◆ボードゲームの索引・話題はこちら→ボードゲーム総合案内
 ◆伊集院光深夜の馬鹿力Podcast版一覧はこちら→深夜の馬鹿力Podcastメモ
 ◆最新記事は左側の「近事」、最新コメントは「諫言」を参照ください

2009/10/28

自宅2人ゲーム会  遊戯

風邪がらみで長期休暇を取っているRYOが共同輸入したゲームを受け取りに来た。せっかくなので2人で遊ぶ。


古代ローマの新しいゲーム解説実況

「100のゲームアイデアを300のゲームにする」でお馴染みのクニツィア先生が太っ腹なことに14種類のゲームをひとつの箱に詰め込んだ伝説のボードゲーム。ずいぶん前にドイツeBayにて入手していたのだが、2人でやるゲームを物色していて掘り出し、初お披露目となった。

◆ローマ七丘
2人用。各プレイヤーは1〜9のカードを手札として持ち、場に並べられた1〜7の丘(得点)を取り合う。互いに手札をすべて置き切ったら終了し、置いたカードの合計値が高い側が丘を取る(同点の場合は先手が取る)。丘の得点を合計して高いプレイヤーの勝利。

相手の置いたカードの数値を読み合う対戦ゲーム。ポイントは「相手がカードを置いた丘には直後にカードを置けない」「両側にカードが置かれた丘では以後すべてのカードがオープンになる」というルールで、勝負をかけるタイミングや情報戦の展開に頭を悩ませることになる。読みがうまく嵌って私が2勝した。

パッと見で『バトルライン』の原型かと思ったが、まったく違う思想のカードゲームだった。戦略的に取るべき丘と捨てるべき手札を熟慮し、同時に相手のそれを読んでいかねばならない面白さがストレートに味わえる。トランプでも遊べるってのは内緒。

クリックすると元のサイズで表示します
【7の丘は捨てた】

◆ハンニバルvsローマ
2人用。プレイヤーはそれぞれローマとカルタゴを担当してポエニ戦争を再現する。手番には陸軍か艦隊を1つ移動し、同じ場所で両軍が出会うと戦闘となる。戦闘では互いに1〜5の手札から1枚ずつ出して数値の大きい方が勝利(同点なら相討ち)する。手札は5枚を使い切るまで回復しないため、出す場面と順番とが戦況を決する肝となる。カルタゴ側は陸軍コマが1部隊少ない代わりに戦力+1のハンニバル軍が存在する。いくつかの勝利条件(敵軍の全滅、敵首都への侵入、包囲網完成、敵軍の移動封鎖)のひとつを先に満たした側の勝利。

私がローマ、RYOがカルタゴを担当。まずは正攻法でコルシカ島に陸軍を渡し、シチリアを攻める。一方、海を渡れないハンニバル軍が史実通りイベリア半島を北上してきた。史実通りのアルプス越えを果たされるとこのゲームでは即ローマの敗北となってしまうため、こちらからアルプスを越えてお出迎え。南フランスにおいて2部隊で迎え撃ち、恐怖のハンニバル軍を撃退した。この時点で勝敗は決し、カルタゴ軍をほぼ殲滅してローマの勝利となった。

こちらははっきりと『指輪物語:対決』の元ゲームだとわかる。敵軍の裏の裏を読みつつ、たった5枚の手札を頼りに大局を睨んだ部隊運用を行う。敵の出方を窺う緒戦、一番の勝負所となる第2・3戦、ほぼ結果の見えている第4戦、どちらかが捨て駒を送り込まねばならない確定の最終戦、それらが終わっての仕切り直し、これらの局面にどの戦場をあてがうか、そして敵の思惑は?極めてシンプルな構えのなかに見事な戦略性と心理戦を盛り込み、かつ戦史物としても完成度が高い。今回遊んだ3つの中では最高。

クリックすると元のサイズで表示します
【ハンニバル軍は南フランスで敗北】

◆元老院
2人(オプションで3人)用。9マスの元老院と周囲12マスの階段が描かれた専用のボードを用意し、中立の旗印カードを1枚任意に配置しておく。プレイヤーは1〜10までのカードをそれぞれ手札にする。互いに1枚ずつカードを階段マスに外側から配置していき、すでにカードがある場合はカードを入れる方向に押し込む。すべてのマスが埋まった列は、その方向には動かせなくなる。手札をすべて配置して21マスが埋まったらゲーム終了。元老院9マスにあるカードの数値合計が多い側の勝利。

ちょっとカードを入れるルールが把握しづらく、1度試しにやってみてから仕切り直した。最初に大きいカードを配置して、それらが残るように捨てカードを作りながら椅子取り合戦を繰り広げる。ゲームが進むたびに新たな手や取るべき戦略が見えてきて素直に楽しかった。ゲーム終了4手前で私の負けが確定となり、点差ができるだけ少なくなる手順を検討し合って終わった。

ランダム要素も隠蔽要素もないアブストラクトゲームなのでやりこめば定石や必勝法があるかもしれないが、初見の印象ではパズルと数比べが絡み合う素敵な頭の使い方をさせてくれる好ゲームだった。これもまた全然平気でバラ売りできるレベルだと思う。いまのクニツィア先生作品の売り方と比べるとホントに奇跡のようなセットですよね。

クリックすると元のサイズで表示します
【縦横中央の列はこれ以上動かない】


こっそりネズミHABA

ドイツeBayのいつもの店に注文したHABAの新作アクションゲーム。ネズミがお城に忍び込んでチーズを盗むというどこかで見た設定。例によって邦題は適当です。

4枚のボードを組んで城を作り、鈴を2個セットする(↓の写真参照)。16本の木の棒をプレイヤーに分け、順番に色サイコロを2個振る。出た色の穴どうしを繋ぐように棒を通す。このとき少しでも鈴が鳴ってしまうと失敗になり、刺そうとした棒を手元に戻さねばならない。こうして手持ちの棒を先になくしたプレイヤーの勝利。

クリックすると元のサイズで表示します
【だんだん刺せる組み合わせがなくなっていく】

繋ぎのつもりで適当に始めたのだが、鈴の感度が非常によく、ちょっと棒が穴に擦っただけでチリチリと微音を発する。これはナメた態度では無理ということに気付いて正座する2人。慎重に慎重を重ねて棒を交差させていく。空いている穴の色をサイコロで出せなければパスになるため終盤は運要素も増えてくる。私が刺しきって勝利した。

まさに昔流行った電流イライラ棒。棒が増えて無理な場所に通さねばならなくなるとかなり厳しい。終盤は運任せに偏るきらいもあるが、大人も子供も一緒に楽しめる良HABAゲーだろう。ただし、鈴の微かな音も聞き漏らさないよう場の空気は張り詰めっぱなしだ。


ル・アーブル当ブログ初回

そういえばせっかくカードシールを作ったのにソロプレイしかしてなかった『ル・アーブル』を押入れから出してきた。あと2時間半ほどでタイムリミットだったため、ショートゲームを始める。

私は畜殺場を押さえて食料を確保し、できる限り船を建設していくべく造船所の建設を目指した。RYOは食糧確保に出遅れてしまい、毎ラウンド厳しい支払いを強いられる。結局この流れのまま終盤まで進行し、鋼鉄が生産されないまま7ラウンド終了。船を潤沢に揃えて物資を輸出した私が大幅リードで勝利した。

クリックすると元のサイズで表示します
【第4ラウンド開始】

久しぶりでルール把握がつっかえつっかえだったこともあり、2時間弱かかった。2人プレイですら建物の使用や物資の獲得で相手との濃密な絡みがあり、実に悩ましい港湾作業を強いられる。兄弟ゲーム『アグリコラ』の影響か食料供給が最重要課題という気持ちでプレイしていたが、よく考えたら金の支払いで代替できるのだから金と建築物重視の戦略もあるかな。あまりにうまく構築されていて、なんだか化かされたような気分にもなるゲームだ。


出発進行!カジノロワイヤル

これもドイツeBayからのHABA小箱新作。列車タイルを揃えて獲得するセットコレクション&いつラウンドが終わるかわからないチキンレースゲームである。

2〜4人用。各プレイヤーは列車の種類ごとにタイルを2・3・4枚置けるボードを受け取る。列車タイルをすべて伏せて置き、4枚を表にする。順番に表向きのタイルから1枚取って自分のボードに配置し、裏向きのタイルを1枚表にする。1種類の列車が完成したら、その分のタイルを取って自分の前に積む。このとき最も高いタイルの山を作ったプレイヤーに機関車コマが移動し、ラウンド終了時に機関車コマを持っているプレイヤーが1点獲得する。ラウンド終了は、表向き4枚のうち3枚がコンダクター(取ることができないおじさんのタイル)になった瞬間。こうして先に2点を獲得したプレイヤーの勝利。

クリックすると元のサイズで表示します
【4枚の特急列車が出発目前】

まずは適当にタイルを集めていく。相手が集めているタイルを邪魔したり、相手に先行されたら追い越せるように路線変更したり、オペレータータイルで相手のタイルを盗んだりしながらコンダクターが3枚出るタイミングを計る。最初のラウンドは終盤までおじさんがまったく出てこず、最後の1枚で終了するという泥仕合を私が制した。次のラウンドは中盤で早々に終了し、先行していたRYOが勝った。このあたりでタイムリミットが来たので引き分け終了。

アイデアとしては『ユニオンパシフィック』の「決算までに株公開レース」に近い。タイルの4択がコンダクターおじさんによって制限されていくのが面白い。乗り物好きの子供と遊びたい。
0



2009/12/11  13:07

投稿者:あきお

ルアーブルのカードシールってどんなんですか?

2009/11/3  13:17

投稿者:hirocean

個体差があるかもしれませんけど、ウチの鈴はすごい感度よくてビビりました。

2009/11/2  12:17

投稿者:海長とオビ湾

こっそりネズミの電気棒みたいのがいいすよね。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ