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2009/1/11

新年会兼ゲーム会090111  遊戯

自宅にて新年会とゲーム会を開催する。今回の新年会的メインは相方のリクエストによりサンドウィッチ(由来からして最もゲーム会に相応しい料理だな、そういえば)。ちょっと本格的にマスタードバターを練ってから作ってみた。ゲーム会的メインはロードレースゲーム『リーダー1』である。

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料理や掃除がもうすぐ終わるというときにRYOが来たのでビールを飲みながら『Pendragon』のウィンターフェイズ処理を行った。領地経営は2年でトントン。サクソン王に納める年貢で生活が厳しい。ほかの参加者が来るまではまだ時間があったので相方と3人で何か遊ぶことになった。


カンブリアBGG

B&Bからイギリス史系ボドゲばかり買ったときの一品。AD400、ブリテンのカンブリア(ウェールズ)地方から撤退しようとするローマ勢力を追い立てるアイルランドの戦士たちが主役だ。以前紹介したように箱がペラペラのボール紙だったため、箱をバラして表と裏を残してA4サイズのクリアファイルケースにコンポーネントと一緒に入れてみた。非常にいい感じ

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【ほかのゲームもちょっと圧縮したくなったり】

3〜5人用。カンブリア地方には2〜6の強さを持つローマの砦が残っている。砦の強さは砦に通じる道の数に対応しており、逆に道は両端の砦の数字に対応している。プレイヤーは手番にサイコロを2個振る。
・「1」がなくゾロ目でもない:いずれかの出目に対応する空いた道にコマを置く。
・「1」でないゾロ目:出目に対応する道にコマを置く。他のコマをどかせる。
・「1」とそれ以外の出目:「1」でない出目に対応する道に自分のコマを置くか(空いた道のみ)、ローマ軍を移動させる(他のコマをどかせる)。
・「1」のゾロ目:ローマ軍を任意の道に移動させる(他のコマをどかせる)。
ローマ軍を移動したプレイヤーは空いている船に自分のコマを置くことができる。次以降の自分の手番で、船からコマを取り除けば船に書かれたサイコロの出目として扱うことができる。砦に通じる道がすべて戦士コマで埋まったとき、コマの数が単独1位のプレイヤーがいれば勝利点として砦チップを獲得する。4〜6の砦チップの下にはそれぞれ2点少ない勝利点チップがあり、単独2位のプレイヤーに与えられる。砦チップの数が6枚以下になったらゲーム終了で、獲得した砦チップと勝利点チップの合計が多いプレイヤーの勝利。

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【緑の戦士が船で待機中】

サイコロ勝負はいつだって分が悪い。相方が北側の砦を勢いよく陥落させ、中央の「6」の砦攻防戦でも戦働きに功あって1位となった。RYOが2位。。今回はローマ軍の出動があまりなく、どの程度の効果があるかわからず。さっくり終わったので2回戦に突入した。今回は機会があればローマ軍を積極的に使ってみる。自分の手は遅れるが、相手の手を止めつつ欲しい出目がある場面では強力だ。それもこれも出目次第ではあるが。2回戦の勝者はRYO。僅差で相方が2着。。さらに、2回戦の途中でウチに到着したムラタさんやカツキさんを交えて3回戦目が行われていた(私は料理で席を外した)。

サイコロ運次第のあっさりとした陣取りではあるが、ベスト・ベターな出目でなくとも選択肢はそれなりにある。エリアマジョリティの取り方やローマ軍の動かし方、船へのコマ配置などスパイスになっている戦略要素のバランスが適当で、しっかり戦った感を味わえる。あまり期待はしていなかったが意外な良作だった。メジャーな出版社から出し直されてもおかしくないと思う。


8時過ぎごろから人がずいぶん集まってきて完全に飲み会モードに移行する。オオヤさんが作ってきたキッシュやヒラマツさん差し入れの薩摩揚げ、イシイさんが持ってきた日本酒・カラスミなどを美味しくいただきながらワイワイと話す。イシイさんには包丁を砥いでもらったうえに砥石までいただいた。みなさん、いつもありがとうございます。9時過ぎにヒョンがゲームをやろうと言いだしたので、自転車好きのオオヤさんを交えて遊ぶつもりだった『リーダー1』を出した。


リーダー1解説

昨年出版されたばかりの期待のロードレースゲーム。とはいえツール・ド・フランス等のロードレースには疎くてあまり知らない。黒田硫黄の『茄子』に触れた+αレベル。フランスのLudibayから。

2〜10人用。六角形のタイルを繋げて作られたコース上を自分のレーサーに走らせて1着を目指す。レーサーにはリーダー・ルーラー・クライマーの3種あり、それぞれ得意な地形が異なる。全レーサーは最初プロトン(集団)に含まれているが、毎ラウンド逃げを打って先行する機会がある。プロトンから離れたレーサーは「フリーで走れるマス数+エネルギー(いわゆる「脚」)消費による追加マス数」進み、プロトンはサイコロによって3〜7マス進む。等しく与えられたエネルギーをうまく使い、スリップストリームを利用しつつ、登山ルートでのハンガーノックや下りでの転倒のリスクを回避して1着でゴールしたチーム(あるいはレーサー)の勝利。

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【まずは基本コースにて】

このゲームは一応10人まで参加できるため8人を3チーム(オオヤ・スギタ・ムラタ/ヒョン・相方・アズサ/RYO・私)に分けてプレイしてみた。RYOもこれを買ったというので2人で分担しながらルールを説明した。とりあえずレーサーの進め方と集団の進み方をインストし、アクシデント等に関してはレースの展開に沿ってそのつど解説することにする。オオヤチームは序盤から逃げるもプロトンの進みが速くてすぐ吸収されてしまった。様子見のヒョンチームと私のチームは登山直前にクライマーを頭に出しつつ逃げてみる。しかし登山道で集団から逃げ続けるのは予想以上に厳しく、3チームのクライマーだけが先行して下りに入る展開となった(スギタさんのクライマーは派手にハンガーノックを喰らってほぼリタイア状態だったが)。下りで集団の速度が上がらず、結局は2チームのクライマーの一騎討ちとなり、転倒マスをうまく利用してRYOのクライマーの進路を塞いだヒョンチームが勝利した。ホントのレースではまずありえない展開である。初めてかつ参加者多数ということもあり、プレイ時間はインスト15分+2時間ほどかかった。

ルールは非常に単純でわかりやすいが絶妙なバランスに調整されており、実にロードレースをやっているような気分を味わえる。「集団からどのタイミングでどのくらい逃げるか」が大きなポイントで、ほかにも「登山ルートの走り方」や「下りとゴール直前のコース取り」などチームの連携も考えつつレース方針を決めていく。テーマが自転車レースであるせいか、アナログでコマを動かす時間と実際のレースをイメージする時間との乖離にダレることもなかった。全員初めてだったためルールや駆け引きが飲み込めないままのプレイとなり、それほど面白さを感じられなかった参加者もいたかもしれないが、慣れてくれば絶対に面白くなるというポテンシャルを充分に感じられた。オオヤさんからも「よくできている」との感想を頂く。近々再戦したい(RYO宅ででも)。


パンデミック解説

出版されたのは昨年の春だが、発売されるや否や話題が沸騰してあっという間に在庫切れになってしまった。昨年末になってようやく再販されたのでB&Bで購入した。世界中に蔓延する伝染病と戦うという時宜にかなったテーマの協力ゲームである。

プレイヤーはそれぞれ各分野の専門家(科学者・救急医療班・派遣担当官など)となり、移動4種+感染症治療・研究施設建設などの特殊アクション4種=計8種類のアクションから選んで4回行動する。手番の終わりごとに少しずつ病気が蔓延していき、アクションカードの補充時にエピデミックカードがめくられると一気に感染爆発が起こる可能性が出てくる。同色のカードを5枚(科学者は4枚)集めれば対応する感染症に対する特効薬を作ることができ、4種類の感染症すべてに対して特効薬を作ればプレイヤー全員の勝利、感染キューブの枯渇、感染爆発の限度数到達、アクションカードの枯渇が起こるとプレイヤー全員の敗北となる。

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【中東〜北アフリカの黒キューブがやや危険】

12時前後におおかたの参加者は帰り、残ったRYO、オオヤさん、相方と4人にて。全員初パンデミックなのでゲーム難易度は初級(エピデミックカード4枚・手札オープン)とした。RYOが科学者、オオヤさんが調査員(他人にカードを渡すときの制限が緩い)、相方は救急医療班員(感染症治療が有利)、私が派遣担当官(他人を移動させる)となった。初期位置のアトランタから世界へ飛び出すわけだが、まあ最初は何をしていいかわからない。相談の結果、さしあたり危険そうな中東・アジア方面には相方メディックに向かってもらうこととし、残りの3人は近場の感染症を治療しつつオオヤさんのカードを科学者RYOに集めることとなった。私はそれらのサポート。エピデミックカードが早めに2枚出たため慌てたが、感染爆発(都市に4個目の同色キューブが置かれるとき、隣接都市にキューブが散らばる)は計3回ほどで済む楽な展開。最後はわりとあっさり特効薬をそろえて勝利したが、アクションカードの山札は残り3枚だったので実はギリギリだった。しかもあとからエピデミックの処理を一部間違えていたことに気付いたので、本当は敗北していたと思われる。厳しいなあ

初回ということでやや覚束ないプレイ感ではあったが、なるほどよくできている。『キャメロットを覆う影』のような裏切り要素とか自分の利益を優先せねばならないようなひねりとかがまったくない素直な協力ゲームではあるが、システム的にもイメージ的にも敵の驚異やプレイヤーの役割分担がはっきりしていて迷いがない。まさに現代のヒーローものである。ひねりのない協力ゲームに共通する問題点として、プレイヤーのなかに仕切屋がいると残りのプレイヤーがゲームをしている気分になれないという困った状況がありうる。このゲームもその点を克服しているわけではないが、プレイ時間が短めなのでさっさと別のゲームに移ればよろしいかと。
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