2009/7/14

四十五歳である。  日常

いったいどうやって帰ったのか、起きたらベッドで全裸だったのが印象的な誕生日の朝。
前日の熊野大学のプレイベントはほぼ満員、ナオミ先生お家芸「熊野愛」の披瀝と新作『熊野物語』への期待が否応なく高まる紀さんの熊野帰還宣言など、なかなかの盛り上がりであった。で、打ちあがって最終的には俺ひとりが熊野から手伝いに来てくれたチームと居残り、どことも知れぬどこかで泥酔しつつ四十五歳の誕生日を迎えた、というわけだ。

そしてその誕生日は起き抜けから延々と夕方まで、九月にはじまる舞台、作/トム・ストッパード、演出/蜷川幸雄『ユートピアの岸へ』に出演する妻のために台本を読みこみ、十九世紀中葉のロシアについての資料作成。バクーニン、ゲルツェン、ツルゲーネフ。デカボリスト、東方正教会、カール・マルクス。そしてそれ以降にどうなったか、というロシア革命までの流れ。いや当然、そんなの一日で無理、ではあるが、ざっと見渡す程度で。肝心のヘルヴェーグという急進派ドイツ詩人(作品中たいした男とは描かれない。妻はこの男の妻を演じる)についてはほとんど見つけられなかった。
そうして晩飯は双方の誕生日と結婚記念日を兼ねて、寿司で祝ったのだった。

それにしても最近、朝起きたときに物凄い疲労に見舞われるのはどういうわけだろう。寝苦しいことはないが、えらく長い夢を見る。今朝は夢のなかでずっと列車の旅をしていてそれは熊野川に沿った線路で、だからそんなものは実際にないわけで、しかし新宮には到着する。しかもそこは実際の新宮とはちがっている。と思うといつのまにか眠り、起きたら駅のホームですぐ傍に海があり、私は波を被りながら通学する子供たちに標準語で起こされる、というものだったよ。子供たちは寝ている私をわいわい囃したてていた。そうして、ここはどこだ、という疑問とともに実際に目が覚めた。かなり印象的な夢だった。きっとそこは「ユートピアの岸」だったのだろうね。

とまあそんなふうに、四捨五入すれば五十、の五年間の最初の一日は始まったのだった。
ハイホー。
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