息を使う楽器のほとんどが吹いて音を出すのに対しハーモニカは吹吸両方の息を使います。また、ブルースの場合はキーをずらして使う(理論的な事はリンク先の兄弟子達のサイトを御覧あれ)ことが多く、一般的にGの曲はCのハープで吹くことが多いようです。
ルートのGコードをCのハープで吹くためには2、3、4番の穴を同時に吸う必要があります。またCのハープには存在しないF#(G♭)を吹くためにはやはりベンドというテクニックを使いGを半音下げて吸う必要があります。
そうなんです。ブルースハープの演奏は吸うことの比重が非常に高いのです。私の場合、楽器に対する過去の思い込みが邪魔してこれになかなか気付きませんでした。ハーモニカを演奏する場合、吹くといいますよね。これを一般的にハーモニカを吸うと言うようになれば少しは誤解が減るかもしれませんが『ちょっとHarp吸ってくださいよ。』うーん、やっぱり変ですかね。
だいたい、人間ここぞという時は息を止めるか吐くかでしょう。テニスのスマッシュの時に掛ける声は明らかに吐いてますね。ぼーずの長年やっていたラグビーのスクラムだって『スクィーズ』で息を吐き『ナウ!!』で息を止め必死で押します。そして息を吸う時は相手に感づかれないようゆっくり呼吸します。ハアハア言っていると先輩から怒られたもんです。
決め時に思いっきり息を吸うというのは不自然な行動なのかも知れませんね。これは吸うぞなんて例があったら教えて下さい。そういえば、虫を吸い取る器具ってありましたね。なんと言いましたっけ。あれはその例に近いかも。

0