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2005/3/27

ハリポタさん  趣味

【今日の読書】ハリー・ポッターとアズカバンの囚人★★★

―ハリー・ポッターに関する質疑応答(回答者:hirocean)―

Q:面白い作品ですよね?
A:はい、とても面白いと思います。
Q:歴史に残る名作?
A:人気と売り上げに関して言えば。
Q:将来、子供に読ませたいと思いますか?
A:読むなとは言いませんが、毒にも薬にもならなさそう。
Q:え?でも、世界中の新聞や雑誌で絶賛されてますよ。
A:ああいうののほとんどはただの宣伝なので、よい子は真に受けないように。
Q:でも世界中で大人気なのは間違いないですよね?
A:はい、確かに売れる要素はあると思いますが、よい子のみんなは人気に惑わされないで、いいかどうかは自分で決めよう。そのうえで自分がいいと思うならそれでよし。

だんだん毒が濃くなりそうなので、この辺で普通の文体に。家庭教師先の子と読むことになったので、いまさらながらついに読みました、ハリー・ポッター。たまたま一緒に読むのが第三巻だったので、とりあえず『アズカバンの囚人』から。で、上の質疑応答にもあるように、世界設定やストーリー構成など、なかなか楽しめる作品だった。人気が出るのもわかる。

しかし、「優れたファンタジー」だとはまったく思わない。ここにあるのは、作り物の楽しさ、子供騙しの面白さ。そう、喩えるなら、浦安にある東京ネズミー・ランドのようなものだろう(行ったことないけど)。ハリー・ポッターの世界に登場する魅惑的な魔法や人物や怪物は、「魔法の世界という現実」に内在するのものではなく、物語のために用意された舞台装置に過ぎないように感じられる。一例を挙げるなら、作中に登場するある魔法の品物を使えば、最も重要なストーリーのプロットを覆せると思うのだが(ネタバレ解説:勉強熱心なハーマイオニーが同時間の授業を履修できるように、時間を遡ることができる逆巻時計がこっそり貸し出されるのだが、魔法界の警察機関なり司法機関なりがこれに類する魔法を使っていたら、シリウス・ブラックの冤罪はあり得ない)。要するに、現実味がない。「ファンタジーに現実味?」と眉をひそめる人もいるかもしれないが、まったくの空想の世界にこそ、超現実を下支えするための実直なリアリティが必要なのだ(よくわからないという人は、例えばル=グウィンの『ゲド戦記』シリーズを読んでみていただきたい)。勘違いしないでいただきたいのだが、「だから『ハリー・ポッター』シリーズは駄作だ」と言いたいわけではない。エンターテイメントとしての完成度は高いと思うし、こういう娯楽的な読み物も世の中には必要だ。そもそも人気の多寡と作品の質とは究極的には無関係であるからして、全世界的なメガセールスや書店買取を強いる翻訳版に毒づくこともあるまい(と言いつつ毒になってきましたかね?)。あと、ダーズリー一家とかスネイプ先生とかドラコとか、嫌な奴のキャラクター設定がとことんまで憎々しいのには感心した(今後の展開で変わってくるのかもしれないが)。原作者の実体験ですかね?

関係ないけど、こんど機会があったらネズミー・ランドに行ってみようかな。こんな楽しい出来事に出遭えないとも限らないし。


【今日の映画】ハリー・ポッターとアズカバンの囚人★★★

というわけで、家庭教師先の子からDVDも借りてきました。内容に関しては上を読んでいただいたと思うので割愛してと。基本的に原作に忠実な映画化だった(展開速過ぎだが)。おまけDVDのメイキング映像を観るに、原作者のJ.K.ローリングは映画製作にかなり口出し……もといアドバイスをしたようなので、それも当然か。第一作はテレビで最後の30分だけ観、第二作は観ていないので比較は難しいが、でっかくなっちゃったダニエル君たちを上手く使って作品の雰囲気を方向転換したのはよかったんじゃないのかな(まあ監督が代わったわけですが)。映画ならではのCGやギミックも凝ってたし、ツッコミどころも少ない。小説読まなくても、ぼーっと楽しむにはいい映画かと。二時間で終わるしね。
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