◆ボードゲームの索引・話題はこちら→ボードゲーム総合案内
 ◆伊集院光深夜の馬鹿力Podcast版一覧はこちら→深夜の馬鹿力Podcastメモ
 ◆最新記事は左側の「近事」、最新コメントは「諫言」を参照ください

2009/2/22

自宅ゲーム会090222  遊戯

2月の定例自宅ゲーム会。積みゲーをできる限り消化すべく時間を昼過ぎからに設定したが、たいていそんなに早くから来るのはRYOくらいである。今回は寸胴鍋でごった煮シチューを大量に作っておいた。

案の定、真っ先にやってきたRYOにB&Bから共同購入したゲームを手渡した。そのなかのサッカーゲームを開けてやってみる。


ストラトフットボールBGG

中身はボードと選手コマ22個、ボールコマ1個、サイコロ1個のみ。

プレイヤーは交互に手番を取ってサイコロを振り、必ず出目の数だけコマまたはボール(自コマが支配している場合のみ)を縦か横に動かす。斜めには動かせないし途中で曲がる(曲げる)こともできない。キーパーはボールを止めるが、それ以外ではコマもボールも他のコマを通過する。ボールを支配している相手のコマと同じマスにコマを移動させると、相手は次の手番でアタックされたコマを1マスずらして必ずボールをキックせねばならない。基本的にルールはこれだけ。

キックオフしてすぐにわかることだが、このゲームはまず味方へのパスが通らないし、転がっているボールを支配するのも一苦労だ(ちょうどの出目でないとボールを捕まえられないし直線方向にしか動けないから)。ボールに追いついたりパスしたりする努力をしながら、いらない出目で他の選手を動かして陣形を整えていく。非常に緩慢ではあるが、サッカーらしいといえばサッカーらしい。開始40分経ってようやくRYOが先制点を取った。後半、何かを悟った私は相手陣の真ん中にボールを蹴りこんで選手を前進させ始めた。ボールとラインがそろっていなければ、いくら距離が近くても追いつくのに時間がかかるからだ。そんなある種パズルめいた攻防を繰り返しているうちに、ゴール前に不思議な一直線のラインが形成された。これは絶対にサッカーじゃねえ!!そこからカウンターを喰らってRYOが2点目を取ったところでさらに30分経過していたので試合終了とした。

クリックすると元のサイズで表示します
【あり得ないフォーメーションw】

サッカーのような目まぐるしく展開が変わるスポーツをどうやってボードゲームのシステムに落とし込むのかが見所だったわけだが、何かまったく別次元の空間が現出していた。けれどゲームとして決してつまらないわけではない。喩えるなら「チョコレートケーキを作ろうとしたがチョコがなかったので味噌で見た目を似せてみた。でも食べてみたら不味いわけでもなかった」みたいな(自分でも意味がわかりません)。このシステムができた時点でテーマを変えて、「下手に触ると攻撃してくる重たい棘ボールを転がしあう『トロールボール』」みたいなファンタジー風味にしたらよかったのに、というのがRYOと一致した見解である。


ギャラクシートラッカー解説

今回消化すべき積みゲーのひとつ。去年末くらいに評判を見てB&Bから購入するも遊ぶ機会を逃してきたため、カードシールを作ったりルールを読み込んだり準備をしておいた。リアルタイムでパズルチックに組み立てた宇宙船に乗って危険な宇宙を航行するSFゲームである。

全プレイヤーが共同のパーツ倉庫から同時に宇宙船の部品を取っては自分の宇宙船ボードに並べていく。パーツには乗組員を乗せるキャビンや推進力となるエンジン、障害を排除するキャノン、荷物を積むカーゴなどがあり、3種類のコネクターでお互いを接続していく。早く宇宙船を組み上げた順番に宇宙へ旅立つことができる。

クリックすると元のサイズで表示します
【初めての宇宙船】

宇宙に出るとカードによって様々なイベントに遭遇する。盗賊に襲われたかと思えば廃棄された宇宙船を見つけたり、戦闘空域に迷い込んで酷い目に遭ったあとで惑星に寄って荷物を積み込んだり、といった具合だ。航行中の宇宙船には相対的な順位があり、基本的には前にいるほうが有利になる。すべてのイベントカードを処理したところでゴールとなり、ボーナス・ペナルティ・積荷の売却を処理して所持金を増やす。これを3ラウンド繰り返し(あとになるほど宇宙船が巨大化すると同時にイベントの数と難度が増す)、最終的な所持金が多いプレイヤーの勝利。

スギタさんが早めに来たので相方も混ぜて4人で始めた。宇宙船建造は思ったより難しい。これといったパーツを引いてこられないし、すでに誰かが取っている場合もある。特にスギタさんは建造ルールをなかなか理解できなくて、ほかの3人が造り終わってから皆でスギタ船を手直しするという和気藹々とした一場面もあり。宇宙航行は乗り物アトラクションみたいで楽しい。練習ラウンドでは大して酷い被害もなく、先行の利を生かして私がトップとなった。第2ラウンドは宇宙船が大きくなるが、パーツの数は変わらないのでより確かな建造技術とスピードが要求される。またしてもスギタ船の完成度が低過ぎだったため皆で手直し。さすがに2回目の航行は厳しかった。いきなり宇宙海賊に襲われたかと思えば奴隷商人に乗組員をさらわれ、大隕石群にぶつかったときに私の船の右側エンジンがごっそりと脱落してしまった。宇宙怖い、超怖い。なんとかゴールして、RYOがトップになった。2ラウンドの途中でスギタさんが帰ってしまったし、とりあえず宇宙を満喫できたので、ここで中断した。

システムが斬新かつ秀逸であるうえにテーマとの一体感も素晴らしい。不完全な準備のまま何が起こるかわからない未知の世界へ飛び出してく冒険スピリッツを無理なく表現したデザイナーの力量と慧眼に恐れ入る。不慣れな状態でのハチャメチャな旅も面白いし、宇宙船の完成度を争うくらい慣れてきたとしても毎回変わる展開で飽きさせない(エキスパンションも出てるし)。プレイ中、頭の中で『宇宙船サジタリウス』のBGMが鳴り響いていた。イベントに合わせたBGMリストでも作ってみようかしらん。


リズム&ボールBGGbiscoの地雷備忘録

biscoさんの紹介記事を読んで即購入決定し、Ludibayに注文した。ルールからカードテキストからすべて仏語なので何年かぶりに仏和辞典を開いて翻訳しようとしたが、いろいろとトラウマが蘇ってきてヘコみかけたのでGoogle翻訳に切り替えた。リズムに乗ってポーズを取るパーティゲーム。

各プレイヤーは様々なポーズが描かれたサインカードを1枚ずつ受け取る。全員がQueenの"We Will Rock You"のリズムで膝を2回叩いて1回手を打つ(ドン・ドン・パッ!)。適当なパッ!のところでスタートプレイヤーがまず自分のポーズを取り、次のパッ!で誰かほかのプレイヤーのポーズを取る。ポーズで指定されたプレイヤーはさらに次のパッ!で自分のポーズを取り、続けて他人のポーズを取って指定する。これを誰かが間違えたりリズムを外したりするまで繰り返す。ミスしたプレイヤーは自分のサインカードを誰かに渡して新たな1枚を引き、ペナルティとして砲弾カードを受け取る。10枚の砲弾カードが行き渡ったらゲーム終了で、砲弾カードが少ない人の勝ち。

クリックすると元のサイズで表示します
【ポーズのイラストがいろいろなネタのパロディで実にコミカル】

夕方になって一気に人が増えた。ヒラマツさん、カツキさん、ムラタさんを加えて6人でパーティスタート。来て早々酔っ払っていたヒラマツさんがなかなかリズムに乗れずにミスを連発し、途中で脱落した。次に駄目だったのは私で、うっかり自分のポーズを忘れてミスを重ねる。誰かがミスするたびにサインカードが場に増えるため、だんだん混乱の度が増していくと同時に場が白熱していく。リズムも徐々に早くなる。手に力が入って腿が痛くなってきたところで砲弾カードが掃けて終了。1枚も砲弾を貰わなかったムラタさんの勝利。

わかり易くて笑えて熱中できる素敵なパーティグッズだ。ミスしないプレイヤーほどサインカードが集まってきて難易度が上がるという調整も上手い。手と膝が痛くなるので白熱しすぎにご用心。


パレード当ブログ初回

ドンドンパッ!の途中でヒョンとキョーコさんが到着した。キョーコさんの実家から送られてきたタラバ蟹持参で。キョーコさんが蟹を捌いているあいだにヒョンを混ぜて遊ぶ。本棚のゲームからカツキさんのリクエストにて『パレード』を出してきた。ルール等に関しては初回の記事をご参照あれ。

序盤から中盤にかけて、全員の手札がそれなりに良かったためパレードが10〜12枚並んでなかなか減らない状態が維持された。終盤にかけてカードが集まり始めると、色トップを狙う水面下の攻防が熱くなる。最後に残った4枚の手札から2枚を出さねばならないルールが絶妙のスパイスとして最終盤の展開を引き締める。これもムラタさんが勝った(ような気がするが記憶が曖昧)。

クリックすると元のサイズで表示します
【気違い帽子屋(赤)はトップを目指す】

やっぱり非常によくできたカードゲームである。ぜひ一家にひとつ。




ピット解説実況

タラバを黙々と黙々と食い漁ったあと(キョーコさんご馳走様でした)、久しぶりのキョーコさんも交えて6人で遊ぶことにする。何を出すかしばし考えたあと、メンバー的に大丈夫か、あるいは逆に近所迷惑にならんかと思いつつも秘蔵の『ベル付きピット』を披露した。ヨーロッパで100年以上前から遊ばれている伝統的な交易カードゲームという話。

プレイヤー1人あたり1種類の交易品(各9枚)を用意して混ぜ、9枚ずつ配る。他のプレイヤーとカードを交換しながら9枚の手札を1種類の交易品に揃えることが目的となる。交換は全員がリアルタイムに1〜4枚のいらないカード(すべて同じ種類でなくてはならない)を裏向きで提示しつつ枚数を連呼する。同じ枚数を提示している同士で合意が形成されたら交換成立となり、こうして最初に9枚揃えたプレイヤーがベルを鳴らしてラウンドの勝利を宣言する。勝者は交易品ごとに決まった点数を獲得し、累積点数が規定点(デフォルトは500点)に達したプレイヤーが総合勝者となる。

中学生女子によるプレイの様子がYouTubeにアップされているのでご参照あれ(音量注意)。

クリックすると元のサイズで表示します
【相方がカカオを揃えたところ】

正直なところ、1回の勝利点が50〜100点程度で500点先取ってのは時間がかかり過ぎるんじゃないかと思っていて、特に得点を記録せずに何ラウンドか回したのだが、ちょっと後悔した。最初の1〜2ラウンドは皆の取引もやや控え目だったが、コツが掴めてくるや否や飛び交う掛け声、行き交うカード、白熱しきった場を一気に緩和させるベルの音。これは面白すぎる!!何ラウンドやったかわからないくらいのところで特殊カードの「牡牛」と「熊」を入れてさらに数ラウンド遊び、さすがに皆疲れてきたところで最後にサイレントモード(一切喋らずに指で交換枚数を提示する)を1ラウンドやって終わりにした。

やばすぎる。あまりにも簡単かつ面白すぎるため我が家のゲーム会を破壊するんじゃないかという杞憂さえ浮かんでくる。欠点があるとすれば近所迷惑上等なこと(サイレントモードなら大丈夫だし充分に面白い)、毎回切り直すのが面倒なこと、カードが痛みやすいことくらいか。伝家の宝刀を抜いちゃった気分。


フォーセール解説

前々から機会があったら買おうと思っていた競りゲームだったのだが、アメリカのUberplay版が昨年絶版となり手に入りにくくなってしまった。これは禁断のe-Bayで入手したFX Schmid版。

前半は15枚の手持ちチップで不動産物件を競る。各ラウンドにプレイヤー人数と同数の物件カード(価値は1〜20)を並べ、スタートプレイヤーから任意の数のチップを賭けていく。自分の手番には前のプレイヤーと同数以上のチップを出すか、あるいはこれまでに出したチップの半分を回収しつつ一番価値の低い物件を取って競りを抜ける。最後まで残ったプレイヤーはチップをすべて払って残った高額物件を取る。こうして20枚の物件カードが行き渡ったら前半戦は終了。後半は先に得た不動産物権で小切手を獲得していく。やはりプレイヤー人数と同数の小切手カード(価値は0〜20)を並べ、全員が物件カードを同時に1枚出す。高い物件を出したプレイヤーから高額小切手を取っていく。小切手カード20枚が行き渡ったらゲーム終了。小切手の総額とチップの残りを足して多いプレイヤーの勝利。

クリックすると元のサイズで表示します
【もう手持ちチップはございません

カツキさんとムラタさんが帰り、『ピット』の途中から参加した結婚式帰りのソン君を交えて5人にて。チップの賭け具合と身を引くタイミングが難しくて面白い。下手に意地を張ると私のようにチップ7枚も取られて3の物件を取ったりする破目に。後半はカードを出すだけなので4ラウンドさっくりと終わる。2回遊んで誰が勝ったかは忘れたが私は連敗。

場に並んだカードの価値と各プレイヤーの思惑によって前半の競りの様相が変化し、毎ラウンド微妙な進退を迫られる(早々にチップが枯渇するとやることがなくなるが)。その競りの結果が後半の小切手獲得にこれまた微妙なバイアスを通って勝利点となる2段階システムが先を読みきれない面白さを成立させている。良い競りゲーです。今年、GryphonからUberplay版のデザインで再販されたので、そちらなら入手できるだろう。


ノートルダム解説実況

ステファン・フェルド作品のなかでもとりわけ高い評価を受けている要消費積みゲー(結局ちゃんと消費できなかったが)。だいぶ前にAmazon.deより購入した。各プレイヤーはノートルダム寺院周辺の担当街区を発展させて勝利点を得る。ただしネズミにはご用心。

2〜5人用。ラウンドごとに各プレイヤーは自分の行動カードデッキから3枚引いて2枚を左隣に渡し、回ってきた2枚のうち1枚をさらに左に渡す。こうしてドラフトした3枚の手札のうち2枚を使って順番に2回行動を行う(金貨や名声点を得たり、馬車を走らせたり、ノートルダムに寄付したり、ネズミに備えたりする)。そののち、場に出ている3枚の人物カードのうち1枚を選んで金貨を1枚払い、その能力を使ってもよい。ラウンド最後、人物カードに示された数のネズミが全員の街で増え、累計が9を超えるたびにペナルティを被る。3ラウンドごとに特殊処理が挟まり、9ラウンド終了後に最も名声点を稼いだプレイヤーが勝利する。

クリックすると元のサイズで表示します
【プレイ人数に対応して形を変えるボードが実に特徴的】

ヒョンたちも帰り、残ったソン君と相方とで3人。ボードを3枚組み合わせる。傾向としてソン君は宿屋、相方は馬車、私は銀行にキューブを集める。ここでルールを大間違い。馬車は通過した市場のメッセージタイルを取れないのだが、相方はラウンドごとに複数枚を取りまくって異常な名声点を集めていった。最初の3ラウンドでノートルダムの名声点を私が独占したものの、まったく追いつけない(当たり前)。5ラウンドあたりでソン君の終電時間が来てしまい、やむなく途中終了となった。

手札や人物カードを鑑みて様々な戦略を取ることができ、箱庭的に自分の街区を発展させていく一方で他のプレイヤーとの濃厚な絡みもあり、ネズミの脅威が強烈に空気を引き締めている。評判どおりの好ゲームだという感触は得たが、ルールを間違っていたうえに途中までだったので今回は未評価としたい。早いうちに再戦したいところだ。


--------------------
今回は良いゲームを良い流れで消化することができて大変に有意義だった。皆様3月もよろしく。


おまけ

クリックすると元のサイズで表示します
【これでファミリーゲームはほぼ縮小済みとなりました】
1



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ