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2009/8/1

アラビアンナイト:もうひとつのアラディンの物語  遊戯

『アラビアンナイト(Tales of the Arabian Nights)』のソロプレイ記録。
※初回なのでルールの適用をいくつかミスってます。
青字の物語部分は記憶に頼りながら割と適当に書いてます。


アラビアンナイトBGG

1985年に初版が出た伝説のファンタジーボードゲーム『Tales of the Arabian Nights』の第3版がついに発売された。国内の通販サイトに注文したが、膨大な英語テキストが含まれているため日本語訳は一切付属していない。箱がとにかく重い(約3.5kg)ので、個人輸入してたら送料が嵩んだことだろう。

1〜6人用。手番には、自分の担当するキャラクターを地図上で移動させ、辿り着いたマスで起こる遭遇を解決する。基本的にはこれだけだが、「遭遇の解決」の部分がこのゲーム最大の特徴である。最初に各自が設定した運命点と物語点を稼いでバグダッドに戻ったプレイヤーが勝利する。細かいルール等についてはソロプレイの経緯を語るついでに説明したい。

準備:自分のキャラクターをとりあえずアラディンにする。ちなみにキャラクターとしてはシンドバッドやシェハラザードなど千夜一夜物語の有名人が用意されているが、別にどれを選んでも条件は変わらない(意味がありそうなのは性別くらいか?)。地図ボードを広げ、カードやチップを準備する。グラフィックは非常に美麗で雰囲気たっぷりだ。

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【初期設定】

続いてキャラクターの初期設定。
・勝利条件となる運命点と物語点を合計20点になるよう設定する:よくわからないので10点ずつで。
・任意の技能を3種類選ぶ:「武器の使い手」「盗みと隠密」「閃き」にしてみた。
・「探究」カードを1枚引く:「商人」となった。バグダッドで買った商品を遠くの都市2箇所で売ると莫大な利益を得られるというもの。アフリカと中国の都市に探究マーカーを置いた(本来は他のプレイヤーが選ぶ)。

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【アラディンの初期状態】

第1ターン:「商人」の目的地のひとつであるアフリカのBANTUSを目指す。何マス移動できるかは財力による(初期は全員が「貧乏」)。紅海を渡って現在のソマリアあたりにある都市ZAILAに辿り着いた。ここで遭遇とその処理を以下の順番で行う。

1:「遭遇」カードを1枚引く。
2:カードに指定されたパラグラフで賽を振り、具体的な遭遇対象を決める。
3:遭遇対象に対するキャラクターの態度を決める。
4:運命賽を振って最終的なパラグラフを決定する。
5:パラグラフを読んで結果を適用する。

引いた遭遇カードは「イフリータ(女魔人)」、指定されたパラグラフ116で賽+修正値が11(最初は間違って2Dを振っていたが本当は1D)だったので「悪魔的な」イフリータに出会ったことになる。対応マトリックスのM表でキャラクターの対応を決め(助ける、戦う、騙す、などから「避ける」を選択)、「悪魔的」と「避ける」が交差するパラグラフ(382)を確認する。さらに運命賽を振って「+」が出れば383に、「−」が出れば381にずれる(はじめの数ターンは振るのを忘れていた)。パラグラフ382を読むと、まず状況が説明され(イフリータから逃げようとしたが、見つかって襲われる)、キャラクターが持つ「技能」「財宝」「状態」などによって結果が変わる(「武器の使い手」があったので何とか逃げ延びた)。その結果、運命点2点と物語点1点を得た。

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【カードの指示116→賽を振って形容詞を決定→マトリックスMで態度を決める】

第2ターン:BANTUSに到着した。遭遇カードは「姫」。これはいいことありそうと思って賽を振ったら形容詞は「邪な」。ガッカリしたので盗みを働くことにした。

アラディンは意地の悪い姫様がいない隙を狙ってお屋敷に忍び込んだ。散らかった部屋の中には何か価値のある宝が埋もれていそうではあったが、結局何も見つけられずにアラディンは退散した。

盗みの技能は役に立たなかった。当初の目的どおり、この都市で商品を売っておいた(探究マーカーを回収した)。

第3ターン:今度は東アジアを目指して来た道を戻り、再びZAILAを訪れた。遭遇カードは都市キエフ(KIEV)。都市カードを引いた場合、下側に書かれたパラグラフで通常の遭遇処理を行ったあとで、カードを手元に持っておいてよい。のちにその都市を訪れた際にカードを使用すれば、賽を振って出た目に対応する恩恵や遭遇が発生する。

再びZAILAを訪れたアラディンは、非常に学識のあるイフリート(魔人)に出会った。無礼を働いてはならないと思ったアラディンは地に平伏して敬意を示した。イフリートは「何の見返りがなくとも私はお前を助けてやろう」と、雷をまとった一振りの剣をアラディンに授けた。

イフリートに貰った「雷の剣」を持っていれば、自動的に「武器の使い手」が達人レベルになる。達人レベルの技能がある場合、結果のパラグラフとその前後±1を見て対応する記述があるなら直行してもよい(運命賽を振らない)。

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【イフリートに遭遇したパラグラフ】

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【都市遭遇カードと「雷の剣」】

第4ターン:アジアに渡るためインド洋に出る。遭遇カードは都市HERATだった。中国へ向かう途中にあるので経由することにした。

アジアへの道すがらの船上で、アラディンは人間の娘に恋をしてしまったイフリートに出会った。よほど魔人に縁があると思いながら彼の相談に乗ったアラディンだったが、精霊界の掟をどうにかできるはずもなかった。

技能がなくて役に立たず。

第5ターン:東南アジアから上陸し、TANAの北にある森に至った。ここで地形遭遇カードを引いた。そのときキャラクターがいるマスの地形によって遭遇内容が変化する。

ある男が岩山に魔法のランプを隠しているという噂を聞きつけたアラディンは、男のあとをつけて宝を横取りしようとした。だが、秘密の入り口から出てきた男はアラディンに気づいてしまい、アラディンは宝を諦めて逃げ出した。

この結果、「状態」カードの「妬み」を受け取ってしまった。このカードがあるあいだはゲームに勝利できず、反応マトリックスの選択肢に「盗む」がある場合は必ず選択せねばならない。一度に大金や財宝を入手できれば消えるのだが……

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【「妬み」カードと地形遭遇カード】

第6ターン:北上してZARANDJの街に入る。遭遇カードは地形「火山」だったが、賽を振った結果「素晴らしい品物」となった。「武器の使い手」のおかげで「透明になる剣」なる宝物を手に入れた。

第7ターン:第4ターンに情報を入手した都市HERATに辿りつく。ここで出会ったのは「武装した」奴隷だった。

妬みに支配されたアラディンは、たとえ奴隷の持ち物とて欲しくてたまらない。こっそり盗み出そうとしたが見咎められ、戦いとなった。魔法の剣を持つアラディンはなんなく奴隷を倒したが、なんとその男はスルタンの息子で、奴隷の振りをしていただけだった。怒り狂ったスルタンは兵士を駆り出してアラディンを追わせた。

状態カード「追われる身」がついてしまった。以降、遭遇カードを引く前に賽で1か2を振ると自動的に追跡イベントが発生する。また、HERATの都市遭遇カードを使用して2を振り、財宝「真鍮の騎兵」を入手した。

第8ターン:とうとう東の果てはSU-CHOUの都に辿りつく。

「火事だ!」アラディンが滞在していた宿の付近で火事が起こった。安全な場所に隠れたアラディンだったが、子供の泣き声を聞いて燃える建物に飛び込み、崩れ落ちる屋根の下から間一髪で助け出した。街の人々はアラディンに賞賛を浴びせ、街のスルタンはアラディンの名誉を称えた。

「名誉の衣」を受け取る。ここで探求カード「商人」を達成し、財力レベルが「王侯貴族」並みとなった。ついでに「妬み」も解消しておく。次の探求カードは「財産の夢」。HERATを経由してバグダッドに戻れば財産を得られるという効果だが、いまのアラディンにはほとんど意味がない。

第9ターン:この時点で運命点はすでに10点に達していた。あとは物語点を3点集めてバグダッドに戻ればゲーム終了だ。目的がなくなったので、手元にあるキエフのカードを使うためにロシア方面を目指す。

アラディンがサマルカンド北の森に入ったとき、HERATから追ってきたスルタンの兵士たちにとうとう追いつかれてしまった。2本の魔剣を持つアラディンは兵士たちを楽々と撃退した。

第10ターン:キエフ東の森にまで至った。

アラディンは北の大地で不思議な嵐に見舞われた。どう考えても自然現象ではない。アラディンは命からがら安全な場所に身を隠したが、街道にいた行商人は全滅してしまった。アラディンは身震いして先を急ぐ。

第11ターン:キエフに入る。

キエフの街でイフリートを見世物にしている男がいるという噂を聞いたアラディンは、檻に捕らえられ群集からゴミや石を投げつけられるイフリートを助けるために、自分の身を檻の前にさらした。しかしイフリートを助けることはできず、群集の投げる石で大怪我をしてしまった。

状態カード「負傷」を受け取る。キエフのカードを使って「荒野の教え」技能を得た。

第12ターン:「負傷」カードを捨てるために1ターン休み。

第13ターン:バグダッドへ帰るために南下し、TIFLISへ入る。「祝福」カードを得る。

第14ターン:バグダッドに帰還した。友好的な預言者と会話しようとしたら嫌われた(最後がショボイなあ)。運命点と物語点が10点以上になっていたため、ゲーム終了。

世界を見聞し、様々な技能を身につけ、莫大な財産と財宝と名誉を手に入れたアラディンは、とうとうバグダッドに帰ってきた。そうして幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

初回の感想:圧倒的に豪華で膨大なゲームブックだ。ここまで徹底したランダマイザーと素材の豊富さを実装したゲームが20年以上前に世に出てたんですなあ。というか逆にいまはこういうのあんまりやらないだけか。千夜一夜物語的冒険をとても楽しめたが、システムはソロプレイ向きではない(パラグラフに用意された複数の結果がどうしても目に入ってしまうし、競争相手がいないとゲームを収束させる強制力がない)。と言いつつ何度も遊んでしまいそうな魅力に溢れている。今回は「神秘の土地(Place of Power)」に行けなかったので、次の目標だな。
5



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