まさに読者の目の前に世界を現前せしめる、といった感じ。
地下鉄に揺られながらも眼前に広がるは北国の厳しい自然、僕は主人公のホワイト・ファング(犬の血を4分の1だけ継いだ狼)と共に「食うか食われるか」という唯一の掟のもと、生きるために命賭けで狩りをし、飢餓に苦しんだ。時には人間の卑劣な手によって闘犬としての闘いを強いられ、彼らを憎み、闘犬場の残忍な熱気を肌に感じた。

というかこんな稚拙なレビューよりも、訳者のあとがきを読んだ方がわかりやすいです。当然ですが。
「言葉の選びかたの細心さと的確さ、細部の描写の輝き、そしてその反面にある、いわばハードボイルド小説の先駆とも言える簡潔でドライな筆致、はたまた物語の壮大さと力強さ、”登場人物”たちが人間、犬、狼を問わず、みな個性的で、今様の言いかたをすれば”キャラが立っている”こと、等々」(以上訳者あとがき)
5



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ