2005/9/11
いまそこにある歴史(第1.9回):衆院選結果編
学術

いや〜、すごい結果になりましたね。

自民単独で296議席とはね。ここまでの結果を予想してた人はいるだろうかっていうくらいの凄まじさだ。投票率も67%を超えたっていうし。

国民はみんな、郵政民営化に賛成ってことですか。

決してそうとばかりは言えない。でも結果的に郵政改革は信任されたって形で進むだろうね。

でもお兄さん、自民党単独過半数ってことは公明党放逐も夢じゃないってことでは?

そうなればいいんだが、簡単な話じゃない。ひとつに、今回の自民大勝は公明党の選挙協力もあってのことだということ。それをあっさりと切ることはできないだろう。もうひとつに、まだ参議院では自民単独では過半数を割ってしまう。協力関係はしばらく続けざるを得ない。さらに、自公を足すと衆議院の3分の2になる。これで参議院差し戻しになった法案を再可決できるのは強い。とはいえ、公明党は議席を減らしたし、自民党に対する発言力は相対的に減少するだろう。

そんなに一気に変わらないんですね。

それが二院制の長所であり短所だから。

民主党が激減なのはそれとして、共産党は議席維持、社民党は2議席増えましたね。

共産党にはもうちょっと議席を伸ばしてもらいたかったなあ。社民もこの辺が下げ止まりってことかな。もっとも、増えた2議席のうちのひとつは
棚ボタなんだが。

東京2区は深谷さんが勝ちましたね。

自民への追い風をモロに受けたようだね。これまで惜敗してきた中山さんに結構な差をつけた。当選したからには、しっかり人権擁護法案に反対してほしいところだ。

それから、ホリ……

ちょっと待った。選挙ネタはまだいくらでもあって、こんなダラダラ話してても尽きないよ。ていうか今日は立ち仕事で疲れてるので勘弁してほしい。

そうですか。じゃあ最後に一言どうぞ。

選挙の結果は結果として受け入れるしかない。次の興味は、これからの国政がどうなるかだ。その点に関しては楽観も悲観もしていないと言っておこう。

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