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2009/8/24

熟語トランプ:ビバ!漢字文化!  遊戯

■熟語トランプすごろくや

2008年に発売された純国産カードゲーム。トランプカードの1枚1枚に小学生で習う易しい漢字(と習う学年)が書いてあるだけなのだが、トランプ同様これを使って様々なゲームを遊ぶことができる。高円寺のすごろくやさんが猛プッシュしており、『熟語トランプ大全』というガイドブックを販売している。

こないだ埼玉で遊んだゲームを2つ紹介する。

熟語はだめよ手札から1枚ずつ場にカードを出していく。このとき、すでに場に出ているいずれかのカードと熟語になってしまうカードを出すとアウト。自分が出した以外のカードをマイナス点としてすべて引き取らねばならない。カードが尽きたときにマイナス点が最も少ないプレイヤーの勝利。

熟語を作るのが正統派の遊び方なので、これは裏ゲームといった趣きだ。やってると非常に不思議な感覚に襲われる。カードが出るたびに既出のカードと組み合わせて熟語にならないことを確認するわけだが、存在しない言葉を脳内で転がす感じがとにかく変なのだ。「ん?これは……ない?ない?……ないか〜」

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【熟語はダメよ】


熟語ドミニオンドイツゲーム大賞を獲って話題継続中の『ドミニオン』風にアレンジした遊び方。対象学年が1〜5年生の漢字が含まれる上級版を利用し、学年ごとに4つの山を作る(4年と5年はひとつの山にする)。1年と2年のカードから3枚ずつを各プレイヤーの初期山札とし、手札を3枚取る。4つの山のカードと熟語になるカードを手札から出して獲得し、手札も含めて捨て札にして新たな3枚を自前の山札から引く。山札が尽きたら捨て札を再生するので、獲得したカードが手札に入ってくることになる。これを繰り返して4つの山が2つになったら終了。自分のカードの点数(=学年)合計が多いプレイヤーの勝利。

本家ドミニオンと比べれば非常に簡略だが、手札3枚で獲得できるカードの具合とか、学年が高い漢字を取ったあとの手札の詰まり具合とか、本当にドミニオンをプレイしているような感覚を味わえるところが素晴らしい。まるでこのためにデザインされたかのようだ。逆に言えば、ドミニオンのシステムが内包する汎用性が優れている証左なのかもしれないが。

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【熟語ドミニオン】


誰でも考えつきそうなアイデアであるが、それを実行する人こそがパイオニアと呼ばれるのだろう。しかもただのアイデア一発ではなく、漢字の選択や並びが緻密に計算されているし、学年の数字を入れた点が遊びの幅を大きく広げている。日本以外で売ることも遊ぶことも難しいこれこそが純粋な日本製ゲームだ。一家にひとつ持っておくべき。
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