10月24・25日、高山ダムに釣行し、チャンベラ3枚の釣果でした。
退職前の出勤日調整の兼ね合いで、2日休んだばかりなのに、1日出勤しただけで、また連休。しかも土日でというのは、仕事柄滅多にない事。きっとフィールドは釣り人でいっぱいなのだろうなと予測、半分あきらめムードでポイントのある駐車場に到着すると、すでに3台の車があった。『やっぱりなぁー、もう半分埋まっているって事かぁー・・・』場所移動も念頭に、ポイントを見て回ると、以外にも釣り台が置かれていたのは1ヶ所だけだった。が、その1ヶ所こそが、自分で草刈りをしてポイントを作った所だった。『仕方ない、今のうちにポイントを押さえておこう』
22日、帰る時点での水位は、118m後半であったが、今日、出発時点での水位は120m前半に、フィールドの様相はすっかり変わった。昨日の雨の影響で、今日はもっと増水するに違いない。『今日の午前中が勝負だな』
ワンドの入り口近くで、午前中はもつだろうと思われるポイントを選択。増水前にスマホに納めた画像を見て釣り台を置く位置と、角度を考える。草刈りしている範囲は、横方向で両手いっぱい広げた幅位しかなく、縦方向でも竿の向きを間違えればアウトだ。釣り台を置く前に、12尺と14尺で床計りの要領でだいたいの水深を測ってみる。

増水前水位118mの時
エサを落としたいポイントは決まったが、釣り台の置き場所によっては、ウキが山影から外れ見えにくくなる。ベストポジションと思われる場所は、ひっつきむしがそのままだったので、少々草刈り。次は、ゴミ除けを1本設置。釣友達は、とっくの昔にエサ打ちを始めていた。
これからの増水分を考え、釣りをしている間は、釣り台をバックさせないでよい様に、釣り台を置いた。竿は14尺を選択。釣り始めは静かな湖面だったが、途中から流れが着くのを嫌って、下バリをビーズ通しにして、草の中に埋没させ流れを止め、上バリで食わせる作戦を採った。午前中、時間いっぱい頑張った。数回アタリがあったが、乗らなかった。セッティングを誤ったかもしれない。
お昼前、エサを打ち切ったのを区切りに、このポイントでの釣りをあきらめ、場所移動する事にした。
水資源機構関西支社のリアルタイム情報によれば、この24時間で約2m増水し、122m後半にさしかかろうとしていた。
さて、何処へ移動するか?約1時間かけて見て回り、新しい移動先を見つけた。ダムの中流域、川が大きく蛇行した直後の小さなワンド。橋の上からみると、モジリもあり魚がいる雰囲気がある。ワンドの入り口の上手の出っ張りに、竿が出せそうだ。約半時間程かけて、釣り座周りの草刈りをした。
釣りの準備が出来た頃には、時計の針はすでに3時を回っていた。(嘘つけ!お前時計持ってへんやないかい!)もとい、スマホの画面は、15時過ぎを表示していた。
底から、約30cm程切ったタナを攻めていると、16時過ぎにズバッというアタリで、40には足りなかったが、傷一つない格好のいいきれいなヘラが釣れて来た。それから約1時間後、同サイズをもう1枚追加。大きさには不満が残るが、考え、行動して結果が出たという事に関しては満足出来た。
その日の夜、たまたま一緒になった釣友達と、晩ご飯を共にした。適度な間隔でテーブルを囲み、満天の星の下、各々が用意した食料を食す。漆黒の闇の中、ここだけに明かりがともる。
今日1日を振り返り、話が弾む中で、こんなネタがあった、あっこれもあると、ついにはタイトルまで提供される始末。それを聞く度に、自分の中で候補になっていたものも、どんどんボツになって行く。釣友達は、まだ私の天邪鬼な性格を理解していない様だ。
いつもの様に爆睡して、翌朝を迎えた。予定より1時間オーバーか、時刻はもう6時半。ボート降ろし場には、バスボートを積んだ車がその順番待ちの列をなしていた。最後尾は1時間待ちになるという。それでも、今日1日を楽しもうという気持ちが、順番を待つ人達の会話の中に垣間見られた。釣れるといいですね。
道の駅の駐車場は、バイクや高級スポーツカーのツーリンググループの集合場所として、賑わっていた。皆それぞれに笑顔で、愛車の自慢話やらをしている様だ。
趣味の違いはあれど、皆が少年の顔をしています。自分も今、そんな顔をしているのでしょうか?しているのでしょうね。
私の釣り座から見上げると、右手に橋が架かっています。時折、観光客が橋からの景色を楽しんで行きます。若いグループあり、家族連れあり、シニアの方達ありで、たまに釣りしているのを見られます。
この日、たった1枚釣れた時、ちょうどこちらを見ている人達がいました。『あっ!釣れた・・・』“へへへ・・・”
15時をまわり、終わりの時間が近づいて来た頃、若いカップルが来た様です。彼女が彼に向かって言います。『なぁー、ちょっと見とこうやー』すると、彼が彼女に言います。『どうせ釣れへんて!』
じゃかっしゃい!チューでもしとけ!

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