防災EXPOの続きである。飲む・食う・出すは被災の基本と言ったが、この展覧会で肝心の水はほとんどがペットボトルだった。アルファー米の調理にすら水がいる。保管した水には限度があるので、出来れば現地の水を使うべきだろう。↓ 残念ながら被災地用の浄水器を展示していたのはここ
1社だけであった。
↑ サイズは大きめのアタッシュケースという所か。手動ポンプで1日600リットルの浄化した飲料水を精製出来るそうだ。15万円という価格は個人で購入するには高価だが、地域で持つなら可能だろう。サバイバル用品にあるストロータイプ簡易浄水器は小さく廉価だが、直接源水を吸う為、沸かして飲むのには不適なのと耐久性に問題がありそうだ。
↑ 水を100%浄化するのではなく、青いチューブから出る綺麗な水とオレンジチューブの汚水に振り分け、フィルターの目詰まりを防ぐというのはいいアイデアだと思う。源水は薄めたコーヒーだそうだが、オレンジ側排水の色が源水より濃くなっているのが判る。
実際にやらせてもらったが非常に軽く作動し、子供でも可能だと思う。細かな孔のあいた膜を使い、バクテリアや水に含まれた放射性物質も除去可能と言っていた。まぁ風呂の残り湯を飲用にするにはちょっと勇気がいるかもしれない。
下水が破壊されていなければ、水洗トイレは使用可能となる。残り湯は飲用以外に使うのが正解だろう。ワシャ、崩れた水源地の脇をバイクで危険を冒して走り、汲んできた水でトイレを流したことがあるが・・・もったいないけど気持ち良かった(笑)。
現在住んでいる所は湧水が豊富なので、そっちの問題はなさそうだ。もっとも水を汲みに行ってウチへ持ち帰るより河原で用をたす方が楽だなぁ(笑)。災害とは関係がない話だが、飲めるほどきれいな水でトイレを流す必要はない。中水(処理水や雨水など)の導入を考えてもいい頃だ。
↓ 大量に水を浄化する場合はエンジン付きがあった。なんと、ウチのエンジンを使ってくれている。とても有難い事ではあるが、やっぱり被災地には人力が似合う。途上国で使ってもらうためにもコストを10分の1程度まで下げて欲しいものだ。販売数が増えれば可能だと思うのだが。


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