2008/7/29

そんなサークのひとりごと〜1  映画

「当時はスペイン内戦の真っ只中で、ひどい状況だった」「そのうえ事故も起こったんです」「闘牛シーンを入れたんですが」「闘牛士は、この薮睨みの牛の角にひっかけられて死んでしまった。この出来事は、わたしの良心を一生さいなんできましたよ」「これは反資本主義もので、当時のドイツでとても受けたんです」「(一緒に脚本を書いたメンツェル)は一時期ドイツ文学の一大ホープだったが、のちに一大ナチになってしまった」「彼はいつも「ぼくはナチじゃない、ナチじゃない」って答えていた」「(闘牛)はロマンチックを装ったアイロニーですよ」「舞台を、ちっぽけな闘牛場しかない小さな村に移したんです。もっと露骨にするためにね。こうしてヒーロー気取りのドン・ペドロの空疎さがもっと露になったんです。闘牛はそのあとつづく陰気なシーンの前触れです。で、それが見かけ倒しの状況をかなり明かしてるんですよ」「船に乗って去っていくツァラ・レアンダーの気持ちははっきりしない。レアンダーはあの島に十年間もいた。そこで人生最高の十年間を送った。彼女はそれを振り返り、自分が腐りきってしまう寸前に脱出したのに気がついた。でもどう考えても、そそられる環境だった。彼女の気持ちは矛盾に満ちてるんです」

「この映画はぜんぶロケで撮ったもので、その場の即興もやりましたよ。セットはちょっとだけ。それも、ぜんぶ現地に組んだもので、インディアンがつくったものもあるんです。この映画には本物のインディアンが出てくるんですが、彼らはまだジョン・フォードに飼い慣らされていなかった。映画の激戦で、彼らはほんとうに狂ったように戦いはじめたんですよ」「この戦闘は、わたしが撮ったなかでも最高にエキサイティングなもののひとつでしたね。撮影には一週間かけ、四台のキャメラで撮ったんです。このシーンは私が撮ったもののなかでも技術的に一番難しいものだったと思います」「なにしろ真夏で、地獄のように暑かったんですから」「(共同脚本のジョージ・ザッカーマン)は優れた書き手だと思いますよ。で、私たちはロック・ハドソンを、あの色合いのはっきりしない登場人物のひとりにしていったんです」「彼は、わたしのどっちつかずの登場人物のなかで一番シンボリックな男なんです」


……ところで、『南の誘惑』のブラジル人医師のキャラクターは素晴らしい。マルセル・ダリオっぽいとでもいうか。あと、二作とも「着替え」がキーポイントになっていた。しかもそのかなり無茶振りっぽい「着替え」によってなにかがはっきりするのではなく、その逆に曖昧さと混乱を呼び寄せるという異様さ。なお『アパッチの怒り』ではすでに「向かい合う二人が近づく瞬間のポン寄り」から主役の男女が抱き合う一連の流れを開始する、という王道のカット割がなされていた。ちなみにそれは『デス・プルーフ』評価の決定打でもあった。あそこでは女同士だったが。

……でもダグラス、捕らえた弟の見張りが矢で射られるとこ、ワイヤーバレてたよwww
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