
9月2日、高山ダムに釣行し、チャンベラ1枚の釣果
9月6・7日山田ダムに釣行し、488 1枚の釣果でした。
小満足・中満足とくれば、そりゃあ次は大満足でしょう!が、事はそう簡単ではなく、尺半上を狙って前回そして前々回と同じ高山ダムの広瀬17番に釣行するもそれは叶わず、次回釣行に委ねる事にした。
ところが、台風21号が襲来し、各地に甚大な被害を及ぼす。団地住まいの我が家も、隣の棟の屋上のスレートが飛んで来て、息子の部屋の窓を直撃。ガラスが割れ、子供が絆創膏1枚貼って済む程度の微小な怪我をした。
トラックが横転したり、電柱や街路樹が倒れるほどの強風。これは、高山の広瀬に続く、車が1台がやっと通れるあの細い道では、倒木でもあれば後戻り出来ない可能性がある。そこで、高山釣行をあきらめ、約一ヶ月振りに、比較的道路が整備されているホームの山田ダムに挑戦する事となった。
そもそも、ここのところ釣行先を山田ダムから高山ダムに変更したのは、ウキを全くを持ってなじまさせない、ジャミの猛攻にあった。1投振り込む毎に投餌地点には、四方八方からジャミが突撃して来て、水面が真っ黒になる程であった。
あれから、約一ヶ月。釣友からの情報では、少しはましになった様だ。だが依然としてジャミがキツイ事に変わりはなさそうで、対策を講じる事にした。
狙うタナが、1本半から3本の正宙、粒子をとことん殺した粘った重たいエサを背負わせて、ジャミの追撃を突破し、ヘラのいるタナまで届けたい。だが、ヒットパターンであるエサのブレンドは変えず、ハリスも長いままで、何故なら、ジャミの層を突破させた後は、集魚効果やヘラの目の前ではエサの自然な落下の演出というところは変えたくなかったからだ。
結局、手を付けたのは、エサの練り回数を倍に増やした事と、ウキの変更。今回の使用ウキは
Mania烈8(全長37cm、羽根ボディ8cm、竹足6cm、パールトップ23cm)。
【その他のデータ】
竿:荒法師18尺
道糸:2.5号
ハリス:1.2号
ハリ:上下ヘラサイト18号、30cm・60cm
エサ:玉三マッシュ3・藻ベラ2・浅ダナ1本1・水3.25
釣り開始直後は、なじみ幅が小さかったが、エサの練り回数をさらに増やして、理想のなじみ幅が出る様になった。小刻みないかにもジャミの反応と思われる中に、思わず手を出してしまう良いアタリがあるのだが、それが全て空ツン。やっと乗った思えばブルーギル。狙っているタナが間違ってる?一度疑問を持ってしまうと、やって確かめてみないと、その思いは解消出来ないままだ。定石通りの1本半から2本のタナを狙っていたが、3本のタナに変更してみる事にした。深いタナではコイが来る可能性が高く、避ける人が多い。だが、やってみなければ分からない。ハリスを切られたら、括り直せば済むだけの話だ。
タナを3本(ウキゴムの位置で)に変更すると、ジャミの悪戯は少なくなった。代わりに、ヘラと思われるサワリが出て来た。だが、なかなか落とさない。粘りの強い重たいエサは、やはり食べ辛いのか?我慢の時間が続く。『間違ってない』そう自分に言い聞かせ、チャンスが来るのを待つ。『昼時合いが必ずあるはずだ』
時刻を見る為に、スマホに目を落とす。そう言えば、こちらに来る途中、夜中に起こった北海道の地震はどうなったのだろう?『えっ!』大変な事になってるな…
台風・地震。四季と豊かな自然に恵まれた日本列島であるが、それが一度牙を剥くと大変な事となる。何時自分の身に降りかかってきてもおかしくない。実際、自分にもその様な経験がある。昭和42年1967年になるのか?私が小学校高学年の頃、時間当たり125ミリの豪雨に襲われ、住宅が床上15センチの浸水にあった。逃げる間もなくの事で子供ながらに、恐怖感を持った事を憶えている。
それを忘れられない苦い思い出としているのには、もう一つ理由がある。大雨が止んで周辺が落ち着いて来た時の事だった。近所の同じ世代の子供達が、まだ水の引かない住宅の道で、オモチャの潜水艦(サンダーバード4号)を浮かべて、キャッキャッと笑い声を出して遊んでいた。一段低いすぐ隣の家では、床上浸水し、この先どうしようかと不安がっているというのに。子供ながらに私は、注意もしないその子達の親を見て、大人になったらあーはならないでおこうと思ったのだった。
時刻は11時半を回っていた。昼時合いに突入だ。穏やかな水面、良い水色、時折あるモジリ。もう雰囲気はバツグンだ。いつ来てもおかしくないぞ!1投・1投に期待し心臓はもうバクバク!そして、ついにその時は来た!撮影した画像データから逆算すると、たぶん11時55分位の出来事だったろう。
ヘラのサワリをずっと伝えていたウキが、なじみ切ったその直後に、水面に出ていたトップ3節が力強くストン!合わせた、乗った、よっしゃぁー来たぁー!
予想以上の力強い引きに、一瞬コイか?とその興奮が急にトーンダウンしかけた。だが次の瞬間巨ベラがゴボッと顔を出した。デカイ!50cm玉網いっぱいいっぱいのその魚体に、もしかしてと思わすほどだったが、さすがにそれはなかった。
この日たまたま釣りに来られていたFB仲間の“Y田氏”に撮影をお願いした。氏とは、何年振りの再会となるのか?車中で昼休憩されていた氏は、快く引き受けてくださった。
早速ウワサを聞きつけた地元の釣り仲間達が、ひやかしに寄ってくれた。「“やっさん”ヨンパーパー釣ったそうやなー、おめでとう」「ありがとうございます。でも、どうせなら、ヨンパチパチと言って下さいな(笑)」
今日の山田は、ほんとに穏やか、その自然の中に一風景としてすっぽりと包みこんでくれている。こうやって釣りが出来ている事に、心から感謝の気持ちが湧いている。
何時、何処で、どんな災害が起きてもおかしくない日本列島。いつか必ず起きる“南海トラフ地震”『備えあれば憂いなし』とは言うが、ここ数年の災害は想定以上の物ばかり。いざその時が来た時、家族が同じ場所に揃っている事を願うばかりだ。
さあ、また行くぞ!夢を追いかけて

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