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2008/5/31

RYO宅ゲーム080531  遊戯

南武線沿線のRYO宅に長野からSS氏が遊びに来るというので、SSからリクエストされた『ラスト ナイト オン アース』などを持って仕事後に直行した。10時頃に到着。RYO宅にはY原君もいた。3人は蒲田で飲んでたらしい。私がちょっと食事して落ち着きつつ、ゲームを始めることになった。


ラスト ナイト オン アース

SSのリクエストゲーム。エキスパンションの『Growing Hunger』も先日入手していたが、2つの大箱は重いので基本セットのみ持参した。付属のCDをかけつつルールを説明し、RYOとY原君がゾンビプレイヤー、SSと私がヒーロープレイヤー(1人2キャラ担当)をやることとなった。ヒーローはビリー、ジェイク、保安官、ジェニーの4人。

選ばれたシナリオは「トラックで脱出せよ」。ヒーロー側はガソリンと鍵を探し、ボードの中央にあるトラックで町を脱出すれば勝利。ゾンビは脱出を阻止するために中央のトラック付近に集まりたい。ヒーローはアイテムを探しながら適度にゾンビの数を減らさねば厳しい。ランダムに作られるゲームボード上にはガソリンスタンドがあり(捨て札からガソリンカードをサルベージできる)、最初のターンにゾンビイベントによってガソリンが捨て札になった。ヒーロー側には有利な展開だ。さらに、早い段階で探索によってガソリンも鍵も入手でき、中央に集まるゾンビは飛行機ドックに立て篭もったジェイクの無限信号弾射撃によって順調に減らされていく。あっさり勝負がつくかと思われた。意気消沈するゾンビプレイヤー2人。

しかし、ここからが地獄だった。アイテムを順調に手に入れたヒーロー側だが、逆に言えばイベントカードが皆無で、毎ターン豊富に使用されるゾンビカードに対抗するすべがない。とりわけ痛かったのが、ドックに立て篭もったジェイクが拾ったバールをジェニーが受け取りにいったところを狙われて使われた「This Could Be Our Last Night On Earth」である。ゲームのタイトルにもなっている強烈なイベントカードで、同じ場所にいる男女のペアは1ターン行動できなくなる(B級ホラーには欠かせない濡れ場ってことなんだろう)。これを2回連続で使われたうえ、捨て札を回収するイベントによってもう1回、計3ターンのあいだジェイクとジェニーの動きを完封された。

その穴を埋めるためにガソリンと鍵を一人で探し出したアンダーソン保安官がゾンビを撃ち殺しながら奮闘したが、蓄積する負傷を回復することができず、息子のビリーにアイテムを託してゾンビに殺された。映画なら泣けるシーンである。保安官の補欠で現れたジョセフ神父(まもなく死亡)やジョニー(即死亡)で時間稼ぎしているあいだに、とうとうジェニーがトラックへの給油を成功させた。あとは2人以上のヒーローが鍵を持ってトラックに乗れば勝利である。ジェイクはジャンクヤードに鍵を拾いにいき、ビリーは独自に探索、ジェニーと補欠3人目のサリーがトラックを守る。最終局面、ビリーが鍵を見つけてトラックに走り込む。ここでゾンビとの戦闘に生き残ればギリギリ勝利だ!……しかし、ダイスの女神はヒーローを見捨てた。ヒーロー側に4人目の死亡者が出て、ゾンビ側の勝利に終わったのだった。

カードの引き運もダイス運もそこまで悪くなかったが、ゾンビ側のイベントカード攻勢はかなり辛いものがある。ヒーロー側最大の敗因はジェイクとジェニーを同じマスに入れてしまったことだが、誰かを犠牲にしてゾンビを誘導するなど、もう少し戦術に工夫できたのではないかと思う。それにしても、プレイのたびに様々なドラマが生まれるなあ。リクエストしたSSも気に入ったようである。

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Y原君が沈んだので、残った3人でもう1ゲーム。またRYOがゾンビ側となり、ヒーローはジェイク、神父、看護士ベッキー、ジェニーの4人。シナリオは「住民を救え」で、住民カードを4枚集めて最後まで生き残ればヒーローの勝利。ゾンビ側はヒーローを2人殺せば勝利となる。

再び特定のカード探索型シナリオだが、今回はトラックのような重要拠点がないので、建物を移動しながら探索しまくることになる。ここで神父+看護士という最強タッグが結成された。神父は1点負傷することでゾンビカードをキャンセルできる。ベッキーは同じ場所にいる仲間の負傷を治せる。さらに神父には、先のシナリオにて苦汁を嘗めさせられたあのイチャイチャイベントが効かない(さすが聖職者)。加えて今回は、田舎娘ジェニーのホームグラウンドである農園のボードがある。ジェニーの戦闘力が強化されるばかりか、今回のシナリオには最適なトウモロコシ畑(ゾンビから身を隠せる)まであるのだ。これでヒーローが勝てなければ相当しょっぱい。

順調に探索を続けて住民を集めていくヒーロー側だったが、前回と同様に、次第にゾンビ側のカード攻勢に押され始める。まるで連邦軍の物量に磨り潰されるジオン軍のような心境である。ベッキーのリボルバーなど射撃武器の出目は悪くないのだが、近接戦闘で負傷が蓄積されていく。ほとんどのヒーローが満身創痍になりながら、ゾンビから逃げ惑って住民を探す。残り3ターンのところで4人の住民が集まった。あとはゾンビから逃げればよい……が、農家の納屋に追い詰められたベッキーとジェニーがモロコシ畑に逃げようとしたところでゾンビを突破できず、2人目の死者(ベッキー)を出してしまった。惜敗

最後のダイス勝負で明暗が分かれた。所詮はダイス目次第という側面はあるが、だからこそ戦術を練る醍醐味があるし、逆に言えば非常にバランスがよいゲームだという証左でもある。次回は別のシナリオや、エキスパンションの新キャラクターなど混ぜてのプレイを期したい。

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フェレータ解説実況

1999年のアラカルト・カードゲーム賞受賞作。数十枚のカードが小さな箱に入っているだけという、持ち運びや保存に優しいコンポーネントだが、中身の面白さ・濃さはヘタなボードゲームを凌駕しているという評判を知り、Amazon.deにて購入した。今年初めくらいに手に入れていたが、一見複雑そうなルールがゲーム会で出すことを躊躇わせ、ようやく日の目を見ることとなった。

各プレイヤーは鷲か薔薇の陣営に組し、毎ラウンド自分の役割を選びながら2陣営間の戦争に参加する。場には12の地形が円形に並び、隣り合った2地形間で戦闘が起こる。役割の選択がこのゲームの肝であり、このシステムがのちの名作『あやつり人形』に継承されたと言われている。陣営が変わる「裏切り者(フェレータ)」、戦闘が有利になる「交渉人」、戦地を決める「戦略家」、補給を豊富に得る「農夫」など6種類から順番に(かつ秘密裏に)選ぶ。戦場に送る補給カードを手札から出したのち、選んだ役割を明かして戦闘の処理を行う。戦闘に勝った陣営は奪った地形に応じた勝利点を得るが、陣営に属するプレイヤー数が少ないほど点数が高い。建築や補給を処理したら次のラウンドに進む。4人プレイなら8ラウンド、3人プレイなら9ラウンド終了後、勝利点を最も稼いだプレイヤーの勝利。

『LNOE』終了後、SSが沈みそうだったが最後にこのゲームをやることになった。スタートプレイヤーが私(鷲)、次がSS(薔薇)、最後にRYO(鷲)という順番で戦争開始。第1ラウンドは「裏切り者」がおらず(選ぶ前に役割カードをランダムで1枚除くため)、みな無難な選択をする。「戦略家」を選んだSSが、勝利点の高い鷲側の地形を次の戦場に設定した。第2ラウンド、私は早速裏切り、薔薇陣営として勝利点を稼ぐ。第4ラウンド、独り鷲陣営で2ラウンド我慢したRYOが補給カードを放出して1人勝ち。第5ラウンド、手番最後の私はSSの裏切りとRYOの役割を読み切り、1人勝ちできる補給カードを叩きつけてリードした。その後、様子見と小競り合いが続き、第8ラウンドには再び私が寝返って3人ともが同じ鷲陣営となった。こういう状況も普通に許容するのがこのゲームシステムの巧みなところ。最終9ラウンド、RYOが最後の裏切りで1人勝ちを収めて追い上げたが、私が逃げ切りに成功した。

凄い。よくもこれだけのカードでこんなに面白い駆け引きを演出できるものだと感動した。これほどの内容と面白さを持つゲームをコンパクトかつ安価で世に送り出してくれた作者とメーカーに感謝したい。ルールは一見わかりにくいのだが、1ラウンドもやればすんなり飲み込める。3人プレイだと、残り2人の手を読みやすいし2対1にしかならないので1人勝ちしやすいと思われるが、それでも充分に考えどころがあって悩ましい。4人でやればもっと面白いのだろう。ぜひ次の機会を手にしたい。2001年のカードゲーム賞を獲った姉妹作『モイタラ』もやってみねばね。

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交易王解説

予告どおりSSが寝てしまったので、残ったRYOと『交易王』2人プレイをやってみた。港湾労働者を早めに取ったあと、いままでの癖で特殊カード購入を控え目にする私に対して、すぐにコツを掴んだRYOは船やら何やら買い込んでいく。中盤になって、2人だと自分で積荷を売る機会が多いため特殊カードは多めに買うべきだということに気がついたが時すでに遅し。手番が来るたびに収入の差がついていく。手番が遅れても冒険すべきだった。結果は30金近くの大差で惨敗。

2人プレイはかなりのガチ展開になる。特殊カードを買えるまでの初期のカード運も大事で、差がつき始めると挽回が難しいような手応えを感じた。手軽なのでもう少し検討してみたいところである。


RYOも寝たので、SSが持ってきた『トーキョーゲーム』と『任侠沈没』を読んでから就寝。
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2008/7/31  12:55

投稿者:hirocean

SINETさん、コメントありがとうございます。

ヒーロー側はゾンビのカード攻勢をしのぎつつ、シナリオクリアに必要な条件(特に武装)を整えられるかどうかが分かれ目なんでしょうね。ポイントは大量破壊兵器(ショットガンやダイナマイト)かなと。

2008/7/29  21:38

投稿者:SINET

遅れましたがコメント返しに来ました。

私も「トラックで脱出」のシナリオをゾンビ側で担当しましたが、
ヒーロ側がトラックに向かうときに、
攻勢をかけたら結構あっさりとイニシアチブが握れてそのまま買ってしまいました。

あのゲームゾンビ側としては不用意にカードを溜めずに
バンバン使った方が強い気がしています。

http://blog.goo.ne.jp/2ch-tablegameoff/

2008/6/5  1:44

投稿者:hirocean

海長さん、こんばんは。
面子にもよるでしょうが、基本的には様々な状況をみんなでワイワイ楽しむゲームだと思います。特に、B級ホラー映画のノリがわかり、軽くロールプレイもできるプレイヤーが揃えば最高でしょう。

2008/6/4  12:59

投稿者:海長とオビ湾

私はゾンビゲームというものをやったことが無いのですが、なんつーか手に汗かきそうな感じですね。
ワイワイとやるもんですか?それとも緊張感があるものなんですかね。

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