「Elizabethtown(エリザベスタウン)」
レビュー(ELO関連)
話はよくわからない、雰囲気は悪くない、でもこの映画の本質はアメリカ人じゃなければわからないのかも
2005年のアメリカ映画で、主演はオーランド・ブルームとキルステン・ダンスト。どん底に落ち込んだ青年がケンタッキーの田舎町で癒される話---なんでしょうか。
この映画がELO関連なのは、ご存知の方は多いでしょうがTom Pettyが歌う挿入曲をJeffがプロデュースしているからです。
ストーリーです。ドリュー(ブルーム)は将来を嘱望された製靴会社のデザイナーでしたが、大失敗作を作り出した責任で解雇、世をはかなんで自殺しようとしたら今度は父親が急死したということで、「死なせてもらえません」。遺体は父の故郷であるケンタッキー州エリザベスタウンにあるので、これを引き取りに行くことになります。途中の飛行機でCAのクレア(ダンスト)と親しくなり、詳しい地図を渡されます。彼が辿り着いたエリザベスタウンは、彼がこれまで暮らしてきたような都会ではなく、いわゆる「ムラ」でした。映画は、彼がこの街で父親の葬儀をとりおこない、同時にクレアと再会し、そして新たな生活を送るために西海岸に帰ろうとする過程を描いています。
なんだかよくわかんない映画でした。ストーリーラインがはっきりしたフォーカスをむすんでいるわけではないので、集中しきれないというのがひとつ。ただ、そのぼやぼやしたところが味なんだろうかと思わないでもないです。たとえば私が大好きなStand By Meにしたって、ストーリー上の山がどこなのかといえば、なかなか説明に苦しんだりしますし。でも、実はそういう「はっきりしないところを味わう」映画ではなく、アメリカ人が見れば「この映画のテーマなんてわかりきってるじゃないか」と言いそうな気もしないでもありません。
雰囲気にしても、都会のシーンはもひとつ。田舎に行ってからはいい感じです。多分、都会のとげとげした空気を描きたかったのでしょう。
Square Oneの使われ方もなかなか効果的でした。
こういう、よくわからなかった映画には☆☆☆をつけていますが、Jeffの名前もクレジットされてますし、☆☆☆*とします。さすがに4つはつけ難かった。

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