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2009/6/19

ソクラテス裁判:元祖ロビー活動  遊戯

写本と修道士』を作った「Dr. Finn's Games」からメールが来て曰く、「新しいゲームができたよ!あと『写本と修道士』がIelloってフランスのメーカーから出版される予定だよ!」それはそれはおめでとうございます……って新作!?とりあえず買わせていただきます(ホームページから日本までの送料込み$27.95にて)。


ソクラテス裁判Dr. Finn's GamesBGG

「B.C.399、ギリシャはアテネの哲学者ソクラテスが裁判にかけられ、アテネ市民は彼を糾弾する者と擁護する者とで真っ二つに分かれた。有力な市民や執政官に働きかけ、ソクラテスに対する判決を決定付けるのはどちらの勢力だろうか」という2人用ゲーム。

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【箱と内容物】

カード、木製トークン(市民と支持者)、木製キューブ、ボード、ついたて、プレイヤーシートが入っている。手作り感が強く、GM2009の収穫物と一緒に並べてもまったく違和感がない。

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【ゲーム開始時】

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【左から16、15、19、17】

各プレイヤーは個人シートとついたて、キューブ2個、カード2枚を受け取り、自分の支持者トークン20個を裏向きに混ぜて脇に置く。2人のあいだにボードを並べ、4つの家に市民トークンを1個ずつランダムに配置する。支持者を集めて市民トークンを獲得するのがゲームの目的となる。

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【第1ターンの私のプロット】

毎ターン、プレイヤーは同時に行動をプロットして公開し、同時に解決していく。行動は以下の3種類。まずは自分のシート上にプロットする。
A:自分の支持者を2枚引いて数値(1〜3)を確認し、ボード上の5箇所(4つの家と執政官の公邸)のうち2箇所に裏向きで配置する。
B:ボード上の5箇所のうち1箇所にある任意の支持者トークン(自分のでも相手のでも)を1枚表にする。
C:カードを1枚引くか(DRAW)、手札から1枚プレイするか(PLAY)、任意の市民トークン2枚の場所を交換する(ADJUST)。

市民トークンを獲得するためには単純に相手より多くの支持者を送り込む必要があるが、ポイントは執政官の元に送る支持者だ。ここの支持者の数値はゲーム終了時の得点に加算されるばかりか、表になっている支持者の数値合計が多いプレイヤーしか上記の行動Cにおける市民トークンの場所交換を行うことができない。

カードには、各家の支持者が多いほうが獲得して執政官付きの支持者数を+2する「討論」や、相手の裏向き支持者トークンを移動させる「不信」、相手の支持者2枚を表にする「暴露」などがある。

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【第5ターン終了時】

相方とロビー合戦。カードがいまいちな感じだったため、素直に「19」のCRITO家に支持者を送り込みつつ執政官のとこにも人を送る。相方にMENO家の「討論」を取られてしまった。どちらが優勢なのかわかるようでわからないまま5ターンを折り返す。執政官の勢力は均衡していて市民の場所交換はなかなか起こらないが、決定打になり得るため気が抜けない。カードは10ターンのあいだに引きと使用のバランスを取るのが難しいし考えどころとなる。結果、最終ターンにおいて「19」の市民を「15」と入れ替えられたばかりか市民トークンを3枚取られて大敗北 。正直なところ、ちょっと凹みました……

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【ゲーム終了時】

中途半端なプロットを続けてグダグダになるなんて教訓話にもならないような醜態を晒してしまった。ターンが進むにつれて考えどころやジレンマがじわじわと広がっていくが、できることは変わらないので悩みすぎるということはない。先を見越した布石も大事。今回は4枚ある「討論」カードのうち3枚が底に沈んでいて引かれなかったため、表にされる支持者トークンが少なく、見通しの効かないプレイになってしまったのかもしれない。ええ、言い訳ですけど何か

最終的な勝利点を得るためにリソースを蓄えつつ、その最終的な勝利点を変動させる手段が用意されている部分は前作『写本と修道士』とよく似ている。そして同時プロット同時アクションは最近流行りのシステムを取り込んだものだろうか。既視感のあるシステムを独特のバランス感覚で融合させるデザインがフィン博士の持ち味ということらしい。そうした持ち味もテーマの選択もなかなか自分の好みに合うので、これからもフォローしていきたい所存。
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2009/6/22  15:54

投稿者:hirocean

『スラッシュファンド』は入手し損ないました。再生産もしくは製品化待ちですね。

2009/6/22  8:57

投稿者:しゃみ・ぺけぺん

geekでこの人の作品を調べたところ、「slush fund」(スラッシュファンド)というカードゲームが自分のツボに入りました。
自動翻訳を使って調べてみたところ、内容は以下のとおりです。
 有力者5人に賄賂を払っていき、それぞれその合計が最も多い人が、勝利点を得る。
賄賂はどんどん重ねていくため記憶力も問われる。
手番にやることは次の2つのうちどちらか。
A 山札から3枚引きそのうち2枚を使って、残った1枚を場にプールする。
B 場にプールされたカードのうち3枚を使う。
もちろん、スキャンダルによる勝利点のダウン、そのスキャンダルの押し付け、賄賂の覗き見(もしくは横取り)などの特殊カードもあり、一筋縄ではいかない模様です。
参考になりましたでしょうか?

2009/6/20  19:04

投稿者:hirocean

なかなか良いですぜ。評価も今後上がりそうな予感がしてます。

>ドスマヨ和訳
全訳はまだ時間がかかりそう。とりあえず固有名詞を訳してないリファレンスだけでよろしければ送っときます。

2009/6/20  18:50

投稿者:akio

お、買うたんですね? おもろそう。
うちは2デマヨが到着したところです。まあ、和訳をせかしてるだけですがw

2009/6/20  17:14

投稿者:hirocean

>木製チップ
ちょい安っぽくはありますが、厚紙とかよりはいいものです。

>執政官とADJUST
それらを利用するしないも含めて様々な戦略が取れそうです。相方にリベンジするため思案中。

>カウンター
20個の支持者を毎ターン2個ずつ取ってくので、残り数を見れば一応わかりますよね。

2009/6/20  16:49

投稿者:カインのしるし

レビュー早っ!!
アルコン執政官への駒の送り込みが肝なんですね?「ADJUST」効果も強力そうです。(和訳、毎度苦戦してます。)

ラウンド・カウンターは「Dos de Mayo」のものを使いますかねぇ。なんちゃって。

2009/6/20  12:04

投稿者:海長とオビ湾

なるほどなるほど〜。
木製チップが良い感じですねぇ。

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