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2008/8/25

ボードゲーム回想080825  遊戯

7月後半から8月にかけてのゲームプレイ記録。簡単めです。


ピラニアペドロ解説実況

サックノワールによって底に穴を開けられつつはるばるドイツからやってきた。南米の川の中洲に取り残されたペドロおじさんを皆で助ける、と見せかけて実は川に沈めたりピラニアに喰わせたりするゲーム

ペドロを4方向に1〜3マス動かすカードを1枚ずつ裏にしてプロットし、順に解決していく。川に入るときは手持ちの石(大量の白い石が箱に入っている)を置けばセーフ。石を置けなかったりピラニアに喰われたり盤外に出たり(←ペドロを助ける気ゼロである)したプレイヤーがアウトでピラニアを1匹取る。全員が残った手札によって次のラウンドのための石を補充して続ける。最初にピラニアを2匹取ったプレイヤーが1人負け。

7月末の連休の中日に飲み会を開いたら予想以上に人が集まり、そこでスギタさんやアキト君などと少しゲームをやったときの記憶である。皆が日和見したため、ペドロが狭い範囲で行ったり来たりして石がきっちり長方形に置かれていった。自分の石を多少犠牲にしてでも他人の予想を裏切るプロットをするほうが楽しいし盛り上がるっぽい。

単純なルールで手札の選択とプロットの読み合いが面白い好ゲーム。ペドロおじさんの境遇を思うと不憫でならない

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レースギャロッポ解説実況

ペドロと一緒にやってきたが、赤いジョッキーのコマが分厚くて馬に乗れず、メーカーにメールして送ってもらった顛末もすでに書いた。カードを出して馬を走らせる障害物レース。

各プレイヤーは1〜6の数字が書かれたカードから1枚を伏せ、一斉にオープンする。数字の少ない馬から進め、同じマスに追いつかれた馬は後退する。障害物にちょうど止まる数字だと動けない(もちろん自分からそんなカードを出すことはないが、後退して位置が変わることなどによって発生する)。6枚全部使い終わるまで手札は回復しない。誰かがゴールした回が終わって最も前に進んでいるプレイヤーの勝ち。

これもスギタさんなどと4人プレイ。馬たちは団子状態で進むが、一度誰かが抜け出すと追いつくのは難しい。序盤から中盤にかけてのカードの読み合いで勝負がおおかた決まるが、終盤まで勝敗が縺れ込む展開になると非常に盛り上がる。2戦して、1回目は誰かが先行して余裕の勝利。2回目はミッチーが抜け出すも追いつき、ゴール直前でデッドヒートとなった。しかしギリギリで逃げ切られる。

子供向けの可愛らしい見た目とは裏腹に、コース全体を見越した戦略を練り、激しい読み合いを制した者だけが勝ち残る過酷なレースである。「真剣にやったら子供は泣く」との各所での評はそのとおりであろう。お子さんを立派なゲーマーに鍛えあげたい人は必携?

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マラケシュ解説カジノロワイヤル

海長さんとこの影響か、最近HABA社のゲームに食指が動きやすいような。同名の絨毯ゲームのリメイク『ズライカ』が今年のドイツゲーム大賞にノミネートされたが、これはまったく別のラクダレースゲーム。ヤフオクにて。

手番に袋からタイルを1枚引く。前進タイルなら自分の色のラクダを1匹前進させる。標識タイルなら自分のラクダを他のラクダのいるボードまでワープ、またはその逆ができる。砂嵐タイルを引いてしまうと、波型の砂漠ボードを一番後ろから取り去って一番前に置く。すなわち、ゴールであるマラケシュの市場までの距離が遠のき、ラクダたちの背後の地形がどんどんなくなっていくわけだ。マラケシュに到着したラクダは好きな色の商品をもらえる。砂嵐によって消えるボード上にいたラクダは行方不明となるが、一応最後に1点にはなる。商品と消えたラクダの点数合計が高いプレイヤーの勝利。

相方と2人で遊んだり、仕事先の子供たちと4人で遊んだりした。4人のときは砂嵐タイルを1枚減らすのだが、ついそのままでやったところ、大量の遭難ラクダが発生してしまった。考えどころは動かすラクダの選択と、マラケシュでどの商品を取るか(それにしたって点数が高めの色は決まっている)くらいなので、さくさくとタイルを引いて一喜一憂する。

砂漠の茫洋感を味わえる良いシステムだ。遊んだときは割と手も足も出ない展開だったが、単独先行戦術も横並び進行戦術も勝負になるようなバランスになっているように見受けられる。消えたラクダたちに黙祷!

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丘の上の裏切り者の館解説

現在絶版の米国産ボードゲームで、稀にオークションに出ようものなら落札価格が万は下らない。8/14にRYO宅に遊びにいったときにMMさんが持参しており、数ゲーム参加した。原題を忠実に訳すと「丘の上の館の裏切り者」だよねという話もあり。

各プレイヤーはランダムにキャラクターを選んで担当する。全員が丘の上の館を訪れて探索を始めるのだが、「なぜ館に集まって探索するのかは(現時点では)誰にもわからない。その理由は追々明らかになる」ということなので、深く考えずに部屋タイルをめくっていく。そこでイベントが発生したり、能力値が上がったり、アイテムを拾ったりするのだが、予兆(Omen)が発生するたびに特殊サイコロを振って、すでに発生した予兆の数未満の出目が出ると本編に突入する。50あるシナリオの中から1つが選ばれ、プレイヤーの中から1人が裏切り者に指定され、残りのプレイヤーと勝利条件を争うことになるのだ。で、勝利条件を満たした陣営の勝利となる。

4〜5人でシナリオを4つほど遊んだ。裏切り者と残りのプレイヤー間で情報が秘匿されるため、参加プレイヤーの1人でも既知のシナリオがあると別のシナリオに変えねばならない。RYOやSHUCHOは結構なプレイ回数をこなしてきたため(持ち主のMMさんはオブザーバー参加)シナリオがなかなか決まらない。ネタバレしちゃうとダメってのは厳しいが、普通は50回以上も繰り返して遊ばないから大丈夫なのかとも思う。吸血蝙蝠をあっさり撃退したり、食虫植物の胞子に削り殺されたり、ドラキュラの手下(元味方)に殴り殺されたりしながら館を走り回ったのだった。

50のシナリオ、タイルのめくり、カードの引き、サイコロの出目によって毎回違った展開が訪れるという、いかにもアメリカンテイスト溢れるボードゲーム。バランスも大雑把で、あっという間に終了することもあれば、ギリギリの戦いが繰り広げられることもある。何度も繰り返して遊ぶにはちょうどよいのだろう。真に遊び尽くすと、その先にはオリジナルシナリオ自作の道が待っている。なんだか分からないまま不穏な館を歩き回るのはワクワクするものだ。

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魔法にかかったみたい解説実況

中箱のカードゲームながら今年のドイツゲーム大賞にノミネートされ、日本でも評判が良く、流通在庫はすぐに品切れる状態である。Ludibayでえらく安かったので『ピーナッツ』などと一緒に。マストフォローのトリックテイク風に役割を選びながら魔法の薬を作ったりして得点を稼ぐ。

各プレイヤーは12種類の役割カードを持ち、ラウンド毎に5枚を選んで手札とする。スタートプレイヤーが1枚を表にして出したのち、同じカードを持っているプレイヤーは右回り順でそれを出さねばならない。このとき、出されている役割を乗っ取るか手伝うかの選択があり、前者なら先のプレイヤーの権利が消滅するが自分も乗っ取られるリスクを残し、後者なら即座に効果を得られるが乗っ取りが成功した場合よりも目減りする。これを繰り返して薬の素材を集めたり、金を稼いだり、人から盗んだりしながら勝利点となる薬の釜、材料棚、小瓶を集め、カラスの絵が描かれた得点カードが合計で4枚取られたラウンドで終了する。得点の多いプレイヤーの勝利。

14日のRYO宅で『裏切り者』後に5人で遊ぶ。第1ラウンド、私はじゃんけんに負けてスタートプレイヤーとなってしまったため、ここは我慢の一手と思って最初から選ばないような役割ばかり5枚選んだ。ところがこれがよかったらしく、5枚中4枚も通すことができた。私と被り気味だったMMさんは私の2つ下家だったため乗っ取りに踏み切れない(あとに2人控えているので)。この勢いが衰えず順調に得点を重ねていった。得点カードは後半ほど高くなるため(取得条件も厳しくなるが)最後はMMさんに追いつかれそうになるが、なんとか逃げ切った。

皆で外に夕飯を食べに行って戻る。私のタイムリミット(埼玉に戻るため11時に自宅着)があって長時間ゲームは難しかったため、もう一度「薬作り」をやることに。今回は選んだカードが裏目裏目に出てうだつがあがらない。皆がそれなりに得点を重ねる中、MMさんが抜け出して計算どおり勝利するかと思われたが、大ラスにSSが逆転勝利の手を打った。最終ラウンドのカード選択が1枚違っていれば私も逆転できたかもしれないが後の祭り。悔しい。

素晴らしい。勝利点に至る道筋が豊富で他のプレイヤーとの兼ね合いが大きいため、必ずしも最善手や必要手というものがなく、いかに「外す」かに集中できる(私のプレイスタイルの場合だが)。自分の役割が通ったときの間隙を縫うような爽快感や、選択ミスをしたときの悔しさが尋常でない。3・4人では遊んでないが、おそらく5人プレイがベストだろう。納得のゲーム大賞ノミネート作である。

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ねこギャングカジノロワイヤル

『ドラゴンの宝』に引き続いてクニツィア先生の子供向けタイルめくりゲーム。海長さんのブログの紹介が面白そうだったため「spiele-offensive」への注文に追加した。

裏にされたタイルをめくって手元に置き、同じネコの絵柄か同じ背景色のタイルを3枚揃えると、魚1匹と交換できる。ただし手元に置けるタイルは3枚までで、4枚目を引いたらタイルを1枚表向きで戻さねばならない。以降のプレイヤーはこの戻されたタイルを引いてもよい。11匹の魚がすべて取られたら終了で、魚の数が多いプレイヤーの勝利。

相方の家族一同と日光旅行に行って戻ってきた夜、相方姉・タラちゃん夫婦と4人でいくつか遊んだうちのひとつ。ルールは30秒で説明できる。3枚まではランダムに引くので、別に最初から3枚ずつ配ってもいいかと。3枚並んでからが本番である。自分が場に戻したタイルによって他のプレイヤーのセットが完成してしまう状況が頻発し、共益関係に持ち込むか邪魔をするかのジレンマに囚われる。1回戦は私以外の3人が3個ずつ魚を獲得して同着。2回戦は相方以外の3人がやはり3個ずつ獲得した。システム的に差がつきにくくはある。

手軽に気軽に遊べ、軽いジレンマで悩ませてくれる。ゲーム会の前菜や重いゲーム後の息抜きなどにお勧め。一度くらい圧倒的に勝ってみたいものだ。戻すタイルを裏向きにして記憶ゲーム化するヴァリアントはどないやろ?

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パレード解説

アリスをテーマに用いた国産カードゲーム。4月のゲームマーケットでお披露目されていたのをちらっと見て面白そうだったのと、ルイス・キャロル好きとしては外せないのとで、珍しく日本アマゾンに注文した。

不思議の国で開催されるパレードに参加者を送り込むが、下手な奴を出すと、すでに並んでいる参加者が文句を言いにくるかもしれない。6種類0〜10まで各11枚のカードがあり、手番にはパレードの最後尾に手札から1枚置く。このとき、列の最後尾から数えて出したカードの数値枚数分の参加者はおとなしくしているが、その先の参加者のうち、出したカードの数値以下または出したカードと同じ種類の者たちが全員文句を言いにやってくる(手元に引き取って並べねばならない)。最終的に引き取ったカードの数値合計がマイナス点となる。ただし、各種類で最多枚数を集めると、その種類におけるマイナス点はカードの枚数分に変わる。マイナス点が少ないプレイヤーの勝利。

『ねこギャング』に引き続き、相方姉夫妻と4人にて。「0」や「10」はカードを取りにくい良いカードで、「5」前後の中途半端なカードの処理に困る。前半はできるだけカードを取らないように画策するがままならず、後半になると最多取得を目指して狙ったカードだけ取る方法を模索するようになる。終始カードをあまり取らなかった相方姉が余裕の勝利。強いなあ。

シンプルながら非常によく練られたシステムだ。とりわけ、最多取得でマイナスが減るアイディアがゲーム全体を引き締めている。国産ゲームの今後に期待が持てる秀作。

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2008/9/20  12:59

投稿者:Area51

ありがとうございます。
すみません、カード自体持ってないもので><
魔法にかかったみたいも未プレイのため未評価なんです^^;
先日のゲーム会でプレイ機会を逸しまして…


2008/9/20  12:38

投稿者:hirocean

ルールに載ってる「鏡の国のパレード」ヴァリアントです。遊び方はまったく同じだけど点数が高い人が勝つというルールで、最初からカード取りまくりになるでしょうね。

2008/9/20  8:23

投稿者:Area51

プラス換算のルールがあるんですか?
そりゃ知らなんだなあ。
教えてください!^-^

2008/9/19  17:39

投稿者:hirocean

>最後の2枚を手札から場に出す
4でも0でもなく2枚っていうのが絶妙なバランスですよね。今度は点数をプラス換算するルールでもやってみたいと思います。

2008/9/18  18:40

投稿者:Area51

わっちも実は最近ゲーム会でパレードをプレイしたんぢゃけど、意外…といえば失礼ですが面白かったです!
わっちは最後の2枚を手札から場に出すっちゅうアイデアがええと思うたんぢゃ。

2008/8/28  23:40

投稿者:海長とオビ湾

>「存在感の強い女性」の描き方は宮崎駿より数段上なんじゃないかと。

それはありますねぇ。

2008/8/28  17:39

投稿者:hirocean

私は好きですね、『セクシーボイス〜』
「存在感の強い女性」の描き方は宮崎駿より数段上なんじゃないかと。ドラマ化は?な感じで、結局まったく観ませんでしたが。

2008/8/28  11:50

投稿者:海長とオビ湾

なんと!
まったくしらんかった。

ってか、こんなに大物扱いされてるなんて!
ただいろいろ評価されてる「セクシーボイス〜」は、僕、全然おもしろくなかったんすけどね。

2008/8/28  1:19

投稿者:hirocean

Wikipedia情報ですけど↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E7%94%B0%E7%A1%AB%E9%BB%84#cite_ref-4

例の写真は双子の片割れなんですかね。紛らわしいことを……

2008/8/27  19:24

投稿者:海長とオビ湾

黒田硫黄女性説ガセ

へ!!??
そんな初耳でっせ!

マジガセだとしたら、かなり悪質な嘘だと思うんですけど・・・。
大日本天狗党絵詞の最終巻。

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