AJ Smithにはかなりの自信があるのだろう
昨朝、今朝の二日間、NFLのドラフトが行われました。今年は、リアルタイムでその模様を追うことにしました。ところが、初日は早く起きすぎて、寝直したら既に1巡5位の指名が終わったところ。2日目は呼び出しを食って職場にいたので、気がついたら6巡まで終わってました。
ドラフトを通して言えば、様々なサプライズもあるのでしょうが、私はチャージャーズ以外のドラフトは正直ノーケアでしたので、チャージャーズのドラフト結果についてのみ感想を書きます。まずはピックされた選手の一覧。
1-16 Larry English, DE
3-14 Louis Vasquez, OG
4-13 Vaughn Martin, DT
4-33 Tyronne Green, OG
4-34 Gartrell Johnson, RB
5-12 Brandon Hughes, CB
6-16 Kevin Ellison, S
7-15 Demetrius Byrd, WR
1巡の指名には本当に驚きました。というのも、チャージャーズの課題はランオフェンスとランディフェンスにありと思っていたのです。ランオフェンスを立て直すためには、RGとRTの強化とRBのデプス構築。ランディフェンスを復活させるためにはDEを補充し、ILBとSをレベルアップし、DTの後継者を育てることが重要と考えていました。逆に、足りているポジションと言えばTEとWRとOLB、それからCB、K、Pでしょう。まあ、WRとCBは数がいて困ることはないので、指名して競争させるという選択もありそうです。
というわけで、1巡指名については、もしもDTのラジがドラッグ問題で落っこちてきたらピック、そうでなければOT、DE、ILBの中からbest availableという予想でした。ところがあにはからんや、1巡で指名されたのはイングリッシュ。しかもDEとして記載はされているけれど、カレッジでのポジションはOLBでしたし、255ポンドですからメリマンよりも軽いんですよね。HCターナーもメリマン、フィリップス、イングリッシュをローテートあるいは同時に出すようなコメントを残しており、OLBとしての起用になりそうです。
しかも、今年のチャージャーズには2巡指名はないので、1日目はこれにて終了。ひょっとして、イングリッシュを確保できればメリマンをトレードに出して2巡をふたつくらいもらうのかと思ったら、そういう戦略でもなさそうでした。これは、GMのスミスがよほどの深慮遠謀を持っているのか、2日目の指名を見ないといけないと感じました。
そして今朝の2日目。3巡でOG。テキサス工科大でランブロックを得意にした選手だそうで、これはランオフェンス確立の決意めいた指名です。納得。それから4巡ではカナダ出身のディフェンスラインの選手。チームの発表によれば、DTの体格とDEの運動性を持っているとのことであり、とりあえずDTウィリアムズの後継扱いのようではあります。ただ、DEとして起用する場合もあるのでしょうか。残りのふたつの4巡はOGとRB。OGのグリーンは、むしろCハードウィックの控えとして期待されているそうです。RBのジョンソンは219ポンドですからそんなに重いわけではないにせよ、パワーバックとのこと。
5-7巡は快速CB、ハードヒットS、そしてやはり駿足のWRというピックだそうです。Sのエリソンはランストッパーとしての評価は高いようですが、カレッジで3回も膝を痛めており、これが乗り越えられるかどうかが問題だそうです。WRのバードは1週間前に自動車事故を起こしたばかりとのこと。6-7巡はギャンブルめいた指名ですが、あたればもうけもの感覚なんでしょうね。
さて、こうやって見ると、補強課題と思っていたDEとILB、そしてOTの指名がありません。もちろん、FAでILBは補強しているのですが、全体的にはOG以外はデプスを補強するための指名ばかりに見えます。つまり、スミスは現在のチャージャーズの戦力はほぼ充分であると考えているのでしょう。ファンがやきもきする必要はないよと言いたいのでしょう。さて、彼の目に曇りがなければ、今年の飛躍はもちろんのこと、これから当分強豪であり続けられるのでしょうが。シーズンに期待と言うことなのでしょうか。

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